2024年に東京大学合格者数100名の大台に乗せ注目の進学校「聖光学院中学校・高等学校」。この聖光学院へ68名の合格者(直近5年間合計)を輩出した希学園首都圏が、2024年入試を振り返りながら2025年の入試傾向を予想します。さらに動画では、各教科の講師による聖光学院合格の秘訣と、注目問題の解説も特別にお届けします。
動画で解説!聖光学院中学校の合格への秘訣
2024年度入試の総括
2024年度入試では第2回の国語を除き、すべての教科で合格者平均点が前年度より上昇し、取りこぼしが許されない試験でした。その結果、合格者最低点は第1回が360点、第2回が349点と、前年度第1回の325点、第2回の322点から大きく上昇し、受験生にとって厳しい入試となりました。
国語
一貫して長文に対応し、成熟した「読む力」が求められています。2024年度第2回では多少記述の割合が増えたように見受けられますが、聖光学院の特徴として男子校随一の高度な選択肢が出題されますので、訓練を積む必要があります。
算数
図を自分の手で描いたり、煩雑な状況を整理したりして考えなければならない問題が例年通り出されています。新傾向としては、グラフの読み取りや分析をテーマとした思考力を試す出題が見られます。
理科
例年とほぼ傾向は変わっていませんが、生物、地学の少し細かめの知識には注意が必要です。化学、物理計算は典型的な問題ではありますが、時間切れにならないよう注意して、すばやく処理していく必要があります。
社会
地理を中心に資料問題が多く、題意に沿って資料の情報を正確に読み取る力が求められました。一方、歴史と公民は聖光学院中入試としては平易な問題が多くの割合を占めました。