2枚のマスクを4枚の立体マスク or 4枚のマスクインナーにリメイク
立体マスクとマスクインナーの作り方は途中まで共通です。
また、基本の作り方は3月にご紹介した「お裁縫に自信がなくても大丈夫!かんたん布マスクの作り方」をご参照ください。
1)マスクを解体する
まずはマスクの左右の縫い目をほどきます。
使用されているのは薄くてデリケートなガーゼ生地なので、糸切りバサミやリッパー(写真)を使う方がうまくいきます。布に穴を開けてしまわないように注意しましょう。
左右2か所の縫い目をほどくと、1枚のガーゼと輪に結ばれたゴム2本になります。
2)生地を水通しする
配布された布マスクは、届いた状態のときは洗濯のりでのりづけされているようなので、ここで一旦水通しをし、アイロンをかけます。
水通しをしてアイロンをかけると、ガーゼ生地が5%くらい縮みました。その分、ガーゼの目が細かくなります。
3)きっちりと2つ折りしてアイロンをかける
ガーゼの布を2枚に折り、アイロンをかけます。
このとき、布の端が3辺ともなるべくぴったりと重なるようにします。
4)布に印をつける
布地に型紙を当て、印をつけていきます。
なお、写真では、先日お知らせした「量産するときに便利な裏技」のように、クリアファイルを利用した硬い型紙を使用しています。
ここで要注意なのですが、配布されたマスクの布地のサイズは、大人サイズの型紙を4枚分とるには、かなりギリギリになっています。写真を参考になさってください。
どうしても4枚分を取ると重なってしまう!という場合には、ゴム通し部分の長さを少し短くしてもOKです。また、お子さまの年齢が小学校中学年くらいまでなら、2枚は子どもサイズ、2枚は大人サイズ、などとすると少しゆとりができるかもしれません。
5)布を断ち、通常の立体マスクの手順とほぼ同様にマスクを作る。
作り方はこちらをご参照ください。
<立体マスク>
なお、最後のゴム通し部分のみ、配布された布マスクを材料に作る場合には、布の端にあらかじめ輪になっているゴムを置き、そのまま挟むように縫ってしまえば一手間省くことができます。
布地が薄めなので、並縫いならスイスイと縫い進めることができます。
6)完成!
かなり薄手のマスクになりますので、これ1枚で外出するのは残念ながら現実的ではなさそうです。
これから暑くなってくるので、室内での冷房対策、お休みの際のナイトマスクなどとして喉の保護にご活用ください。
<マスクインナー>
政府から配布されたマスクのゴムを二等分にカットします。
「マスクインナー??」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
市販の不織布のマスクを長時間着けていると、敏感肌の方やアレルギー体質のお子さまなどは、お口の周りや頬のあたりが痒くなってくることがあるといいます。薄いガーゼのインナーが1枚間に入ることによって、そういったトラブル対策になります。
また、メイクをする方にとっては、不織布マスクに口紅やファンデーションがついて少しベタベタ……という残念な事態を回避することにもなります。
あると意外と便利なマスクインナー、是非一度お試しください!
なお、マスクインナーの場合は、大人が使う場合でも子どもサイズで制作してしまってOKです。