【お悩み】受験勉強のやる気が低下。イライラしている息子…
小学5年生男子のお母さまのお悩み
テストの結果でクラスが上下する塾に通っているのですが、コロナの影響でそのテストが自宅受験になると同時にクラスも据え置きとなり、士気が落ちているようです。
今までテストでよい点数を取ることで親がほめてきたことに原因があるのかもしれないと反省をし、テストに向けて勉強をする姿勢や、頑張っていることをほめるようにしています。
コロナの直前に運悪くクラスが下がってしまった息子も、何とか戻りたい気持ちで頑張っていました。しかし、2か月以上続くこの現状にイラ立ちを感じ、すっかりやる気をなくしてしまっています。
塾の先生の話だと、夏期講習までクラスは現状で据え置き。状況が改善されれば、9月からは塾でテストを行い、クラスも入れ替えがあるとのことです。どのような話をすれば、本来の目的に息子が気付いてくれるのでしょうか。
【回答】小川先生からのアドバイス動画
塾の力も使って、お子さんを安心させてあげましょう
動画ダイジェスト
小川先生: まず、保護者の方がお子さんとの関わり方を改善していることが素晴らしい。大正解です。よく気づかれたと思います。ぜひ継続してください。
このお子さんに限らず、ほめられたい・自慢したいを原動力に勉強していた子は、ある程度、気分が下がるのは仕方がないでしょう。今、ペースダウンしている子はたくさんいます。
そのうえで、どうやって気持ちを高めていくか。ポイントは3つあります。
1)日々の取り組みをほめ続ける
2)目標設定を親子で相談して作る
3)塾の先生への詳細な情報共有をする(基本編・応用編)
また、お子さんがなぜイライラしているかというと、自分自身が安心できないからです。腹が立つからではなく、不安だからイライラしてしまっているということを、分かってあげてください。叱咤激励ではなくて、安心させてあげることが大事です。
小川先生は、3つのポイントの具体的な内容もお話してくださいました。ぜひご家庭に取り入れてみてください。
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今回の回答者:小川 大介(おがわ だいすけ)先生
教育家。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。
京大法を卒業後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。メディア取材も多く、「親も子も幸せになれる はじめての中学受験」(CCCメディアハウス)など著書も多数。
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例年通りではない今年の中学受験。くれぐれも、一人で悩みを抱え込まないようにしてくださいね。