英語音声付きのドラえもんコミックスで英語好きに

小学校の英語の授業、お子さまは楽しんでいますか? わが子に英語が得意になってほしいと願いつつも、中学受験組はつい後回しにしてしまう傾向があるようです。そこで英語音声つきのドラえもんコミックスをご紹介します。まんがを活用して家庭の中で親子一緒に英会話を楽しんでみてください。

音声つきのドラえもん英語コミックス登場

ドラえもんの英語版コミックスをご存知でしょうか? まんがのふき出しの中はすべて英語、コマの外には元の日本語がのっているので、楽しみながら英会話の学習ができるとベストセラーになりました。

そのシリーズが今年、二次元コードをつけ、セリフが聞ける新しいシリーズとして発売されました。それが、『バイリンガルコミックス 英語でDORAEMON 音声つき』です。1巻、2巻が絶賛発売中、3巻目も6月12日に発売されました(全6巻予定)。

ドラえもんの主な登場人物は小学生とその家族。だから、彼らが交わす会話(つまりふき出しの中)は、小学生のいる家族にぴったり。家族や友達とのおしゃべりを英語で言ったらこうなるのかと、使ってみたくなるフレーズがたくさん出てきます。しかも新シリーズは、二次元コードでアクセスすることによって、ネイティブスピーカーの音声も聞けます。大人でも、英会話を学習したい方にはおすすめです。

発売中の3巻とも、ドラえもんの名作まんがが14話掲載されています。1話が約10ページで、各話のあとに3~5ページの「英語ワンポイントレッスン」がついています。このワンポイントレッスンが秀逸! ここを見るだけでも、英会話が上達すること請け合いです。

小学生には英語が楽しいと思ってほしい

みなさんは、2020年から本格化した小学校での英語教育に、どの程度関心をもっていらっしゃいますか? 中学受験を予定しているご家庭の場合、英語入試を選択する方は別として、関心は受験科目である4教科に集中し、英語には無関心という方が多いのではないでしょうか。

親御さんが無関心だと、お子さまも無関心になりがちです。中学受験の勉強が大変だとなおさらです。実は、先日そんな女の子のひとりが、宿題の英語ドリルをつまらなそうにやっているのを見てしまいました。英語って好き?嫌い?と聞くと、「どっちでもない」、この英文を声に出して話してみてと頼むと、「書ければいいんだから、いや!」と言われてしまいました。どうも英語も、義務感でする勉強のひとつになっているようで、とても残念に思いました。

小学校の英語教育でいちばん大切なことは、英語が楽しいと思ってもらうことではないかと思います。中学校・高校で本格的に英語を学ぶ前に、英語は嫌い・つまらないと思ってしまったら、小学校の英語教育が逆効果になります。ひいては成績にも影響しかねません。

小学校の英語教育はまだまだ始まったばかり。うまくいっているかどうかは、学校ごと先生ごとでだいぶ違うようです。そこで、家庭で勉強としてではなく会話の中に、このバイリンガルコミックスを取り入れてはどうだろうかと思ったわけです。

家族生活の中に英語を取り入れよう

すでに英語が好きな子なら、この本をポン!と渡してあげれば、どんどん読んで、いろんな表現を覚えてくれると思いますが、そうでもない場合は、まず親御さんがざっと目を通して、「おかえり」というときに「Welcome back」、「元気を出して」の代わりに「Cheer up.」、「おいしい」と思ったときは「It’s delicious!」と語りかけてみてはどうでしょうか?

このように、本書の「英語ワンポイントレッスン」には、日常生活でよく使うフレーズがたくさんのっています。一部をご紹介しましょう。

これ、どういうこと?→What’s going on?
つまんない。→I’m bored.
だから言ったでしょ!→I told you so.
困った、困った。→What can I do?
いいかげんにしなさい。→Knock it off.
やっぱり。→I knew it.
その通り。→Exactly.
おもしろそうだね。→Sound like fun.
お願いがあるんだけど。→Can I ask you a favor?
ちょっと待って。→Hang on
めんどくさい。→I don’t feel like it.

よくも悪くも日本で生活している限り、子どもの日常で英語が必要なことはほとんどありません。英語が堪能な親御さんでも、家庭で英語を話さなければ同じです。まだ英語が好きか嫌いかはっきりしていない小学生の場合、勉強ではなく、日常生活の中で英語に接して英語に関心をもってもらうこと、英語を使うのが楽しいと思ってもらうことが何より大切だと思うのです。

ちなみに、小学校の英語教育が開始された最大の理由は、自分たちとは違う言葉・違う文化を持つ人たちへの関心を高めてほしい、そうすることで将来、さまざまな国の人たちとつきあえるようになってほしいという国の方針からです。この思いには、ほとんどの親御さんが納得されるでしょう。21世紀のこれからは不透明です。そんな未来に向けて、自らの能力を日本国内だけでなく世界で存分に発揮できるようにしてあげたい、そのための最初の一歩として、ぜひ英語を学ぶのが楽しい、話すのが楽しいと思う環境を作ってあげてください。

原作/藤子・F・不二雄  英文解説/カン・アンドリュー・ハシモト、小学館刊、定価各1320円(税込)

・シリーズ累計140万部!ドラえもんイングリッシュ・コミックス10年ぶりの新シリーズは、ドラえもんの名作まんがが【英語音声】×【英語】×【日本語】で楽しめます。

・英語セリフ+関連表現が《音声サイト》でいつでも聞ける! 各ページの二次元バーコードをスマホで読み込めば、コミックの英語セリフと関連表現をネイティブスピーカーの英語で聞くことができます。「ドラえもん」の登場人物は主に小学生ですが、登場する英語は年齢を問わずネイティブスピーカーが日常使うものばかり。すぐに役立つ表現が満載です。

・収録話(1、2とも各14話)はすべて新訳。日常会話が学べるお話をセレクト!

・各まんがのあとに続く「英語ワンポイントレッスン」では、できるだけ文法用語を使わずに英語の細かなニュアンス、使い方、関連表現などについて楽しく丁寧に解説。英語への理解が深まります。英語圏の文化や習慣への理解が深まるコラムも!

・すべての漢字はふりがな付きなので小学生から読めます!大人のやり直し英語にも!

・シリーズ全6巻刊行予定

<編集者からのおすすめ情報>

音声サイトの英語音声は、1話ごとに【はじめから通して聞く】【セリフごとに聞く】の2種類のモードから選べます。ネイティブスピーカーの声優陣はNHKの英会話講座などで活躍中のベテランぞろい。聞き取りやすい英語を繰り返し聞きながら、バイリンガルコミックス「DORAEMON」の世界観を味わってみてください。