子どもを賢くする!楽しい『めし画レシピ』登場

わが子と一緒にお弁当を作ってみませんか? 本物以上においしそう!とYouTubeやSNSで話題の山田めしがさんが、10歳からのレシピブックを発刊。リアルすぎるイラスト+かわいい説明イラスト満載で、キッズのお料理入門におすすめ。子どもにとって料理は、脳をフル回転させる学びの絶好の機会です!

リアルすぎるイラストで話題沸騰

今回ご紹介するのは親子で楽しむレシピ本です。タイトルは『めし画レシピ』。あ、知ってる!という方も多いでしょう。YouTubeやインスタグラムなどで人気の写実絵師・山田めしがさん初の単行本です。副題に「10歳からのカンタンおべんとうづくり」とある通り、総ふりがな付きで、小学生が自分でお弁当や料理が作れるように編集されています。

表紙のおいしそうなお弁当の写真…と思ったら違っていました。なんとイラストなのです。著者の山田めしがさんは、調理師でもある写実絵師。びっくりするほどリアルにおいしそうに料理を描いてくれます。だから64ページオールカラーの本書には、リアルなお弁当・料理のイラストと、素材や作り方のかわいいイラストがてんこもり。まるで絵本のようなので、料理に興味がない子でもパラパラとめくっていくうちに、これ作ってみたいと言い出すかもしれません。

料理は、脳フル回転のアウトプット学習

なぜ中学受験生を持つママが多いインターエデュで、レシピ本を紹介するの?と疑問に思う方はいらっしゃいますか? 理由は、料理が頭を使う、とても創造的な行為だからです。勉強は、得てして知識を覚えるインプットだけの行為になりがち。でも知識をしっかり頭の中に定着させるためには、自分で作る・表現するといったアウトプットの行為が必要です。いわゆるアクティブラーニングの考え方ですね。そんな新しい学びのスタイルに、料理はぴったり! しかも新たに学習ツールを買い揃える必要もありません。

ちょっと想像してみてください。料理には植物、動物などさまざまな素材が登場するので自然にその名前を覚えます。分量を測るときには計算も必要になります。火を使ったり冷やしたりと、細かい注意が必要な行為の連続で、脳みそも両手もフル回転します。だから、ひとつの料理を作るだけでも、いろんな知識や技術が身につくのです。教科書やドリルに書いてあることがリアルに実現するという側面もあるので、知識に実感が伴います。大人でも、自分の手を動かして覚えたことって忘れないものですよね。

本書の構成を簡単に説明しておきましょう。最初の「基本のおべんとうをつくってみよう」では、ポテトサラダやたまごやき、ハンバーグなどが入ったお弁当の作り方と、おにぎり、サンドイッチのバリエーションが登場。サラダやハンバーグのリアルなイラストには、つい舌なめずりしてしまいそうです。

続く「いろいろなおかずをつくってみよう」は、おかずを赤・黄色、茶色、緑色と色別に分けて、合計40以上のおかずレシピを紹介。もちろん子どもに人気のものばかりです。さらにコラムとして、春夏秋冬のお弁当やお食事レシピも登場。子どもが料理を作るときに気をつけてほしいこともきちんと書いてあります。

親子の個性にあわせて自由に使いこなそう

ママとキッズは、どんなふうにこの本を楽しむかなと想像してみたら、3つのパターンが見えてきました。

1.子どもがひとりでお料理にチャレンジ

中学年以上で料理に関心がある子なら、この本を見れば、だいたいの料理はひとりで作れるでしょう。ただし火や包丁を使うので、大人の目は必要です。 自分だけで作ってみたいと言ったら、じっと見守って困ったときにサポートするだけにして、ひとりで作らせてあげてください。失敗したら、どこで間違ったかを話し合うといいですね。

2親子で一緒にチャレンジ

本書を見たお子さまが自分で作ってみたいと言い出したら、ぜひ親子で一緒に作ってみてください。時間がかかってもお子さまが説明を読んでいるときは待ってあげる、わからないときは教えてあげるなどして、親子コミュニケーションとして楽しんでほしいと思います。
本にあまり親しみを感じないお子さまの場合は、先にYouTubeなどのSNS動画を見せてあげるといいでしょう。おいしそうなタイムラプスの動画を見ると、作ってみたい気になるかも。本書の巻末には、動画に簡単にアクセスできる二次元コードが掲載されています。

3ママがひとりでつくる

毎日のおかずやお弁当作りにぴったりのおかずばかりなので、ママがひとりで作るのにも重宝します。おかずを色別に分ける視点はお弁当作りや毎日の食事にとても参考になるし、料理が得意とはいえないママには、子ども向けに書かれた説明はうれしいかも。いつも作っているおかずを、もっとおいしくしたいときにも参考できると思います。

ママの中には料理が嫌いな人、毎日の献立を考えるのにうんざりしている人も多いはず。でも料理は脳の前頭葉を活性化します。前頭葉は脳の司令塔的な役割を担っていて、前頭葉が活発に動くと頭の回転が早くなることが立証されているのです。ママにとっては今からでも遅くないし、子どもにとっては地頭を賢くするのに最適な行為だと思います。ぜひ、本書を活用して、親子で賢くなるクッキングタイムを楽しんでください。

そういえば作家さんの中には、原稿書きの合間に息抜きに料理を作る人が多いとか。中学受験生も勉強の息抜きに、動画やTV、ゲームに加えて料理があると素晴らしいですね。

10歳からのカンタンおべんとうづくり めし画レシピ

著/山田めしが、小学館刊、定価1650円(税込)

“10歳から作れる!楽しいレシピブック”YouTubeやインスタでも大人気!【写実絵師×調理師】山田めしがが贈る初の子ども向けレシピブック。本を眺めているだけでもおいしい! もちろん作ってもおいしい! オールイラストで綴る初めて料理にチャレンジする子どもに向けた楽しいお料理絵本。たまごやきにハンバーグにポテトサラダ…、こどもたちが大好きなおかずのつくりかたをかわいらしいキャラクターたちがわかりやすくご紹介。
おべんとうのおかずづくりは、食材をそろえたり、調味料を組み合わせたり、材料を量ったり、時間を計ったり、できあがったおかずをおべんとう箱に詰める作業は、いろどりや大きさを考えたりと脳みそがフル回転。おべんとうを完成させた時の喜びや、持ち運んで好きなところで食べられるわくわく感など、おべんとうづくりには楽しい段取りがたくさん詰まってます! お子さんと一緒におべんとうづくりにチャレンジしてみませんか?

<編集者からのおすすめ情報>
YouTubeやtiktokやインスタなどで大注目の山田めしがさん。是非一度、山田めしがさんのYouTubeチャンネルを覗いてみてください! 本物より美味しそうと言われるお料理イラストを見ていると、なんだかお腹がペコペコに。写実絵師で調理師でもある山田めしがさんの初のレシピブック。親子でお楽しみください!