「将来は何になりたいの?」に答えられなくても大丈夫!生きることの道標になる一冊(2ページ目)

人生に正解はない!失敗しても何度でも立ち上がる「レジリエンス」を強化しよう

人生に正解はない!

誰もが憧れる大学に行き、誰もが憧れる職業に就けば幸せな人生を送れるという常識は、今は昔の幻想となりました。

もちろん、良い大学に行って満足のいく人生を送っている人はたくさんいます。

しかし、良い大学に進学したものの、理想通りの人生を送ることができず、苦しんでいる人もたくさんいるという事実を無視することはできません。

一方、大学進学以外の道を選んでも、その才能を開花させ、楽しく暮らしている人もたくさんいます。

ただ、大学に進学しなかったことを後悔している人も少なからずいるということもまた、揺るぎない事実なのですが…。

もしかすると、大切なわが子も「あのときこうしていたら…」「もしこうなっていれば…」などと思い悩む日が来るのかもしれません。

しかし、「人生に正解なんてない」のだから、そんな未来を恐れる必要はまったく無いのだと『なぜ僕らは働くのか』は力強く訴えています。

挫折や困難、苦しいストレスを経験することは、大なり小なり誰にでもあるでしょう。

しかし、それを乗り越えたとき、ちょっとやそっとのことではへこたれることのない強さ、そして、苦しんでいる人に寄り添ってあげられる心のやさしさを手に入れられると本書には記されています。

人は子どものうちはもちろん、大人になったって無限の可能性を備えているもの。

『なぜ僕らは働くのか』は「自分で自分の人生をつくるんだ」という覚悟を持ち、失敗しても何度でも立ち上がる「レジリエンス」を強化すれば、「あなたはなんにだってなれます」と将来に不安を抱える人たちに熱いエールを送ってくれます。

「いちばん大切なのは自分が何をやりたいか、ちゃんと考えて生きているかどうか」

この言葉のずっしりとした重みは、本書を手に取れば、誰もが感じられるはず。

人生のバイブルとして、ぜひ、本棚に置いておいてほしい一冊です。

なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えてほしい大切なこと
佳奈(著)、池上彰(監修)、モドロカ(イラスト)、学研プラス、1500円+税

なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えてほしい大切なこと

【ストーリー(マンガ)と図解で内容がスムーズに理解できる! 】
この本の主人公・ハヤトは将来に悩む中学生。そんなハヤトがある日、まだ完成していない一冊の本を読むようになります。各章、そんなストーリーマンガが導入となっており、主人公が読む本を読者も読むという展開で本書は構成されています。日々を一生懸命に過ごしながら、世の中や仕事のことについて知り、成長する主人公。そんな等身大の主人公に自分を重ねることで、スムーズに本の内容が心に響いていきます。
図解ページでは、イラストをふんだんに使って、内容を「見える化」しています。眺めるだけでも内容を十分に伝えてくれる図解が、考える読者を全面的にサポートしてくれます。

【これまでにない新しいキャリア教育の本】
職業や仕事をたくさんまとめた図鑑形式の本が世の中には多くあるなか、仕事の見つけ方、働き方、幸せに働くとはどういうことか、などを扱った本書はまったく新しいキャリア教育の本といえます。
仕事、お金、幸せ、AI、多様性…。現代の重要事項もカバーし、今を生きる子どもたちに必要な知識と思考を提供します。

【編集部がこの本に込めた想い】
日本の子どもたちは自己肯定感が低く、自分に価値がないと感じている人も多いといわれています。「そんな子どもたちが自分にすこしでも自信を持てて、未来に対して明るい希望を持てるように。」そんな想いを込めて本書を作りました。

紙イラストと各章冒頭のマンガを描いていただいたのは、佳奈さん。温かみのあるタッチ、やさしさあふれる表情の描写がとても素敵な、新進気鋭のイラストレーター・マンガ家さんです。フルカラー70ページのマンガを描きおろしてくれました。

図解ページのイラストを担当されたのはモドロカさん。2008年より文平銀座でデザイナー・イラストレーターとして勤務し、現在はフリーランスとしてユーモアとセンスあふれるイラストを精力的に描かれています。100ページ以上にわたり全200点超のイラストを描いてくれています。

「将来 自分は働くことができるのか」「自分が就きたい仕事が見つかるだろうか」いまは大人になった人たちも、振り返れば将来への漠然とした不安を抱えていたはずです。そんな子どものときの自分に渡してあげたいと思える、温かみあふれる本です。ぜひご一読ください。

池上 彰(いけがみ あきら)さん
1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、1973年NHK入局。1994年から「週刊子どもニュース」のお父さん役を11年務め、2005年よりフリージャーナリストとして精力的に活動。世の中のしくみや難解な出来事を、ユーモアを交えつつわかりやすく解説し、テレビでも大人気を博している。