中学入試本番のハラハラドキドキエピソードと、これから中学受験をするご家庭に向けた、先輩ママからの温かい応援メッセージをお届けします。
★座談会の参加者★
逗子開成中ママAさん
早稲田中ママBさん
日本学園中ママCさん
2月1日不合格からの第一志望合格!
受験会場での息子の後ろ姿に成長を感じた
早稲田中ママBさん:2月1日の前日は塾の最終授業があり、息子は夕方から塾に行って10時ぐらいに帰ってきました。慌ててお風呂に入り、ご飯を食べてすぐに寝たので、イベント的なものはなく、いつも通りの1日でした。
前日に親がしたことと言えば、食事に気を遣うことぐらいでした。12月に行われた最終模試の前日に、コロッケを食べたんです。それが油っぽかったみたいで、翌日のテストの最中、気持ち悪くて仕方がなかったようです。だから、2月の試験中も油ものは全部やめて、うどんなどの比較的消化の良いものを食べさせました。
2月1日の当日も親子ともに身構えることなく、いつも通りでした。試験会場で息子に温かい言葉をかけるでもなく、息子も親に頼るわけでもなく、「じゃあ」みたいな感じで。
そんな雰囲気のなか、息子が会場へ向かう後ろ姿を見たときに、ここまで育ったからもう大丈夫という気持ちになりました。
不合格を知って荒れた息子…塾での特訓で自信をつけた
早稲田中ママBさん:2月2日の受験校は家から近所だったので、自転車で向かいました。駅前の自転車置き場に自転車を停めて、そこから歩いて行きましたが、受験者数が多い試験だったので、人込みの中で慌ただしく送り出した感じでした。
試験を受けている間に2月1日の早稲田中の合否が出ていて、不合格だったんです。
息子に聞かれなければ、家に帰ってから伝えようと思っていましたが、「もう知ってるんでしょ、教えてよ」と強く言われ、「えっと…不合格だよ」と伝えたら、息子は何かを蹴っていました…。
少し荒れた様子だったので、自転車に乗って事故を起こさないようにと、落ち着いてから帰りました。帰宅して息子は、塾の先生に電話で結果を報告し、ご飯を軽く食べて、すぐに塾へ行きました。ひたすら塾で勉強していたようです。
10時ぐらいに帰ってきたのですが、息子は「もう全部やったから大丈夫」と言って、とても清々しい、明るい顔をしていました。
エデュ:塾でどんなことがあって、気持ちを立て直すことができたのでしょうか。
早稲田中ママBさん:塾では、残念だった受験生を万全の体制で迎え入れていました。当面は合格した受験生は来ないようにとも伝えていました。
塾では、不合格を忘れるくらい問題を解いて、100%もうこれで大丈夫というところで送り出していただいたのだと思います。
家にいれば気まずくもなっただろうし、できない問題があって怒り出すことがあっただろうから、塾にお任せして良かったと思います。「よろしくお願いします」と塾に電話だけをし、いつも通りにしていました。
2月3日に早稲田中の第2回を受けたのですが、息子はやり切ったという様子でした。2月2日の受験校も合格をいただいていたので、受験は2月3日で終わりにしました。
2月4日は、私も仕事の休みを取っていたので、気分転換に2人で遊園地に行きました。早稲田中の第2回の合格発表は9時からでしたが、アトラクションを出てからスマホで確認し合格。その場ですぐに塾の先生に連絡しました。
2月5日まで受験を続けて見事合格を勝ち取る!
財布を忘れた父…息子は落ち着いて受験に向かう
日本学園中ママCさん:2月1日の入試には夫と息子の2人で受験会場に向かいました。すると、夫から「財布を忘れた」と連絡があり、届けに行きました。
私は前日の夜、仕事の関係で深夜2時に帰宅、朝6時に起きる息子のために、朝ご飯を用意しなければというプレッシャーで眠れず、朝は下の子を幼稚園へ送ることもあって、寝不足と緊張であたふたしていました。
そんな私の気持ちとは裏腹に、息子は思ったよりも落ち着いていたので安心したのを覚えています。
合格を得るまで頑張った!山を越えた経験
日本学園中ママCさん:2月1日は第1志望の学校で、午前・午後を受けました。4日の午後も同じ学校の入試があるので、息子は「4日の午前中までは、2月1日の結果は聞かない」と言い、合格していたら4日の午後は受けないという予定でした。
最終的には、2月1日午前・午後、2月2日午前・午後、3日午前、4日午後、5日午前・午後と合計8回の試験と5校の受験となり、思いがけず長丁場となってしまって…。
2月1日から3日の学校で1つも合格がもらえずに、どうしようどうしようと焦りました。
息子はやるしかないという感じで、淡々と受験に臨みました。とくに疲れも見せず、本当に最後までよく頑張ったなと思います。
息子はスポーツもできなくて、何かを頑張ったという経験もこれまで全くありませんでした。初めて頑張ったのが中学受験だったんです。だから、第1志望へは行けなかったけれど、山を越えたという経験ができて、良かったと思っています。