inter-edu’s eye
通信制学習の最大のメリットは、毎日通学する必要がないため、自分のやりたいことに集中して時間を有効活用できること。でも、学校に通わなくていいということは、「進路指導や相談などはしてくれるの?」という疑問が湧いてきます。NHK学園高等学校での進路指導について、詳しく聞いてきました!
生徒1人を教員2人でサポート!【NHK学園高等学校副校長 平田 裕先生】
平田裕副校長先生
エデュ:NHK学園高等学校では、どのような進路指導をされているのですか?
平田先生:まず、1年生のときに「進路希望調査」をします。この時点で明確な目標やビジョンを持った生徒はほとんどいません。ですから、就職したいのか、進学したいのかという大まかな希望を聞きます。それから、スクーリングのときに「進路のしおり」という冊子を用いて指導し、生徒の意識を高めていきます。
エデュ:「何がしたいかわからない」という生徒さんには、どのような指導をされるのですか?
平田先生:模索している生徒には、「世の中には、こういう仕事があるんだよ」と、さまざまな職業の情報を教えます。担任と進路指導部の教員が連携し、生徒が興味をもっている分野の情報提供をするのです。進路ガイダンスでは、社会人の方の話を直接聞けます。保護者へも保護者会などを通して情報を提供します。たとえば、「動物が好き」という生徒に対して、動物の「世話」「病気を治す」「美容」など、動物に対して自分がどういうことをしてあげたいのか、具体的な例をあげて、自分がやりたい職業へと、ビジョンを近づけるのです。
エデュ:それは、とても丁寧な対応ですね!先生たちが自分のために一生懸命考えてくれると、がんばって進路を見つけようという気持ちになります。3年生になって大学進学を希望する生徒には、どのようなサポートをされているのでしょう?
平田先生:指定校推薦の一覧を提示したり、模試を受けさせたりして受験準備を進めます。面接や小論文がある生徒には、小論文の講座、面接の指導をしっかりと対応します。面接指導は第3学年の担任全員で担当しておこないます。担任を中心に学年、進路指導部の複数の教員で、1人の生徒を全力でバックアップして合格へと導きます。
NHK 学園高等学校を選んでよかった!
「通信制教育は、自由な時間が多くてラクなイメージがあると思いますが、自由な半面、自己管理が大切です。教室に座っていれば授業が始まるわけではないので、ぼーっと過ごそうと思えば、何もせずに時間は流れていってしまいます。
でも、明確な目標を持っていれば、やりたいことに時間を集中することができる、とてもいい環境です。私は看護師になるという目標があり、自習室と図書館をフル活用してがんばってきました。図書館は、NHK高校講座の視聴ができるうえ、教科書も揃っているし、雑誌も色々とあるので息抜きもできます。
担任と教科担当の先生が、面接と小論文指導をしてくれたのですが、面接指導では、自分では気づけない欠点を指摘くださって、とても勉強になりました。面接本番の直前、先生が「大丈夫だよ」って温かい言葉をかけてくださり、そのひと言にとても勇気づけられました。先生方の手厚いサポートが、本当に心の支えになりました。NHK学園高等学校を選んでよかったと、とても感謝しています。」
全日制高校も来春導入!遠隔授業のモデル校に
NHK学園高等学校では、インターネットを使った遠隔授業を2006年に導入。このシステムが文部科学省に認められ、全日制高校でも導入すると発表されました。
「インターネットを通じた遠隔教育で、高等教育は十分に行えます。しかし、多感な時期の高校生にとって、ネット授業だけでいいのかというとそれは違うと私は考えます」と、賀澤校長先生。
「人と人との付き合いを、どこかでさせる必要があるのです。わが校には、美術室や音楽室などの特別教室はもちろん、体育館やグランドもあります。学校行事も、入学式から始まって、運動会、学園祭、卒業式があります。コミュニケーションを、大切な教育課程のひとつとして考えているからです」
編集者が見たポイント
今回、光栄なことに校長先生と副校長先生にお話をうかがう機会を頂けました。教育や、生徒に対する熱い思いをうかがっているなかで、生徒との思い出話の最中、平田副校長先生の目からは涙がこぼれ落ちるシーンも。生徒を思いやる、とてもいい学校であるとしみじみ感じました。学校見学は随時受付中です。ぜひ一度、NHK学園高等学校本校に足を運んでみてください!
イベント日程
入学相談・学校見学は随時受け付けています。