【中学受験】時間が足りない!算数・国語を試験時間内に解けるようにする方法(2ページ目)

ポイントは「持ちスピード」を知ること!【小川先生のアドバイス】

小川先生: まず親御さんは何のために時間配分を気にするのかを理解されてください。時間配分とは、制限時間の中でやりくりをするという発想ではなく、お子さんが今持っている力をできるだけ得点という形で反映させ、評価してもらうための工夫です。

アプローチは2つあります。

1つは日々の学習の中に時間の感覚を取り入れていくこと。宿題や自分で問題を解く際は、どれくらいのスピード感が求められているのかを理解して実行し、トレーニングとして活かすことです。

2つ目は、お子さんが自然なスタイルで問題を解いたときの「持ちスピード」や「得点力」をもとにしたときに、実際どれくらいの時間でテストに取り組めるのか、時間内に解ききれる子なのかを判断することです。お子さんの持ちスピードを無視して“時間内に全部解くようにするには”と考えるのはただのムチャぶりです。本人のいつもの持ちスピード、いつもの考え方を活かした時に一番得点力が上がるわけですから、そのペースで取り組むための時間の割り振り方を研究しましょう。

たとえばテストを受けた後に、親子でスピード感について振り返り、メモを残しておき、次はこうしようということを繰り返していくと本人がテスト時間をうまく使いこなせる力が育つようになります。じっくりと取り組んでください。

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