親子で“理科センス”を磨いて将来に備えよう

「リケジョ」という言葉が定着し、「理系」が就職に有利と言われている今、小学生のうちから理科を得意にしておきたいと思う親御さんが多いようです。でもご自身、理系に苦手意識があったりすると迷ってしまいますよね。今回ご紹介する名探偵コナンシリーズの新刊は、理科センスを土台から育てていくのに最適の本。ぜひ手にとってみてください。

理科センスって、素朴な疑問を抱くこと?

理科センスって、素朴な疑問を抱くこと?

『名探偵コナンの12才までに理科センスを育てる153問』は、今年の2月に発売されて即座に重版となったベストセラーです。一昨年、ここで紹介した『名探偵コナンの10才までに算数センスを育てる157問』と同じく、長年、子どもたちに科学の楽しみを伝える活動をしてこられた藤丸卓哉先生が監修・出題されています。ソフトカバー約400ページの本書には、驚くほどたくさんの科学知識が盛り込まれています。

それにしても“理科センスを育てるってどういうこと?”と当初疑問に思ったのですが、これは本書を数ページめくっただけで、なるほど!と納得。理科で学ぶ内容とは、その多くが毎日の生活の中で出会う現象のことなのですね。だから、日常の親子の会話の中に登場してくる話題がたくさんのっています。そうか、生活の中の素朴な疑問を大事にすることが、理系センスを育てるスタート地点なのだと気づかされました。

たとえば、お子さまにこんな質問をされたことはないでしょうか? いずれも本書の中から選んだものです。

・どうして空は青いの?
・秋になると、どうして葉が黄色や赤に変わるの?
・ウイルスって何?
・どうして年をとると白髪になるの?
・鳥肌が立つのはなぜ?
・冷蔵庫は、どうして食べ物を冷やせるの?
・毒ヘビは、どうして自分の毒で死なないの?
・原子力って何?

子どもが発する素朴な疑問って、専門家ではない大人にとっては、なかなか答えるのがむずかしいものですよね。そこで本書の出番です。おすすめとしては、お子さまに本書をプレゼントする前に、コソッとこの本に目を通しておき、子どもが発した質問にスラスラと答えてあげてはいかがでしょうか? そんな使い方もできる本なのです。