中学受験で複数塾の模試を受けるメリットとリスク

中学受験に向けて、たくさんの塾や団体が主催する模試が行われています。お子さまの力試しとして、複数の塾の模試を受けるのが良いのか悩みますよね。教育家の小川大介先生は、お子さまの状況と時期に合わせた見極めが必要だとアドバイスをくださいました。

【お悩み】ほかの塾の模試を受けるメリットは?

小学校6年生女子のお母さまのお悩み

ほかの塾の模試を受けるメリットは?

現在、日能研に通っています。
四谷大塚の合不合判定テストなど、ほかの模試も受けたほうがよいでしょうか。

1つの模試の結果に沿って判断した方が、心が安定するような気もしますが、受験生全体を考えると、事前になるべく現状を把握したほうがいいのかな?という気もします。
先生の考えるそれぞれのメリットと、デメリットもあるようでしたら教えてください。

【回答】小川先生からのアドバイス動画

過去問と日能研模試の状況は?小6の秋冬に考えられるメリット&リスク

動画ダイジェスト

小川先生: 一般論としては、首都圏の方には「四谷大塚の合不合判定テスト」を受けてみることはおすすめです。しかし、小6の秋から冬にかけて初めて受ける場合には、目先を変えてしまうリスクも知っておく必要があります。現状に合わせて判断してみてください。

1.志望校の過去問で点数を取れているけど、日能研の模試の結果が振るわない場合
四谷大塚の模試を受けるメリットがあります。受ける目的は、安心材料を得るためです

2.過去問でも日能研の模試でも順調に偏差値が取れている場合
わざわざ目先を変える必要はないと思います。そのまま志望校に向けた準備を進めましょう。

また、初めて他塾の模試を受ける場合には、必ず予行練習をした方がいいでしょう。
その理由は…

YouTubeで視聴する方はこちら≫

今回の回答者:小川 大介(おがわ だいすけ)先生

今回の回答者:小川 大介(おがわ だいす)先生

教育家。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。
京大法を卒業後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。メディア取材も多く、「親も子も幸せになれる はじめての中学受験」(CCCメディアハウス)など著書も多数。

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