中学受験学年のご家庭は、この時期、志望校の過去問に取り組み始めているのではないでしょうか。過去問をやり始めるとその点数に一喜一憂、中には不安ばかりが募るというご家庭もあるようです。今回ご紹介する相談も、過去問を巡るお悩みです。
《お悩み》過去問の点数が足りず不機嫌になる息子をやる気にさせるには?
6年生男子の母です。
最近過去問を始めました。今日第1希望の過去問をやってみたところ、算数が30点ほど足りませんでした。そんなの当たり前だし、これから頑張れるかどうかなのに、採点後ワーワー言って機嫌が直るまでに1時間30分もかかりました。その間に直しをすればいいし、勉強できるのにと思うと、イライラするし情けないです。
過去問で点数がとれなかったとき、お子さんはどんな様子ですか? また、どんなふうに上手に持ち直しさせていますか?
ちょっと反抗期が出ていることもあり、励ましてみても聞き入れない様子なので、本当に私のほうがまいってしまいそうです。これから先のことを考えると胃が痛いです。
いいアドバイスをよろしくおねがいします。(投稿者:チョコパンさん)
「かなり息子さんに振り回されている、足元を見られている感じで、お母さまが機嫌を取っているように見受けられます。
もう、この時期まで来たら、基本、ほっとくしかないと思います。本人だって今がどんな時期か十分理解しているでしょうから。
私は、この時期、子どもの機嫌を取るのではなくて、ただできた事だけを口に出して言ってましたね。どんな些細な事でも良いんです。『朝起きられたね』『歯磨きできたね』『基礎トレやれたね』。できた事を認めて、やるべき事やっている事を知ってるよ、ちゃんと見てるよ、という意味を込めて、ただ行動できた事を口に出して言うだけに徹してました。
過去問の直しを自ら進んでやらなくても、それだけで落ちる訳でもありませんし、本人が本気で受かりたいなら行動する時期だと思います。ガミガミ言って、やらせたとしても身に着くとも限りませんし。やらされた感が強いと合格後は燃え尽き症候群予備軍になる可能性が。」
「過去問を解いて最低点まであと何点、という考え方に慣れてないだけだと思います。
あと3~4か月で30点くらい上げるというゴール逆算的な考え方も、まだピンときてないでしょうし。その日に直しまでいけなくてもボチボチやっていけばだんだん慣れてきますよ。親は焦りますけどね~。
子どもにとっての4か月は、超焦るほど短くもなく、のんびり構えていられる雰囲気でもなく、把握しづらい長さなのでしょう。
うちは1週間前に4科合計で50点足りてませんでしたが、さすがにこの時期になれば、なりふり構わず解きましたよ(笑)。この時期は、自らの焦りを抑えるのが親の仕事です。」
「娘は算数ではなく国語でしたが、同じようなカンジでした。それこそ9月は機嫌が悪く、親子喧嘩頻発でした。
うちは第一志望校の過去問に関しては、塾に完全にお任せ。併願校については、全教科、採点後やり直しをする前に、分析を一緒にやりました。
ケアレスミスや計算ミスだったのか、完全に分からない問題なのか、まずそこを見極め、苦手分野の洗い出しをしました。もちろん、私は問題なんて解けませんから、解答見ながらです。
でも、そうやって分析していると、『難しそうに見えて、実は問題文や与えられた図の中にヒントがあるじゃ~ん』って問題があったり、選択肢についても、『これ、どれが〇か分からないけど、絶対×ってものを省いていけば、正解にたどり着くね』って発見があったり、そうしていくうちに、この学校の何の教科はこういうパターンっていうのが見えてくるんです。
それが面白くて、私もだんだんテンションが上がってきましたし、9月は機嫌悪かった娘も、秋の終わりごろには一緒に『あ~…なるほどね~』『これ意地悪だなぁ』とか盛り上がっていました。12月に入る頃には、国語以外は自分で分析できるようになっていましたね。
分析はそれなりに大変でしたが、私も頭の老化防止のつもりで頑張りました。」