「黄色を着ているから大丈夫!」自己暗示がかかるとやる気アップ!
エデュ:本番が近づくにつれて、子ども自身も不安な気持ちになったり、勉強に集中できなかったり、メンタルを保つのが難しくなると思いますが、みなさんはどのようにサポートしましたか?
開成中ママAさん:子どもの気持ちが前向きになるように、うまく暗示をかけてあげるといいですよ。うちの場合、黄色のTシャツを着ていた時に模試の成績がすごくよかったので、それ以来、「ラッキーカラーは黄色」と決め、黄色の靴下やトップスなどをいろいろ買って、模試のときは必ず黄色を着ていました。入試本番ももちろん黄色です(笑)。親も「黄色を着ているから、大丈夫だよ」と声をかけていましたし、本人も「今日は黄色だからなんとかなる!」と自信をもっていましたよ。
駒場東邦中ママCさん:そうそう、うまく暗示にかかると、子ども自身が安心してのぞめるようになりますよね。うちは、もともと駒東志望ではなかったのですが、たまたま友達のお父さんに駒東の文化祭に連れて行ってもらう機会があり、それ以来、駒東に関心をもつようになったんです。その後、絶妙なタイミングで駒東の文化祭の予約がとれたり、運よく説明会の参加予約がとれたりすることが続き、「駒東とはご縁があるから、落ちる気がしない」と言い続けていました。
筑波大学附属駒場中ママBさん:息子は直前期の頃、不安やストレスに追い込まれ、爪を噛むクセが見られるようになったんです。人差し指の爪がボロボロになり、外科に通うほどで……。それを見て、なんとしなければと思い、「今日は〇〇まで行ってみない?」と声をかけ、一緒にウォーキングやジョギングをしていました。勉強ばかりしていると運動不足になって、ストレスを発散する機会がなくなるので、入試直前まで、時間を見つけてちょこちょこ外に連れ出していましたね。
直前期メンタルのポイントまとめ!
今回の座談会トークは、リアル『二月の勝者』といっても過言ではないほど、センセーショナルなエピソードが盛りだくさん。「わかる、わかる~」と言いながら、泣いたり笑ったり、ハッとしたりの連続でした。「受験票を破り捨てた」とか、「プチ家出を決行した」といった、ママたちのヒートアップした行動は、子どもの表情や変化を見逃さず、つねに全力で向き合っているから、にほかなりません。筑波大学附属駒場中ママBさんがおっしゃっていた「たとえ志望校にご縁がなくても、親子は何も変わらない。だれも責める必要はない。やりきったと心から思えばいい」ということばが、しみじみと心に響きました。では、今回のポイントを振り返りましょう。
1. 冬期講習や正月特訓など、勉強漬けの年末年始であっても、ちょっとした正月気分を味わうことで子どもも大人もリラックス。未来について親子で話をするのもおすすめ。どんなに忙しくても、睡眠時間を十分に確保した勉強計画を立てよう。
2.ゲームやYouTubeと勉強時間の兼ね合いをどうするか、親がうるさく言うだけでなく、できれば子ども自身にも考えさせて。塾の先生にうまくフォローしてもらったり、親の本気度を見せたり、自分の失敗から学ばせたり、今回の座談会トークを参考にしよう。
3.親のイライラがMAXになったときは、「一人の時間」をつくって気持ちを鎮め、心の中を整理しよう。近くの神社にでかけるもよし、気心が知れた友人と長電話をするもよし。それでもすっきりしないときは、一晩だけのプチ家出!
4.本番が近づき、子どものメンタルに不調を感じたら、気持ちが明るく前向きになるように、「ラッキーカラーを身に着けているから安心」と暗示をかけたり、親子でウォーキングやジョギングなど、軽く体を動かしたりするのがおすすめ。
連載①過去問対策編
過去問をやる時間がない…!多くのご家庭が悩まれる過去問対策について、先輩ママはどのように進めていたのでしょうか。
連載④入試当日に向けての心構え編
お子さまにとってはじめての受験。気持ちが高ぶって予想もしなかった事態も。先輩ママはどのように乗り越えたのでしょうか。これから受験をする保護者へアドバイスも必見です!