受験校選びに要チェックのポイント4つ!
2023年度入試に変更がある注目校の動向や過去の入試を踏まえて、受験校を決めるときに確認しておきたいポイントを後藤さんにうかがいました。
「入試説明会」にできるだけ参加しよう
これから各学校で行われる「入試説明会」では、どういった出題をするのか、採点の方針など入試問題に関する重要な情報が伝えられます。入学試験は学校の“初回授業”と言われ、アドミッションポリシーを知ることで、お子さまとの相性を確認することもできます。
また、学校が出題傾向を変える場合、入試説明会などで出題の仕方やサンプル問題などの情報提供を行います。特に共学化・校名変更の学校は、前身の学校の出題傾向を全く引き継がないこともあります。できるだけ入試説明会に参加するようにしましょう。
複数回受験の優遇措置をチェックしよう
2月1日以降の中学入試では、後半の日程になるにつれ、倍率が高くなる傾向にあります。偏差値帯としては安全校であっても、合格を得るのが大変難しい学校になることもあります。また、そういった学校の入試は、合格のボーダーライン上で多くの受験生が競っている状況となり、わずかな差で合否が決まります。
そこで確認しておきたいのが、受験する学校の「複数回受験の優遇措置」です。
ボーダーラインでの合否判定のときに、1回だけの受験生よりも2回、3回と受けた受験生を優遇する、または加点するという学校もあります。
(※優遇措置については、「中学受験、複数回受験の『優遇措置』とは?」で詳しく説明しています。)
受験校はご家庭だけで判断せず、必ず塾の先生に相談しよう
以前と比べて、中学受験情報を塾以外からも得ることができるようになり、保護者のみで受験校を判断されるケースも多いと聞きます。しかし、近年は受験者数が増え、志願の動向が常に変化し「読めない入試」となっています。やはり、塾にある過去の膨大なデータや先生のご経験に勝るものはありません。ぜひ塾の先生を頼ってください。
過去問にしっかり取り組むことが後半日程でも戦える力となる!
2月1日は第一志望の学校を受ける受験生が多いと思います。たとえば、実質倍率が3倍であれば合格するのは3人に1人です。残念な結果になることはどの受験生にも起こり得ることです。ここから、2日以降の受験校で合格を得るためには、過去問をしっかり解いてきたかどうかが大きなカギとなります。
過去問から試験の出題傾向を把握して、点数が取れるような対策を粘り強く行えば、倍率の高い後半日程でも、偏差値の高い受験生に負けずに戦える力となります。
併願校の過去問はもちろん、複数回受ける学校の別日程の過去問も必ず解いて、受験に臨みましょう。
■参照元
・芝国際中学校・高等学校
・日本学園中学校・高等学校
・東京都市大学付属中学校・高等学校
・山脇学園中学・高等学校
・実践女子学園 中学校高等学校
■声教チャンネル「2022年度どうだったのか?」共学校・男子校・女子校シリーズ
昨年の入試結果から2023年度入試傾向もつかめます。ぜひご覧になってみてください。
・【中学受験】2022年度どうだったのか?首都圏中学入試 2月入試~女子校編~ 超高倍率試験が減った!?第1回目の合格者も減った!?それに対する三谷の考察とは!?
・【中学受験】2022年度どうだったのか?首都圏中学入試 2月入試~男子校編~ 後半の合格者数に影響する「歩留まり率」って?
・【中学受験】2022年度どうだったのか?首都圏中学入試 2月入試~共学校編~ 2023年度入試の注意点は?男女の定員問題?