3年ぶりの開催となり、2日間に分けて行われた今回、中学受験生向けの6月25日(土)は2,677組、高校受験生向けの26日(日)は2,614組と大変多くの方が参加しました。会場の様子をレポートするとともに、学校合同説明会で効率よく情報を得るコツをお伝えします。
約170もの学校が参加。事前に回るブースのチェックは必須!
25日の中学受験生向け『受験なんでも相談会』は90分完全入れ替え制で、4回に分けて開催されました。取材したのは10時~11時30分の1回目。9時台から多くの方が来場したため、入場時間を早めて9時50分のスタートとなりました。
会場いっぱいに学校のブースが広がり、数の多さに圧倒されます。会場案内図を見ながら、お目当ての学校へと急ぐ来場者。10時30分頃には、ブースの前に列をなす学校もいくつかありました。
相談待ちの人数が多い学校では整理券を配り、番号が近くになったらブースに戻れるような配慮もありました。また、会場の一角の「ミニ説明会コーナー」では、約20席を設け、一度に多くの方への説明を行う工夫も見られました。
回れたブースは平均3~4校、7校というご家庭も
会場から出た先にある、首都圏模試センターと声の教育社の物販スペースにて、12組の来場者に『受験なんでも相談会』の感想をお聞きました。
話をうかがったほとんどのご家庭は、目的が達成され満足された様子。列ができていた学校ではミニ説明会に参加するなど、希望の学校の話を聞くことができたようです。
また、時間の関係で回れないと判断したご家庭は、中学受験塾のブース『なんでも相談会』で相談をするなど時間を有効に使えた様子もうかがえました。
話を聞けた学校の数は、3~4校という方が多く、ブースには行かずパンフレットだけの方、7校回ったという方までさまざまでした。
はじめて合同相談会に参加したという保護者の方は 「中学受験というとシビアなので、そんな感じがするのかなと思いましたが、先生がとてもにこやかに対応されていて、イメージが変わりました。」との感想も聞かせてくださいました。
学校合同説明会で効率よく情報を得るコツは?
予約が取れそうな日時をチェック! キャンセル待ちも狙おう
今回取材した『受験なんでも相談会』は事前予約制でした。主催者の申し込み状況の途中経過情報によると、10時からの1回目は申し込みが多く、2回目と3回目に比較的余裕があったようです。土曜日の午後は塾の授業があることも影響しているのかもしれません。混みそうな時間帯を避けて申し込むのも一つです。
また、どの説明会でも必ずキャンセルが出ます。開催の数日前に問い合わせをすると参加できることもあります。
事前に質問する内容を決めておこう!
先ほどの12組の来場者に「ブースではどんなことを質問しましたか?」とうかがったところ、入試の内容や部活のこと、入学してから塾へはどのくらい通うのか、見学会へは行けるのか、スクールバスの運行についてなど多岐に渡りました。
ブースでは最初に先生から学校の紹介があることが多いので、その後に聞きたいことを質問する流れになります。
限られた時間となるので、事前に学校サイトを見ておき、サイトの情報からはわからない点を書き出し、質問を準備しておくと良いでしょう。
また、各ブースで同じ質問をすると学校の比較もできます。
多くの学校を回ってみよう!
学校合同説明会をいくつか訪れている保護者でしたらおわかりだと思いますが、どの説明会でも行列ができる学校があります。そういった学校は、学校主催の説明会でも予約が取りにくい傾向にあります。よって、学校合同説明会は、注目の学校に触れることができ、ブース前に並べば、直接先生から話を聞ける貴重な機会ともなります。
また、たくさんの学校の情報を一度に集めることができる点も、合同説明会のメリットです。
秋以降は学校ごとの「学校説明会」や「入試説明会」が多くなり、実際に受ける学校の情報を得る時期となります。加えて、9月以降は学校行事や模試で忙しくなり、学校説明会へ行く機会も限られてしまいます。よって、学校を選ぶための情報は秋までに取得したいものです。
秋ごろまで合同相談会で、なるべく多くの学校を回っておくと、併願校選びをする段階になっても慌てなくてすみます。現時点では志望校・受験校として考えていない学校の情報も得られるように、合同説明会を活用することをおすすめします。
■「第41回 中・高入試 受験なんでも相談会」主催: 声の教育社
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