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【2147325】(続)子供の年間放射線許容量は、いまだ20ミリシーベルト!

投稿者: アトム   (ID:LCMTjPwTTls) 投稿日時:2011年 05月 30日 13:39

「子供の年間放射線許容量が20ミリシーベルト???」というスレッドで、情報・意見交換をするなかで、
“子どもを守りたい親として、今何をすべきか”多くの方々と共に考え、見えてきたものが多くありました。
(スレッドに集まった有益な情報・意見などをまとめたブログも、参加して下さった方のご厚意により始まりました!:http://takopunch.blog27.f c 2.com/:間をつめて下さい)
是非、さらに多くの皆様の御意見・御協力をいただきたく、新スレッドに移行しております。
どうか宜しくお願いいたします。

4月19日の文部科学省からの通知により始まった、「子供の年間放射線許容量が20ミリシーベルト」問題に関連して、4月29日、原子力災害対策における全ての関係機関の活動を把握し、提言する立場にあった内閣官房参与・小佐古東大大学院教授が、抗議の辞任をされました。
その際、小佐古教授は、その辞意表明文書を通して、私達に重大なメッセージ(参照:http://takopunch.blog27.f c 2.com/b l o g-entry-56.html :間をつめて下さい。)を伝えられていました。
それは、今現在、“関東・東北全域の子ども達”が、“過去の重大な被ばくの事実”を知らされることもなく、さらなる被ばくに晒され続けているという現実でした。

5月27日、文部科学省は、“学校で子ども達が受ける放射線量”について「当面、年間1ミリシーベルト以下を目指す。」と目標を示しました。福島のみならず、国内外から批判の声が上がったことが背景にあったと思われます。
(参照:http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1306590.htm)
しかし、これはあくまでも目標値であって、高木大臣が「これまで申し上げたことの、より安心感を持っていただくための措置」と述べたように、今年度という曖昧な表現のもと、当初の予定どおり、夏期休業終了まで最大20ミリシーベルトまでという基準値は撤回しないという、“これまで申し上げたこと”に変更はない立場を固持したものです。

小佐古教授が、”未公開の被ばくの事実”を踏まえて、「基準値を年間1ミリシーベルトにすべき」と提言されたのは4月からの基準としてであり、文科省の予定している夏期休業終了の基準見直し時期など遅すぎることを前提にした提言であったことは明らかです。

今や、福島では、政府・専門家が”直ちに健康に影響ありません。安心して下さい。”と言い続けてきた“低線量放射線被ばく”を対象とした長期的疫学調査を行う方針が固まっています。
その疫学調査メンバーでもある、長崎大学大学院・山下教授は、“政府は責任をとれない。命の選択は個人の選択。今は放射能との静かな戦争だ。”と発言されました。
この“放射能との静かな戦争”において、政府を初めとする行政機関は、日本の未来を支える子ども達を全力で守ってくれるどころか、責任すら取ろうとしない現実が、日々報道され続けています。

今や、子どもを守れるのは、私達「親」しかいないと感じるほどの現実が目の前にあります。

どうか、皆様、一緒に声を上げ、「子どもを守る」「日本の未来を守る」ために、立ち上がってはいただけないでしょうか。
関東・東北の子ども達は、収束の見えない原発により、長期にわたる被ばくリスクに晒されています。特に、福島の子ども達にとって、夏期休業終了まで、基準値見直しを待っていられるような被ばく状況ではないことは、小佐古教授の涙、そして辞意表明文書に書かれた“未公開の過去の被ばくの事実”からも明らかです。

皆様と一緒に上げる声こそが、この“放射能との静かな戦争”において、「子供を守る」最大の力となるはずです。
以下に、議論の対象となり得る問題点も挙げてみました。
皆様、御意見・御協力の程、どうか、宜しくお願いいたします。

* 年間20ミリシーベルトまでという基準値設定の意味と問題
* 集団疎開の必要性・可能性
* 避難を躊躇させている原発震災の被害者の方々の補償問題
* 食品の暫定的基準値および給食問題
* 政府・行政機関・専門家による放射能における啓蒙活動の問題点
* 国民を被ばくに晒してきた政府・行政機関の責任の所在問題

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  1. 【2238948】 投稿者: 良スレ  (ID:R4YUSf2HUuE) 投稿日時:2011年 08月 18日 08:42

