【男子校先輩ママに聞く】2月1日からの受験エピソードと応援メッセージ!(2ページ目)

第2志望に「ウン」も「縁」も実力もあり合格!

2月1日試験会場で別れ際、手を振る息子の姿に女性教員が涙!

2月1日試験会場で別れ際、手を振る息子の姿に女性教員が涙!

逗子開成中ママAさん:2月1日の朝ご飯はお汁粉にしました。栄東中を受けた日の朝に、好物のお汁粉を食べて合格したので、ゲン担ぎで朝からお餅を焼きました。

受験会場へは、兄弟の学校が新型コロナで学級閉鎖になってしまったこともあり、車で向かいました。早くに行って寒いなか待つのも良くないと思い、のんびりと行ったらギリギリになってしまって。受験会場にも人は歩いておらず閑散としていて、心臓がバクバクでした。

先生の引率で受験会場へ向かい、息子を見送ったのですが、息子は私から見えなくなりそうなところで振り返り、大きく手を振ってきたんです。余裕だなと思いながら、私も思いっきり手を振っていたら、引率の先生が「息子の受験のときのことを思い出しました」と涙を流されて。それを見て、やっぱり逗子開成は良い学校だなと思いました。

エデュ:受験が終わるまでどこで待機されていましたか?

逗子開成中ママAさん:講堂がいっぱいだったので、体育館に案内されました。
ストーブが置かれていましたが、換気のために窓が全部開放されていたので、体が冷えてしまったんです。すると、前日、あまり寝れなかったこともあったのか、お腹が痛くなってしまって…。
トイレを行き来するはめになり、息子どころではなくなっている自分がいました。
でも、今息子は頑張っているんだからポジティブに考えようと、「ウン(運)に恵まれているんだ!」と思うようにしました。

2月2日の試験帰りに観音様の前で合格発表を見て…

逗子開成中ママAさん:2月2日は第1志望の栄光学園の入試でしたが、試験終了後に息子は「ごめんママ、ちょっとやばいわ」と、受験期で初めて弱音を吐いたんです。

栄光学園からの帰り道、坂道を下っていくときに「もうここに登ることないかも。ママごめんね」とずっと言ってきて。試験会場で友だちができたと楽しく話をするなかでも、息子は私に謝ってばかりいたので、相当落ち込んでいるんだと思いました。

そこで、元気づけようと、近くにある大船観音寺に寄り、お参りしてから逗子開成の合格発表を見ようと息子に提案したんです。
わいわい言いながらお寺に行って、観音様の前でスマホから発表を見たら合格していました。

2月3日校も合格。揺れる両親、揺らがない息子

逗子開成中ママAさん:2月3日は浅野中学校を受験して合格をもらいました。
そこで、親としては神奈川御三家だからとちょっと揺れたんです。もしかしたら栄光学園の繰り上げ合格もあるかもしれないし、本当に逗子開成でいいのかと。

逗子開成の入学手続きのときに、息子に「逗子開成に申し込むよ、本当にいいのね?」と夫と私で何回も息子に聞きました。息子は「ママもパパも何をそんなにわあわあ言ってんの~」と言われてしまって。息子の気持ちはもう決まっていて、心配には及びませんでした。

先輩ママから中学受験家庭への応援メッセージ!

偏差値に囚われない「好きな」学校を選んで楽しめる受験を

エデュ:最後に、これから中学受験をするご家庭に向けてメッセージをお願いします。

逗子開成中ママAさん:偏差値に囚われずに、好きな学校を3つ4つ作ってしまうと、受験は一気に楽になって、楽しめるのではないかなと思います。
お子さんがマックスで頑張れるレベルで学校を決めるのも、目標を高く持てるので良いとは思います。
でも、その学校にあまりに固執し過ぎると、しんどい受験になるかなと思いました。

今、下の子の受験で偏差値が低い学校から高い学校までいろいろと見てまわっていますが、それぞれにカラーがあって、偏差値と学校の良し悪しは関係ないなと感じています。
お子さんが行きたいと思える学校を、4年生、5年生、6年生の手前までには見つけておけば、受験が楽しくなるんじゃないのかなと。
中学受験というせっかくの機会を楽しんで欲しいと思います。

中学受験は子どもが自分で目指すところを決められる機会

早稲田中ママBさん:息子は小学1年生の頃から塾に行っていて。親として中学受験に誘導したいわけではなかったのですが、自然に中学受験をするんだという気持ちになっていきました。たとえそんな流れであっても、自分でやることを見つけられるのが、中学受験の場と思いました。

どうしても親が先行して受験校を考えてしまいますが、子どもが自分で行きたいと思えるような学校を選べるように、親が場を設定して、自分で決めさせていくのが、中学受験の醍醐味だと思います。

息子はこれまで、習い事でも「これがやりたい」とか、ご飯のメニューでもなかなか「ハンバーグが食べたい」と出てこないような子でした。
でも、学校は「あそこに行きたい」と自分から決めてきて、第2希望も自分で決めました。

中学受験は目指すものを作れる良い機会なので、ぜひそういう場にしてもらいたいなと思います。

子どもと一緒に歩んでいける受験を味わって!

日本学園中ママCさん:中学受験は、親が子どもに思う存分関われる機会ですよね。高校受験はもう本人のものになるので、とくに男の子のお子さんをお持ちのお母さんは、中学受験という1つの山に向けて、親子の濃密な時間を過ごす機会にして欲しいと思います。

中学受験を頑張るのは子ども自身ですが、親子で一緒に歩んでいくというのは、お子さんの人生のなかでも大きな財産になるのではないでしょうか。ぜひ味わっていただきたいと思います!

edu’s point

中学受験には、どのご家庭にもドラマがあり、受験生の成長ストーリーがあります。
今回インターエデュからお伝えしたいポイントはありません。読んでくださった皆さまが先輩ママからのメッセージを受け取って、「わが家らしい」中学受験を考えていただければと思います。
中学受験に挑む受験生とご家族の皆さまに幸多きことを願っております。