今回は、勉強嫌いでも偏差値30でも志望校に導くと評判の塾「プラスティー」代表の清水章弘先生と塾長八尾直輝先生による共著『小学生から自学力がつく!』をご紹介します。
『小学生から自学力がつく!』清水 章弘・著、八尾 直輝・著
書籍のタイトルにもなっている「自学力」とは「自ら学び、調べ、答えを導く力」を指します。入塾時に勉強する習慣が身に付いていなくても、その後、自学力を身に付けたお子さまは、6年生の受験時にスランプに陥ったとしても、持てる力を発揮することができるといいます。
本書では自学力を身に付けて成績が伸びたお子さまの事例や、やり方を習得するステップ、必要な支援など、塾で実際に行っている指導内容を紹介。ご家庭でできる声かけやフォローのコツを説明しています。
さらに第2章から第4章では、算数・国語・英語の3科目を取り上げて、暗記型の学び方から応用が利く学び方に切り替える学び方を紹介しています。算数については比例や図形など重要単元の中で身に付けたい力について説明。家庭学習の中で自学力を育む方法が具体的にわかる内容になっています。
エデュスタッフのおすすめポイント
我が家には小学校3年生の息子がいます。息子の自学力を育むヒントが見つけたいと思いながら本書を読みすすめました。
第1章の『この声かけで、「勉強の改善点」に気づける』の節で、小学校4~6年生の子どもはまだ「抽象化」の能力が発達途中なので、「振り返り」に慣れていない子が多い、という説明がありました。息子も「振り返り」というのがどういうものかわかっていないようですが、親が焦らずじっくり声かけすることで、「振り返り」の感覚は育むことができるそうです。書籍の中では会話の例も挙げられていました。子どもに声かけするときの参考にしたいと思います。
また、第2章の身に付けたい「5つの算数力」の中に、『「論理の感覚」を磨く』という節があります。「式」は考えに至るプロセスなので、考えた過程がわかりやすいよう式を書くことが大切、クイズやパズル遊びで説明の要素を取り入れると、「論理の感覚」が身に付くと書かれていました。
息子は算数の問題を解くのが苦手ですが、推理やナゾ解きは大好きです。紹介されている方法が息子に合っているように感じたので実践してみました。宿題をするときに「割り算の問題って推理ゲームみたいだね。算数の場合、式を書いてナゾ解きしていくといいらしいよ」という話をしたところ、楽しみながら取り組み、なんと全問正解することができたのです。これまで式を書くことはもちろん、問題を解くことも面倒くさがっていたのですが…。「自分から学ぶ」というのは、こういう経験の積み重ねで育むことができるのだな、と息子を通して体感することができました。
『小学生から自学力がつく!』
発売日:2022年6月23日
定価:1,540円
出版社:すばる舎
著者:清水 章弘・著、八尾 直輝・著
お子さまは、自分で「わかった! 」「できた! 」という体験を積んでいくことで、自信が深まり、積極的に学ぶようになります。
こうした体験をさせてあげるためにも、お子さまの習得度に合った支援をすることが大切です。私たちの塾、プラスティーでは、「やり方を習得する段階」を、次の4つの段階に分けています。たとえば、お子さまが「やっても無駄」「自分にはできない」と感じて、自信を失うのは、どんなときだと思いますか?
その原因の1つは、「やり方がわからない」あるいは、「やり方はわかっていても、自分にはできない」という状態にあるときです。
こうした状態にあるときに、「自分でやりなさい」「頑張りなさい」と言っても、できるようにはなりません。何度、注意してもできないときは、「サポートが必要な状態」です。適切なフォローをすることで、お子さまは次の段階に進みやすくなります。本書では、お子さんの各段階に応じた、支援の仕方について、お子さまの学びを支え、学力を伸ばしていく場面で、どのように関わり、声をかけていけばよいのかについて、具体的にご紹介していきます。
これらを実践すれば、
・学習習慣が身に付きやすくなる
・各教科の学びを促進できる
・考える力をつけ、新傾向の入試問題に対応できる
こうした成果を得られ、それがひいては自学力へとつながっていきます。(すばる舎 本書紹介ページより)
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