    良スレなので、上げます。

    女性科学者の名誉ある賞、猿橋賞の
    猿橋女史、お名前しか知りませんでした。

    そんな立派な方だったとは。

    こちらのスレ、本当に勉強になります。

  2. 【2238965】 投稿者: アトム(医療特区とフクシマの復興)  (ID:doqYqSgogxc) 投稿日時:2011年 08月 18日 09:09

    児玉氏インタビュー最終部分より

    【概念が変わったー慢性の炎症:増殖性の刺激=がんになる】
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーー内部被曝でその、あの、セシウムが膀胱とか尿管にたまりやすいってことを国会でもおっしゃられてたんですが。
    それ自身に対して結構また批判の声というか

    多分それも概念が変わってんのを理解されてないんです
    (コレステロールによる内皮細胞増殖ー動脈硬化リスクを例に挙げて)
    セシウムも増殖性の変化を起こすんです。
    (閾値理論・ホルミシス効果は問題だと指摘したうえで)
    細胞が急に増えたりするってのは僕ら慢性炎症っていうんだけど、
    慢性炎症が起こると遺伝子の色んなですね、周りのヒストンとかいう、
    エピゲノムっていうんですが、遺伝子を制御する仕組みがずれてくんです。
    中略ー
    慢性炎症からだから癌、増殖性の刺激になって癌になる。
    だから遺伝子に今までははっきり、配列の方の変異ですよ。
    もう1個我々考えてるのはエピゲノムの変化なんですが、それはこれから証明したいと思ってる
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    コレステロールによる刺激も、セシウムによる刺激も、結局は慢性の増殖性刺激として問題になるということ。
    この細胞が増える事象をホルミシス効果と勘違いする人もいるが、
    こうした刺激は低線量でも慢性化すれば問題となることから閾値があるはずないと訴えられているわけです。
    チェルノブイリ膀胱炎でみられた組織のなかの早期がんの存在は、
    慢性炎症が15年も続くと癌を引き起こすメカニズムの可能性を示しており、
    最近になって非常に注目されている新分野の「エピゲノム」という遺伝子制御の仕組みへの影響も含め、
    こうしたメカニズムの証明は、非常に重要になるだろうと考えておられるようです。

    【予測・シュミレーションの科学で今を救う】
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーリスクの可能性があることであればちゃんと警告を早めに
    早めに出すし、みんなでそこはコンセンサスが生まれるんじゃないか。
    学問的にそれはどんどんやってって学問でやろうと。

    それで多分それがケリがつくのはもういろんなのが終わった頃かも知れないっていうのが、
    歴史の教訓ですから、それとは違う見方。
    要するにさっき言った学問論争で今までのエビデンスってのは、
    疫学とか統計学で終わったあとにこう解析すればこうって話で。
    僕らに今必要なのは予測とかシミュレーションの科学。
    だから予測とかシミュレーションに対しては、ひとつのこういうメカニズムで起こってんじゃないかっていうことを、
    メカニズムの証明っていうのを急いだほうがいい。
    疫学の証明は僕はやってる人に申し訳ないけど、終わったあとでしか出ないんじゃないかと思ってるんです
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    今年6月に、PNASというアメリカ学士院会報にて、
    チェルノブイリの甲状腺がん組織に特異的な遺伝子の変化が見つかったことが報告されています。
    (小児甲状腺がんの39%で、7q11の領域が3コピーに増加し、コントロールではゼロであった。)
    http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21606360
    今回の原発事故における甲状腺被ばく調査の問題点については、このスレッド内でも度々指摘してきましたが、
    最大の問題は公表のあり方もさることながら、とにかく「正確な被ばく量」がわからない、
    スクリーニングレベルも妥当か疑問であるということでした。
    さらに、3月末ならともかく、今頃(4ヶ月後!)になって被ばく量を測っても、推定してみようとしても、
    山下氏の指摘するように数年計画になるほどの困難極める現実があります。
    一方、上記のような「ゲノム情報として刻まれた被ばくの証拠」が、特に小児にとって問題となる甲状腺がんリスクとして判明したことは、
    現状において、それこそ”予測の科学”としてのメカニズムの証明の足がかりとなるだけでなく、
    診断・治療法の開発にとって、非常に有益なものとなることが考えられます。

    こうした予測・シュミレーションの科学を、
    児玉氏の重視する「ゲノム情報に基づいた、エピゲノム含めた最先端の知見」を踏まえて行うためにも、
    「ROMer 」様ご紹介の”福島県で医療特区制度を活かし、がん研究施設やデータセンター整備 ”を行政主導で行い、
    メーカーや人材誘致を行うということは、非常に有意義なものと思われます。
    また、児玉氏の長瀧氏とのインタビュー通して訴えられている”統計より症例報告”という
    逆システム学に基づいた未来を予測する医療を行う上でも、データセンター整備など、必要な制度適応です。

