学校の考え方は入試問題にあらわれています【小川先生のアドバイス】
小川先生:帰国生受験は情報がオープンになっていないことが多いです。
一般的な話をすると、帰国生入試の問題は算数の難易度や国語の理解に関する要求度合いが異なります。帰国生が置かれていた環境を考えて、問題の負荷を下げているのです。学校説明会に参加しにくい状況かもしれませんが、帰国生入試でどういった学力の子を求めているか確認してください。
帰国生用の問題は一般入試の問題をアレンジして作成すると思うので、一般入試の過去問を流用することをおすすめします。同じ得点ラインを求めるとハードかもしれないので、何割ぐらいの問題をカバーすれば良いか事前に伝えてあげてください。
学校にはそれぞれ一定の考え方があって、どういった子を求めているか、問題にあらわれています。その問題に触れないわけにはいきません。「どんな子を求めているかつかむためにやってみようよ」と声掛けしてみてください。学校から助言をもらいながら、お子さまが一般入試問題の使い方を理解してくれたらいいですね。
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今回の回答者:小川 大介(おがわ だいすけ)先生
教育家。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。
京大法を卒業後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。メディア取材も多く、YouTubeチャンネル『小川大介の「見守る子育て研究所」』も公開中。