ジャンル①SDGs(持続可能な開発目標)
2015年9月に、ニューヨーク国連本部において、「国連持続可能な開発サミット(国連サミット)」が開催されました。そこで、加盟国の全会一致で採択された国際社会共通の目標が「SDGs」です。
その中でも、環境問題に関する内容は、入試によく取り上げられるテーマです。
チェックキーワード「モーダルシフト」
出典:「大宮開成中学校 2022年中学入試問題『社会』」より
問題文自体が「モーダルシフト」の解説となっています。文章を参照して、モーダルシフトとは何かを説明できるようしておきましょう。さらに、難関校を目指す受験生は「モーダルシフト」のメリットやデメリットもチェックしておきましょう。
チェックキーワード「再生可能エネルギー」
出典:「大宮開成中学校 2022年中学入試問題『社会』」より
「再生可能エネルギー」とは、石油・石炭・天然ガスといった、有限の化石エネルギーではなく、資源が枯渇せず、繰り返し利用ができ、温室効果ガスを排出しないエネルギーを言います。発電方法として、太陽光発電・風力発電・地熱発電・中小水力発電・バイオマス発電が挙げられます。
温室効果ガス削減に向けて、2016年11月に発効された「パリ協定」の目標も合わせてチェックしておくとよいでしょう。
ジャンル②日本社会
日本で新たに始まる取り組みや、社会問題なども時事問題のテーマとしてよく取り上げられます。公民の基礎知識と絡めた出題も多いので、関連付けて覚えましょう。
チェックキーワード「2024年新紙幣発行」
出典:「淑徳与野中学校 2022年中学入試問題『社会』」より
2024年をめどに、新しいデザインの紙幣が流通する予定です。新一万円札は「渋沢栄一」、新五千円札は「津田梅子」、新千円札は「北里柴三郎」。近代史で有名な人物なので、何をした人か、時代背景も合わせて押さえておくとよいでしょう。
チェックキーワード「介護保険制度」
出典:「開智中学校 2022年中学入試問題『社会』」より
超高齢化社会の日本。2025年には人口の約30%が高齢者となるため、ますます高齢者を支える国の制度が重要になります。受験生のような若い世代にも関心を持ってもらいたいテーマの一つです。
介護が必要な高齢者を社会全体で支える仕組みとして、「介護保険制度」があります。満40歳に達したときから介護保険料の徴収がはじまります。
関連知識として、日本の社会保障制度の4つの柱「社会保険」「公的扶助」「社会福祉」「公衆衛生」はどのような制度なのかをチェックしておくとよいでしょう。
ジャンル③国際社会
グローバル社会に生きる力として、世界の動きやさまざまな国への関心が高いことも重要です。世界情勢について入試問題として取り上げられるのも、学校からのメッセージ。関心を寄せてチェックしてみましょう。
チェックキーワード「核兵器禁止条約」
出典:「開智中学校 2022年中学入試問題『社会』」より
「核兵器禁止条約」は、2020年10月には条約発効に必要な批准国が50か国となり、2021年1月22日に発効されました。署名国は86国になります。現在、批准国も発効当時から増えていますが、日本は署名も批准もしていません。
関連知識として、2017年にノーベル平和賞を受賞したのが「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」であることも押さえておきましょう。
チェックキーワード「中華人民共和国」
出典:「開智中学校 2022年中学入試問題『社会』」より
間近に迫った冬期五輪。北京で開催されます。開催国である中華人民共和国に関する事項も要チェックです。加えてアジアの国々へ目を向け、歴史的事項も確認しておきましょう。
問題に掲載された写真の人物について、正式国名と名前をまとめました。
ア:朝鮮民主主義人民共和国、総書記「金正恩(キム ジョンウン)」
イ:大韓民国、大統領「文在寅(ムン ジェイン)」
ウ:中華人民共和国、国家主席「習近平(シュウ キンペイ)」
エ:中華民国、総統「蔡英文(サイ エイブン)」
この他にも、時事問題は保護者の方も興味がわく内容が出題されています。社会への関心を深めるためにも、お子さまと一緒にチェックしてみることをおすすめします。