    現実問題、福島県の大学病院の研修医マッチング率は昨年度で40%に過ぎず(全国平均74.8%)、
    さらに原発事故の影響による医療関係者の県外流出も懸念される状況においては、
    医療崩壊を救うだけでなく、医療活動・研究の活性化が期待できること、福島県の医療関係者にとって、
    大きな励みになっているのではないでしょうか。
    今年4月に行われた日本小児科学会にて、「当地で経験した原発事故とその影響」として、
    細矢光亮(福島県立医大小児科)先生が、医療関係者としての苦しみを述べられていました。
    http://www.jpeds.or.jp/touhoku_movie.html
    自分のみならず医局員の方々皆、事故後より、突然大声を出したくなったり、涙もろくなったりと、
    非常に感情の起伏が激しい状態になったこと、いまだにPTSDに苦しんでいるように思うと言われました。
    爆発を受けて、原発施設から60km離れている県立医大ですら皆浮き足立ち、医療施設として医療を続けられるかとまで感じたこと。
    定期的にMeetingを行い、情報を共有するとともに、不安がる医療関係者には”大丈夫”と言い続けて励まし合ってきたこと。
    自分も含めた「被ばく者」への長期的健康管理を切に願っておられることを最後に話されていました。

    そうした先生方含めて、首都圏ではない”地元”が拠点となって、被ばく医療・癌医療に取り組むことは、
    福島の方々にとっても安心につながることと思います。
    地域に根付いた”最新医療技術”の確立を目指し、子どもの健康を守りながら、かつ経済復興につなげることも、
    「世界のフクシマより発信する最先端医療技術による福島の人も経済も含めた復興」として、私自身、期待しております。
    (山下氏が「福島という名前を復興に利用すべき」と言われたのも、真意はこういうことだと思います。)
    これが、チェルノブイリにおけるIAEAとWHOとの取り決めに見られたような非難の対象とならないよう、
    「参考までに」様ご紹介の福島大とIAEAの協力関係も、あくまでも被ばく者のための被ばく医療支援が中心であることは当然として、
    福島県立医大の当事者でもあられる先生方とともに、単なる実験的取り組みで終わらないよう、私達国民も見守る必要があると感じております。

    *放射線量減、目標値に…工程表4か月
    http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110817-OYT1T00855.htm
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    最近2週間の放射性物質の推定放出量は毎時約2億ベクレルと、3月の事故直後の1000万分の1に減少。
    1年間の被曝量に換算した暫定値は、原発の敷地境界で0・4ミリ・シーベルトとなり、
    来年1月に予定される工程表完了時の目標値(1ミリ・シーベルト以下)を達成した。
    放射性物質の大量放出の危険性が低下していることから、
    政府と東電は、立ち入り禁止の警戒区域(20キロ圏内)などでの
    緊急除染についての基本方針を今月中にまとめ、今後、除染方法などの検討に入る。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ついに、原発の敷地境界にて1ミリシーベルト・年以下になったと公表されました。
    「ふくしま集団疎開裁判」を初め、17日には、院内集会にて子ども達自ら政府へ避難と除洗を訴えたようですが、
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    「いまの皆さんの意見は持って帰ってできる限りのことをします。除染はしっかりとやっていくことを先週表明しました」
    「早く帰れるように、頑張ります」と集団疎開など具体的なことについてはまったくふれず、除染への"最大限の努力"を話すばかり。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110817-00000025-flix-movi
    http://www.ustream.tv/recorded/16707035
    この”除洗はしっかりとやっていくことを表明”の件、以下の記事でも議員立法として取り上げられていますが、
    その中身はとなると、国会で除洗を訴えられた児玉氏自身、
    ”徹底した測定と公表が全く触れられていない。除洗技術の開発も全くない。”と批判するほどの代物のようで、
    避難をかわすための”除洗”という盾になってしまっているかのような印象です。
    ー東日本大震災:がれき処理法、26日成立へ 国が除染、処理計画--民自公合意ー
    http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110818ddm003040087000c.html

    この除洗問題の件、そして、16日のWSJ「Murky Science Clouded Japan Nuclear Response」にて伝えられた
    飯舘村における世代間・立場の違いにおける葛藤含め、次の投稿で触れてみたいと思っております。

