【中学受験2023】日本と海外の高校卒業資格を同時に取得!「DDP」がある学校

海外大への進学を視野に入れた学校選びをするご家庭が増えています。そのため、海外大進学に有利な「DDP(ダブル/デュアル・ディプロマ・プログラム)」がある学校が人気です。そこで、「DDP」とは何かを詳しくお伝えしながら、導入している学校を紹介します。

「DDP」のメリットとは?

「DDP(ダブル/デュアル・ディプロマ・プログラム)」とは、日本国内の学校に通いながら、海外と日本の高校の2つの卒業資格(ダブル/デュアル・ディプロマ)が得られる制度やカリキュラムのことを言います。留学のために日本の高校を休学する必要がないので、お得な制度とも言えます。

郁文館夢学園や日大櫻丘が導入の「US.デュアル・ディプロマ・プログラム」とは?

「DDP」で昨今注目されているのは、JAAC日米学術センターが運営する「US.デュアル・ディプロマ・プログラム」です。導入校は、2023年1月時点で全国23校にも上り、グローバル教育を推進する学校の人材育成をサポートしています。

同プログラムでは、アメリカの名門私立中高一貫校、プロビデンスカントリーデイスクール(PCD)の高校教師による2年間のオンラインライブ授業が行われます。日本の高校18単位とUS.デュアル・ディプロマ・プログラムで6単位を取得すれば、日本の高校とPCDの卒業資格が得られます。

US.デュアル・ディプロマ・プログラムのメリットは?

日本の高校と「DDP」の学業成績が基準点に到達すれば、全米トップ5%にランクインしている18大学へ、推薦入学が可能となります。また、海外大学だけでなく、日本の大学進学にも有利です。「DDP」で培われた英語力や国際感覚は、総合型選抜入試で有利になります。加えて、海外の高校の卒業資格を有するため、一部の大学にて帰国生枠での進学が可能です。

学校独自の「DDP」がある女子校3選

JAAC日米学術センターが運営する「US.デュアル・ディプロマ・プログラム」ではなく、オリジナルのプログラムを実施している学校もあります。卒業資格が取得できる国も多様です。

本女子中学校・高等学校

同校には、校舎の中にカナダ認定の学校「Kunimoto Alberta International School(KAIS)」があります。DD(ダブルディプロマ)コースを選択した生徒は、日本のカリキュラムの履修と、アルバータ州教育省によって厳格に決められたKAISの教育プログラムを受けることにより、日本とカナダの高校卒業資格が取得できます。

神田女学園中学校高等学校

同校の「DDP」は、アイルランド、ニュージーランド、アメリカ(※1)、カナダにて実施されています。現地校で2年間学ぶ留学スタイルが主流です。たとえば、アイルランドでは共学でリベラルアーツ教育が受けられるなど、各エリアの提携校には特色があります。学びの目的や求める学習環境に合わせて、エリアも選べることが特徴です。
(※1…アメリカはJAAC日米学術センターと共同運営の「US.デュアル・ディプロマ・プログラム」)

麴町学園女子中学校・高等学校

同校と教育連携協定を結んだ4校(アイルランド1校、ニュージーランド3校)へ1年間もしくは2年間留学することで、日本の高校と現地の高校の卒業資格を取得できます。1年間の留学では、高1の1月~高2の11月か、もしくは高2の1月~高3の11月と期間が選べます。
英語教育に力を入れている学校は、ネイティブ教員が多く在籍しているだけでなく、取り組みも多種多様となってきました。海外大進学を視野に入れて学校選びを行う受験生は、DDPの制度も含め、志望校の英語教育について詳しく調べることをおすすめします。