親も読みたい!勉強法・生き方の悩みに応えてくれる本

『極(エッセンシャル)アウトプット』『親の期待に応えなくていい』『みんなに好かれなくていい』『相手の身になる練習』――いずれも著名な執筆者が、生きづらさを感じる少年少女のために書いた本のタイトルです。中身には、子どもだけでなく大人にもご紹介したいメッセージが散りばめられていました。とりわけ子どもを持つ親御さんにはぜひおすすめしたいシリーズです。

生きづらさの原因がわかってくる

生きづらさの原因がわかってくる

この春発刊して話題を呼んでいる「小学館YouthBooks」をご紹介します。中学生・高校生とその親がターゲットのシリーズだと聞いて手にとったのですが、同時発売の4冊の書名と著者が、まず気になりました。以下のとおりです。著者はベストセラー作家ばかり、ご存じの方も多いと思います(各著者のプロフィールは、最終ページをご参照)。

『極(エッセンシャル)アウトプット』著者:樺沢紫苑
『親の期待に応えなくていい』著者:鴻上尚史
『みんなに好かれなくていい』著者:和田秀樹
『相手の身になる練習』著者:著者:鎌田實

2番目と3番目は、タイトル自体が刺激的です。どういう意味?と想像を膨らませて読んだところ、なるほど4冊とも、今の時代風潮そのものがテーマとなっていました。「生きづらさ」「同調圧力」「コミュニケーション力」などなど。考えてみれば、10代というのは、大人ほどの武器を持たないまま時代のマイナス面にさらされている世代です。彼らに向けて4人の著者が、わかりやすい言葉で語り綴る内容は、大人にとっても貴重なメッセージとなっているわけです。とりわけティーンエイジャーの子を持つ親御さんには、自らをふり返りつつ、わが子が置かれている状況を落ち着いて考えてみるきっかけになる本だと思います。