新校舎に引き継がれる「本物」の授業~時代に求められる真の「男」を目指して~
東大をはじめとした難関大学に、続々と生徒を輩出する伝統校の桐朋中学校・桐朋高等学校は、創立75周年に向けて新校舎を完成させました。旧校舎から新校舎へ引き継がれる「本物」の学びとは何なのか。先生・生徒・授業・校舎…徹底的に取材しました。
新校舎で進化を遂げる「次の学び」
桐朋は新校舎建築を機に、これまでの伝統をさらに進化させ、新たな時代の担い手を育てる桐朋教育を創造します。昨年6月の「教科教室棟」の完成とともに、同校の熱い想いを乗せた取り組みは、「次の学びプロジェクト」として動き出しています。2015年6月には、待望の中学棟が完成しました。これから入学する新生徒たちは、伝統校の新時代を牽引する存在となるのです!
「本物」にこだわりぬいた10年~片岡校長にうかがいました!~
Q. 新校舎に込められた想いとは?
片岡校長:新校舎の建築は、2005年から計画され、10年の年月をかけてここまでやってまいりました。本校の「本物の学問を学ばせたい」という教育姿勢のもと、各教科に必要な要素を一つひとつ汲み取ってきたのです。
また、その環境を、生徒が自主的に活かせるよう導くのは教師の役割。生徒たちは、授業で知的な驚きと出会うことで目を開き、頭を動かし、心を動かし、成長していくのです。
Q. これからの男子教育に必要なこととは?
片岡校長:最も大切なことは、誰とでも「人間的な関係」が構築できることです。それは、「人間的な経験」を積み、「本物との出会い」のなかで養われます。生徒たちは、これまでも行事や部活動を通して、仲間とともに「本物」を探求し、自分の生き方を模索してきました。その伝統を引き継ぎ、桐朋は「心の発達と仲間づくり」を目標の一つに掲げます。
できない実験はない!「本物」の学び in 教科教室棟
大学レベルの実験が行える化学実験室
実験室に足を踏み入れると、見たことのない設備の数々が目に飛び込んできます。化学科担当の柿澤先生は、「生徒たちに『本物』に触れてもらうためにそろえている」と説明します。校内には、プラネタリウムや広い階段式教室などの施設が完備。1人1台ずつ用意される単眼、双眼の2種類の顕微鏡や、種類豊富な薬品などの備品もそろい、大学レベルと言えるほどの環境があるとのこと。「教科書や資料集に載っている薬品や道具は十分に用意してあり、本校でできない実験はないはず」と、柿澤先生は胸を張ります。
「これやりたい!」自主性を育てる授業
「五感を大事にしてほしい」という柿澤先生は、感覚が鈍りやすい現代のデジタル化についての懸念を語ります。「ガスコンロの火量の調整や、マッチの着火さえ、日常生活で経験していない子がいる。安全を担保しながら、熱さや匂いなどを体感させたい」。その言葉通り、実験の授業では、生徒が積極的にマッチを擦りガスバーナーを操る姿があり、時折「あちちっ」という声も聞こえてきました。
また授業の最後、先生は修学旅行に触れ、見学予定の洞窟で、実験結果と同様の現象が見られることを説明。行事も巻き込んで、多角的な視野を養う仕掛けを作ります。「興味の種をまいておくことで、『こういう実験をやらせてほしい!』と個人的に相談に来る生徒も出てきて、自主的な姿勢を見せてくれるようになる」と柿澤先生。「本物」にこだわりぬいた授業は、生徒の自主性を育てるのですね。
将来の夢・なりたい人物像~生徒会メンバーにうかがいました!~
のびのびとした環境のなか、「本物」に触れて育つ桐朋男子たちは、自身の生き方をどのように描いているのでしょうか。
生徒会メンバーの頼もしい未来像をお届けします。
(総務委員長 鎌田くん)
※2014年当時
(副総務委員長 小池くん)
※2014年当時
(指名会計 眞野くん)
※2014年当時
編集者が見たポイント
「生まれ変わりではなく、進化なんだ」と、新校舎の建築の意味を実感させられる取材となりました。10年以上をかけて熟成した「本物」の学び舎の完成は、これから受験・入学する新生徒とともに迎えられるのです。その特権を得る第一歩として、説明会に訪れてみるのはいかがでしょうか。
2015年度 桐朋中学校 学校説明会
回 | 日にち | 時間 | 定員 | Web予約 |
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第5回 | 10月31日(土) | 14:00開始 | 550名 | ご予約・詳細はこちら≫ |
第6回 | 11月21日(土) |
2015年度 桐朋高等学校 学校説明会
回 | 日にち | 時間 | 定員 | Web予約 |
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第2回 | 12月5日(土) | 14:00開始 | 400名 | ご予約・詳細はこちら≫ |
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