【お悩み】志望校は決定。でも、いじめから逃げるようで…
小学校6年生女子のお母さまのお悩み
地方都市なので、中学受験をする子はほとんどいない小学校です。
近所のお友達とうまく行かず、仲間外れにあったので登下校も1人、塾のない日の放課後も遊びに行かなくなっています。クラスには仲のいい子がいるのですが、家が遠くて遊べません。
そのため、中学で離してあげたいと思い受験に誘導しました。(本人には、マイナスな受験理由は言っていませんが…)
説明会などで、学校の雰囲気を本人も親も気に入った私立の女子中の受験を決めたのですが、周りとうまくいかないから逃げるみたいで、悔しさというか、引っかかる気持ちがあるのは否めません。
このような理由での受験でも、子どものためになるのでしょうか。
【回答】小川先生からのアドバイス動画
逃げるではなく「選べた」のです。
動画ダイジェスト
小川先生: THE日本人というお悩みですね。地方都市の親世代には、村文化が色濃く残っている地域もあります。では、子世代はどうでしょうか。子どもたちの未来を考えたとき、親世代である大人の村社会思考を、どう自分たちで折り合いをつけるのか、コントロールをするのかが大事だと思います。
親子で気に入った学校が見つかったとありますね。素晴らしい出会いです。きっと入学してからも楽しいことが待っているでしょう。新たな人間関係も築かれ、お子さんの一生涯のお友だちができることでしょう。
これは選択です。逃げるのではありません。
子どもにとって、どこで誰と過ごすかはとても大事なことです。苦痛を感じる場で、我慢をする生活よりも、のびのびと自分を表現できて、お互いを高め合える人たちといる環境の方がはるかに成長します。だから、逃げるのではないです。
いい出会いがあってよかったですね。頑張ってください。
今回の回答者:小川 大介(おがわ だいすけ)先生
教育家。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。
京大法を卒業後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。メディア取材も多く、「親も子も幸せになれる はじめての中学受験」(CCCメディアハウス)など著書も多数。
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