【中学受験のお金】リアルな家計を子どもに伝えるべき?

私立中学に進学すると入学費・授業料などにお金がかかります。費用の面を考えると、どのレベルの私立中学を進学対象とするか悩むことがあるのではないでしょうか。家計の都合で、親が進学させる学校のラインを定める場合、子どもにも伝えるべきなのでしょうか。
中学受験カウンセラー 算数教育家の安浪京子先生にお聞きしました。

【お悩み】ボーダーラインを伝えるタイミング

小学5年生女子のお母さまのお悩み

ボーダーラインについて悩んでいます。
小5の女の子の母です。中学受験を予定しております。
4年の夏に入塾して以来、だいたい偏差値50少し超えるぐらいの位置にい続けています。志望校は55ぐらいの学校を考えています。
偏差値や進学実績だけが全てでないことは私も夫も重々承知しているつもりです。ですが、現実的に私立の授業料を考えると、学力レベルや進学実績などを加味し、受験校のボーダーラインが必要かと思います。線引きは慎重に判断するべきことは夫とも話しています。
その辺りの話を本人に伝えるべきなのか迷っています。どんなレベルの学校でも受かれば進学できると考えられても困るかなと思い、どのタイミングで話せばいいか悩んでいます。
何かアドバイスがあればよろしくお願いします。

【アドバイス】6年生になるタイミングで話してみては?

このご相談に対し、安浪先生は「本人には伝えるべき」とのこと。6年生になるときに、受験学年の1年間をどのように過ごして学習をすすめるかという話に関連付けて、気持ちを引き締める意味で話すことをおすすめしていました。
さらに、お子さまへの伝え方についてもお話しいただいています。

動画では、合格するという成功体験もさせてあげてほしいとお話しされていました。
「決めたことだから」と頑なに進学対象の学校を決めるのではなく、お子さまのこれまでのがんばりを尊重することも大切ですね。

今回の回答者:安浪 京子(やすなみ きょうこ)先生

安浪 京子(やすなみ きょうこ)先生

中学受験カウンセラー 算数教育家
関西、関東の中学受験専門大手進学塾にて算数講師を担当、生徒アンケートでは100%の支持率を誇る。
プロ家庭教師歴20年以上。
中学受験算数を専門としたプロ家庭教師集団、株式会社アートオブエデュケーション代表。きめ細かい指導とメンタルフォローをモットーに毎年多数の合格者を輩出している。