  3. 【2239286】 投稿者: ROMer  (ID:k5DjrzOS4Dg) 投稿日時:2011年 08月 18日 15:25

    時間がなくこれまでのレスをチェックしきれていないかもしれません、すみません。
    【中村隆市ブログ 風の便りより全文引用】------------------
    http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-5769
    3月21日の山下俊一教授の発言を確認しようと思い、福島県のホームページを見て驚きました。


    福島県放射線健康リスク管理アドバイザーによる講演会
    http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=23695
    「質疑応答 動画を見る」の下に以下のように書いてあったのです。
    ————————————————————————————
    訂正:質疑応答の「100マイクロシーベルト/hを超さなければ健康に影響を及ぼさない」旨の発言は、
    「10マイクロシーベルト/hを超さなければ」の誤りであり、訂正し、お詫びを申し上げます。ご迷惑をおかけし、
    誠に申し訳ありません。
    ———————————————————————————–
    いつのまにか、山下発言が「10分の1の数字に」訂正されているのです。

    しかし、動画の質疑応答では、山下教授は自信満々で「100マイクロシーベルト/hを超さなければ、まったく
    健康に影響を及ぼしません」と太鼓判を押しています。


    Q、今の放射能測定値で外出しても問題はないのか?

    「環境の汚染の濃度、マイクロシーベルトが、100マイクロシーベルト/hを超さなければ、まったく健康に
    影響を及ぼしません。ですから、5とか10とか20とかいうレベルで、外へ出ていいかどうかということは
    明確です。昨日も、いわき市で答えました。『今、いわき市で、外で遊んでいいですか?』と聞かれました。
    『どんどん遊んでいい』と答えました。福島も同じです。心配することはありません。
    ・・・・・

     100ミリを10ミリと言い間違えたのなら、「5とか10とか20とかいうレベル」という言い方はしないはずです。


    福島県民の中には、山下教授の話を聞いて、100マイクロシーベルト/hまで安全、一度に100ミリシーベルト
    浴びなければ大丈夫だと信じて、放射線量が高いときにマスクもさせずに子どもたちを外で遊ばせてきた親が
    たくさんいます。ふとんも洗濯物も外に干してかまわない、雨に多少ぬれても問題ない、といった山下発言を
    信じてきた人がたくさんいます。

      そして今、福島県の子どもたち1000人以上を検査して、約半数が内部被曝し、文科省が決めた年間20ミリ
    シーベルトという上限を(内部被曝だけで)超えた35ミリシーベルトも被曝した子どもがいることが判明しました。
    福島県全体の中でも特別に汚染数値が高いと思えない、いわき市の4歳の子どもだそうです。

      専門家が、いのちに関わる重要な数字を10倍も間違えて 「100マイクロシーベルト/hを超さなければ
    健康に影響を及ぼさない」旨の発言は、「10マイクロシーベルト/hを超さなければ」の誤りであり、訂正し、
    お詫びを申し上げます」と、お詫びすれば済ませられる問題でしょうか。###(以上引用)

  4. 【2240379】 投稿者: 福島のお母さん達の声  (ID:qjEg7rNWiuk) 投稿日時:2011年 08月 19日 14:44

    【ワラをも掴む気持ちで信じていたのに!】
    関西で会った福島のお母さん達はみんな「山下教授の言葉を信じて避難しなかった」と。涙…。
    反省するなら被爆後の治療ではなく、いまからでも、子供の被曝を全力で防いでほしい。

    避難させないことによって、しなくてもいい被ばくをした人が福島の中にいっぱいいる。

  5. 【2240402】 投稿者: ROMer  (ID:tWV3rqUm/fk) 投稿日時:2011年 08月 19日 15:19

    8月18日付 朝日新聞・天声人語より引用---------
    【前略】福島県の子らが東京で、政府、の担当者らに思いを伝えた。素朴で切実な訴えへの答えは、「最大限努力したい」といった紋切り型が目立ったそうだ。

    会合の後にある子が言った「何で大人なのにちゃんと質問を聞いていないの?」は大人にとって痛烈だ。「何さいまで生きられますか?」「菅そうり大臣へ 原発全部止めてほしいです」。来られなかった子の手紙にも、「子どもながらに」という形容を許さぬ悩み、苦しみ、疑問が詰まっていた。

    福島では、検査をした子の45%に甲状腺の被曝が確認されたという。専門家は「問題となる値ではない」と説くが、そうであっても心の重荷はつきまとう。事故以来、この手の言葉の信頼性は暴落している。

