発達障害・グレーゾーンの子の子どもの興味を広げ、専門性を探るコツ
せっかく勉強を頑張って中学受験に挑戦するのであれば、上位校を目指したいと考える人は少なくないでしょう。上位校で学力をドンドン向上させることがお子さんの幸せにつながるならばそれも否定しない、と芦澤さんは述べています。
しかし、全てのお子さんがそのような受験に耐えうるわけではありません。
「自他と折り合いをつけつつ、得意なことで生きる」ことこそが真の目標であり、そのためには、お子さんの興味関心の幅を広げ、専門性を探ることが大切だと述べています。
学力を伸ばすためのステップとして「観察→分析→対策→指導→評価」といった5つのステップを繰り返すことを提唱しています。
中でも特に重要なのは、「観察」だと言っています。
学習や生活で躓いているところを発見するためには、目の前のお子さんをありのままに観察することが大切です。さまざまなお子さんの特性に応じた「観察→分析→対策→指導→評価」の方法を、具体的な事例を挙げて説明しています。
本書であなたのお子さんに似ている子の成功例を探してみてください。受験は人生において立ちはだかるあらゆる壁を乗り越えられる力を育成するまたとない機会なのです。「大切なことは受験で学んだ」芦澤さんは自らの経験をこのように振り返っています。
発達障害・グレーゾーンのお子さんの未来を明るいものにしたいと強く願う方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。
『発達障害・グレーゾーンの子の受験を突破する学習法』
芦澤唯志著 あさ出版 1,500円+税
「ご家族がお子さん専属の名コーチに変身する魔法の本」
本書の目的は、発達障害・学習障害を持つ子どもの特徴に読者が気づき、サポートすることで、お子さんを勉強好きにさせ、成績を伸ばすことです。
勉強が苦手なお子さんのサポートには、「自尊感情を高めること」「スモールステップで進むこと」「具体的に褒めること」などいくつかのコツがあります。
1000人以上の発達障害・勉強が苦手な子どもをサポートした著者の経験から、成績を上げる教え方・勉強のコツはもちろんのこと、子どもに合った先生の選び方までご紹介します。
芦澤唯志(あしざわ・ただし) さん
翼学院グループ代表取締役学院長。慶應義塾大学SFC研究所上席所員、情報経営イノベーション専門職大学客員教授、公益財団法人産業教育振興中央会理事、東京都教育庁内東京都産業教育振興会監事等の役職を務める。
早稲田大学政治経済学部、日本大学大学院博士前期課程修了。
第7回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞実行委員会特別賞受賞。平成28年度東京都経営革新奨励賞受賞。