【男子校先輩ママに聞く】男子受験生の「繊細な」メンタル、ここが困った・良かったエピソード

2022年の中学受験を体験した男子保護者の座談会、今回のトークテーマは「メンタル」。イライラが溜まる受験生に、先輩ママはどう対処したのでしょうか。また、受験を通して成長したお子さまの様子や心温まるエピソードもお届けします。

★座談会の参加者★

逗子開成中ママAさん
早稲田中ママBさん
日本学園中ママCさん

【困ったエピソード】受験生のイライラ・ストレスがこんな形で爆発!

【困ったエピソード】受験生のイライラ・ストレスがこんな形で爆発!

暴れて泣いてスッキリ!?

エデュ:受験勉強が続く生活で、お子さまがイライラすることもあったかと思います。そのときの様子を教えてください。

日本学園中ママCさん:夫が息子の受験勉強のサポートをしていました。息子はお父さんが言ったことを全部やると決めていて、言われたことがやりきれないときに、普段言わないようなことを言って私にイライラをぶつけてきました。

私は「自分でやるって決めたんだよね。でも、ここで止めるのもありだと思うし、その選択肢は自分で持っていていいと思うよ」と伝えたら、「こんなに頑張っているのになんでそんなこと言うの!」と逆効果でした。声かけが難しかったですね。

勉強部屋の壁に向かって物を投げていることもありました。夫は構うなという感じでしたが、私が部屋に様子を見に行って話をすると、わあーと泣くんです。
質問攻めにはしないで、なるべく話を聞いて気持ちを出させるようにしました。すると、息子はスッキリとした様子で落ち着いて。
息子は話をすることで、自分の口から出てくる言葉で気持ちを確かめているのだと思いました。

暴走したら「ガツン」

早稲田中ママBさん:うちの場合は、回答にバツがつけられるのがもっとも嫌なタイプで大変でした。「できているのに何でバツつけるんだ」と反抗したり、納得がいかないことがあると、机をバンバン叩いたり、足をドンドン鳴らしたり…。カーッとなってどんどんヒートアップすることが何度もありました。

もう少ししたら静かになるかなと、私は引いて見てはいるのですが、なかなか止まらなくて。そうしたときは私が大きな声を出すと、息子はふっと気がついて落ち着くんですよね。

親としては怒鳴りたくないし、落ち着くまで待ちたい。でももう待てないというタイミングではつい声を荒らげてしまうこともありました。

そうやって怒って気づかせて。息子は怒られたことで泣きながら勉強するみたいなこともよくありました。
「泣きながら勉強してもしょうがないよ、落ち着いてからにしたら」と言うと、「今やらないとダメだ」と必死になってやるんですよね。
小さいころからずっとそういう性格なのですが、中高生になったら自分で気づいてくれるといいなと…。

ストレスで足が臭くなった?

逗子開成中ママAさん:うちは息子がイライラすることはなかったんです。息子は褒められるのが大好きなお調子者で、勉強もお菓子でつられてやるような従順なところがありました。
楽しく受験生活を送っていたのですが、1月ごろから急に足が臭くなったんです。抗菌靴下を履かせてみたり、靴を変えたり、何をしても臭くて。塾から帰ってくると特に臭かったです。

男の子の成長期によるものだと思っていたのですが、2月の終わりには臭くなくなりました。態度には出さないけど体はストレスを感じていて、それが足に出ていたのでしょうね。

エデュ:小学生にとって負荷の多い中学受験ですから、ストレスやイライラは必ずありますね。そういったお子さまの気持ちをしっかりと受け止めてあげることが、中学受験では大事ですね。