【男子校】世田谷学園の受験者数は2022年比119%、獨協は受験者数減
2月1日午後入試で受験者数が多い男子校(2022年比)
2月1日に御三家の開成中学校・高等学校、麻布中学校・麻布高等学校、武蔵高等学校中学校を受けるご家庭は、2月2日の栄光学園中学校・高等学校、聖光学院中学校・高等学校に備えて、2月1日午後の受験を控える傾向にあります。
一方で、2月1日の午後入試を受けるご家庭は、受験生の負担をなるべく減らすために、移動がしやすく、入試科目が少ない学校を選んで受験します。そういった理由からも、難関校の巣鴨中学校・巣鴨高等学校と世田谷学園中学校高等学校は算数1科で受験ができるため、人気となっています。
2023年の2月1日午後入試では、世田谷学園が受験者数を増やしています。同校から近くにある駒場東邦中学校・高等学校の受験者数が増加したことも理由の一つと考えられます。
東京都市大付属中学校の受験者数は、2022年比97%と微減でした。同校は今年から2月1日午前に入試を新設し、話題となりました。同校を第一志望とする受験生が、2月1日午前に受験ができるようになったことが影響したのでしょう。
2021年に2月1日午後入試を新設し、注目を集めた獨協中学・高等学校。2022年よりも受験者が減りましたが、新設から3年目となったことで受験者数が落ち着いたものと思われます。
【女子校】品川女子学院の受験者数は2022年比138%と大幅増、普連土学園受験者数減
2月1日午後入試で受験者数が多い女子校(2022年比)
男子校同様に女子校においても、2月1日午後は1科入試が人気です。品川女子学院中等部・高等部は受験者数301名、2022年比138%と大幅に増加しました。新校舎の建設が着々と進み、期待が高まっている学校です。
三輪田学園中学校・高等学校も受験者数389名、2022年比116%と増加しています。同校は2022年9月に、法政大学との高大連携の強化・拡充を発表しました。本取り組みの一つ、法政大学の学校推薦型選抜枠が30名程度となることが話題となり、人気を集めたものと思われます。
普連土学園中学校・高等学校は受験者数247名、2022年比72%と減少しています。普連土学園は桜蔭中学校・高等学校の併願校として選ばれる学校です。2023年の桜蔭の入試では対面の面接が復活しました。そのため、2月2日の入試に向けて、2月1日午後の普連土学園の受験を控えた動きがあったことも予想されます。
【共学校】都市大等々力の受験者数は2022年比131%と大幅増、神大附属は受験者数減
2月1日午後入試で受験者数が多い共学校(2022年比)
共学校の注目校は、東京都市大学等々力中学校・高等学校。2022年に国公立、早慶上理、GMARCHの合格者数が大幅に飛躍したことで注目が集まりました。大学合格実績が受験者数増加の大きな理由でしょう。
神奈川大学附属中・高等学校は2021年に2月1日午後入試を新設し、2022年は募集定員を40名から60名に増やして受験者数が大幅に増加しました。今回受験者数が減ったのはその反動と思われます。