受験後は脳の興奮によって覚醒し、疲れているのに眠れないことも!
エデュ:1日の夜の過ごし方や、2日目の受験について教えてください。
筑波大学附属駒場中ママBさん:わが家では、1日の開成を受験後、スーツケースをもって息子を迎えに行き、そのまま横浜のホテルに向かいました。2日目の聖光を受験するための前泊です。実は聖光の過去問は2年間分しか解いておらず、しかも理科にはまったく手をつけていなかったんです。塾の先生から「一応やっておいたほうがいいですよ」と言われていたので、ホテルで解かせようと思い、コピーして持ってきたのですが、結局本人は何もせず、寝てしまいました(笑)。
開成中ママAさん:2日目を受験するかどうか、直前までかなり迷いました。本人は、1月受験で合格をいただいた渋幕をすごく気に入っていたので。それに1日の夜、本番受験を終えたことによる脳の興奮状態が続き、本人はまったく眠れず、朝の5時まで起きていたんです。そこで、眠くなる成分が入っている頭痛薬を飲ませたら、やっとぐっすり寝ました。すぐに起こすのもしのびなく、2日目の受験はしませんでした。ゆっくり昼まで寝かせてリフレッシュさせ、3日に備えた感じですね。受ける前はわりと平常心でしたが、受験後の興奮には本当に驚きました。たぶん、ランナーズハイのような状態だったんでしょうね。
筑波大学附属駒場中ママBさん:うんうん、知り合いのお子さまも、同じような状態でした。開成の受験後、自宅でお父さまが「よし、明日に備えて勉強だ!」と夜11時過ぎまで根を詰めて特訓したら、本人の目が冴えて、まったく眠れなくなったそうで……。結局3時くらいまで眠れず、翌日はふらふらの状態で受験に向かったようです。
エデュ:やっぱり受験において睡眠時間の確保は、勉強時間と同じくらい大切なんですね。
筑波大学附属駒場中ママBさん:わが家では、息子がどんな状況でも睡眠がとれるように、12月頃からいろいろな入眠儀式を試していました。ぬるめのホットミルクにはちみつをたらしたものを飲んだり、アロマオイルを焚いたり、足を温めてマッサージしたり…。これがあると気持ちよく眠れる、という安心材料をあらかじめ用意しておくといいですよ。