反抗期の行動を科学的に分析!ABC分析をやってみよう【反抗期を科学する・10】(3ページ目)

次はBとCをよく見てみましょう

では、次に『C:結果』に注目することにしましょう。『C:結果』をよく見ると『B:行動』の目的が分かってきます。

例1の場合

例1の場合

例1の場合、『C:結果』が『自室で約30分過ごしたら夕食をとる』であることから考えると、『親の問いかけを無視して自室に入る』は、親への反抗でも何でもなくて、単に静かな時間を求めているだけのように思われます。

つまり親は、『親の問いかけを無視する』ことを気にせずに、『疲れて帰ってきたときは、最低、30分、そっとしておく』ようにすればいい、という結論になります。

例2の場合

一方、例2の場合、『B:行動』である「弟への八つ当たり」は、「母親への暴言」という深刻な『C:結果』につながっているように見えますが、「母親への暴言」、「母親との激しいやり取り」も見方を変えれば「母親との時間を過ごしている」ことになることに注目してください。

すると、「これって、単なる甘えかも?」「母親の注意を引きたいだけかも?」「もしかして、弟に嫉妬している?」みたいに思えてくるかもしれません。『A:先行条件』が「弟と母親が楽しそうに話をしている」であることからも納得で、とするならば、母親は意図的にこの子とのコミュニケーションの機会を増やす必要があると結論づけられます。