inter-edu’s eye

「英語の佼成」がこの度、文部科学省からSGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定されました。これからは、「超 英語力」を目指したさらなる教育を行う「グローバルの佼成」となります。SGH指定を受けた佼成学園女子が、今後どのように変わるのでしょうか?インターエデュがお話をうかがいました!

「英語の佼成」から「グローバルの佼成」へ

SGH指定を受けて

江川先生

インターエデュ(以下、エデュ): SGHに指定され、今後どのような変化があるのでしょうか。

江川先生:特進文理コースに、新しく「スーパーグローバルクラス」を新設します。「スーパーグローバルクラス」を特進留学コースに入れない理由は、スーパーグローバルクラスの目的が「海外の大学への進学」であるからです。特進留学コースは1年間留学をするのですが、最終的な目的は海外進学に限定されていません。1年間留学すると、海外経験としてそこで満足してしまうことが多いのです。そこでスーパーグローバルクラスは、3年間の中で留学の機会を2回設けます。その2回はそれぞれ実施場所を変えますので、卒業後に海外の大学へ進学するにあたっての土台を作る形になります。本校が考える“スーパーグローバル”とは「総合力」重視です。いろいろな経験をさせて多くの引き出しを持たせていくことで、グローバルな人材を育成していきます。

スーパーグローバルクラスのカリキュラム

授業風景

エデュ:スーパーグローバルクラスは、どのようなカリキュラムなのでしょうか。

江川先生:異文化体験、国際知識、英語力、キャリア形成の4つがポイントになります。そしてこの度、異文化理解や国際文化を学ぶ「国際理解科」という科目を新設することにしました。「国際理解科」では、グローバル社会やビジネスに関する興味と理解を促しながら、実現のためにどう考え行動するかということを学びます。これによって、他のコースでも科目設定ができることになります。SGHで得たものを全学的に広めていきます。

中学校からの一貫教育で取り組むSGH

授業風景

エデュ:全学的にということですが、中学校ではどのような取り組みを行うのでしょうか。

江川先生:最終的には「SGJ&H」となれるよう、中学校で行う留学も含めて“スーパーグローバル”の土台になれば、と考えています。
目指すのは「超 英語力」が身につく指導です。プレゼンテーション能力や相手を納得させる力など、英語力を超えた実用的な英語のスキルですね。現在は「英語ができれば他の科目もできるようになる」と考えて英語に力を入れた指導を行っています。本当に他科目の成績も伸びていくんです。この伸び率の良さも強みの一つですね。

「英検まつり」と進路指導

みんなでやるから盛り上がる!「英検まつり」とは

英検まつり風景

英検取得のために中学校全体で行っているという「英検まつり」。江川先生によると、担任の先生も含めて教員も一丸となって生徒達と一緒に取り組むことで一体感が生まれ、取得率もアップしているのだそう! スポーツフェスタや文化祭など、学期ごとの大きな行事のあと、中間試験に続いてすぐに実施されるので、しっかりと勉強モードで「英検まつり」に取り組めるのだそうです。

  • 英検まつり風景
  • 英検まつり風景
  • 英検まつり風景

生徒のモチベーションに合わせた進路指導

授業風景

江川先生によると、中学校の進路指導のコツは「はじめから、「これ」と決め込まない」こと。
中学1年生のうちから将来を決めるのは、なかなか難しいもの。それぞれのモチベーションに合わせて将来を選択して欲しいのだそうです。「その想いもあって、スーパーグローバルコースには、高校2年生からでも入ることができるようにしているんですよ」とお話してくださいました。

海外留学 ~生徒のようすと学校のねらい~

実際の留学は、どのように行われているのでしょうか。国際交流部の崎山先生(国語科教諭)にもお話をうかがいました。

手厚いケアで留学生活をフォロー

留学中の生徒の様子

エデュ:特進留学コースでの留学について、現地での生徒の様子やエピソードを教えてください。

崎山先生:学校生活とホームステイがメインなのですが、今年から寮生活も始めました。しかし、留学だからといって預けっぱなしにはしません。家庭や学校への訪問を行う他に、本校の留学生全員を集めた合宿なども現地で行います

エデュ:帰国した生徒の成長を感じるのはどんな面でしょう。

崎山先生:意外かもしれませんが「国語」が伸びている生徒が多いです。「英語ができれば他の科目もできるようになる」という理論の裏付けができていると感じますね。また、この留学で目標を見つけた生徒もいるんですよ。今は卒業して早稲田大学国際関係学部に進学していて、「世界の平和に貢献したい」という目標で今も海外留学中。本校在学中の経験が活きていると思うと、うれしいですね。

中学校での中期留学のねらい

崎山先生

エデュ:これから始まる中期留学も楽しみですね!

崎山先生:3年生の3学期という時期は、中だるみしやすいのです。この時期にニュージーランドへの修学旅行と3ヶ月間の中期留学を組み込むことで、生徒に良い刺激を与えられると思います。今後はさらに、“スーパーグローバル”の土台作りという役割も加わりますね。

編集者から見たポイント

“入学時の偏差値からの飛躍的な伸び”で注目を集める佼成学園女子。生徒の目線に立ったカリキュラム設計や進路指導がとても印象的でした。英語を軸とした教育は今回のSGH指定を受けて、さらに充実したグローバル教育が期待できます。今後も佼成学園女子から、目が離せません!

第2回
中学校説明会
7月12日(土) 14:00~15:30 個別相談・施設見学
ヤング
アメリカンズ
7月18日(金) 15:00~17:00 高校1年生とヤングアメリカンズによるショーを上演します。≪要予約≫
オープン
スクール
8月30日(土) 14:00~16:30 在校生や教師と直接触れ合いながら、学校生活を体験。≪要予約≫
inter-edu.com top

Copyright © inter-edu.com Co.,Ltd.