    身体髪膚(はっぷ)これを父母に受く、あえて毀傷(きしょう)せざるは孝の始めなりと言う。古めかしいが、親にもらった身体を大事にしなさいとの教えだ。国策の果ての放射能で損なうようなことがあっては、ご先祖も泣こう。

    英詩人ワーズワースに「子どもは大人の父なり」という一節があった。俗にまみれず神に近いからだが、打算や保身でがんじがらめの大人には耳が痛い。父から教わる必要がありはしないか。【完・以上引用】

  6. 【2241053】 投稿者: アトム(除洗問題)  (ID:gJABbpY1M1g) 投稿日時:2011年 08月 20日 03:08

    前回の投稿最後で触れました、福島の子供達からの「避難と除洗」の訴えに対し、
    唯一具体的?に反応のあった、行政担当者から示された”除洗への最大限の努力”ー「がれき処理法」ですが、
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110815/k10014908521000.html
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    民主・自民・公明の3党は、放射性物質が付着したがれきの処理を、国の責任で速やかに進めるための法案をまとめました。
    具体的には、原発の周辺など、汚染が著しい地域のがれきをはじめ、
    それ以外の地域でも放射性物質が一定の基準を超えるがれきは、国の責任で収集から処分までを行うとしています。
    また、放射性物質で汚染された土壌についても、汚染が特に深刻な地域では、国の責任で除染を行うとしています。
    がれきの処理や土壌の除染にかかった費用は、国や自治体が、最終的に東京電力に請求できるようにする方針
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    この法案については、児玉氏も指摘されているのですが、基本的には、
    ”徹底した測定と公表が全く触れられていない・除洗技術の開発も全くない”内容のようで、
    児玉氏自身、国会で訴えられたように、住民の安心は「測定と除洗」無しには考えられないというスタンスから見れば、
    片手落ち以上の不確実さが懸念されます。

    測定においては、とにかくミニホットスポットを見つけ子どもを守るために、広域で効率よく行う必要があるため、
    児玉氏は、航空機モニタリング等のイメージング技術活用を訴えられています。
    (最近は、首都圏でも多数のミニホットスポットが報告されており、福島だけの問題ではありません。。。)

    除洗においては、児玉氏インタビューまとめでご紹介したように、
    *緊急避難的除洗
    *恒久的除洗
    があるほか、その方法(除洗技術)については、
    *客土
    *化学処理
    *植物による除洗(phytoremediation)
    が考えられ、それぞれのコスト・効率・メリット・デメリット等を踏まえた、その土地それぞれの選択が必要になります。

    さしあたって、緊急避難的除洗として、児玉氏初め、田中氏など、さまざまな方々が現地で献身的努力をされておられますが、
    例え、「緊急避難的」なものであっても、相当な労力が必要であること、二次汚染を防ぐには、最終処理施設まで考えておかないといけないようです。
    以前、「参考までに」様がご紹介くださった田嶋議員(現地対策本部長)のサイトにて、
    http://www.k-tajima.net/diary/110801b.html
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    学校のような公共施設に加えて、伊達市は先月、霊山町の3つの個人宅の除染実験を行いました。
    そのご報告で驚いたのは、3軒の除染に要した作業従事者が3日間の延べで150人だったことです。
    つまり、一軒を50人掛かりで除染しても丸一日を要するということです。
    アスファルトやコンクリート部分を、いわゆるブラスト法や電気カンナで1ミリほど削るなどします。
    確かに空間線量は大幅に落ちるのですが、この所要作業量は現実的ではありません。
    今後より効率的な除染の方法を試行錯誤しながら確立し、マニュアル化、標準化して、
    建設業者などへ発注できるようにしていきたい、というのが伊達市の考えです。

    いずれにせよ、伊達市の場合、住宅・宅地は14平方キロ。
    対して、田畑が70平方キロ、山林が102平方キロです。
    「除染そのものを新たな雇用創出の公共事業として30年かけて取り組む」市長の決意はまさにその通りだと感じました。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    田嶋氏は、今や、学校施設が一番除洗が進んでおり、夏休み期間過ごす自宅の方が線量が高い状況であることも懸念され、
    子どもや妊婦の方々の住む自宅から除洗を優先的に行うべきと主張されています。
    しかし、その除洗が、3軒・3日・150人=1軒・1日・50人、とは、私自身も正直驚きました。
    田中氏も、そうした除洗を伊達市のあらゆる施設・民家で行われているようですが、あらゆるものが汚染されているため、
    半分の線量まで下げることが如何に大変なことであったかを報告されています。
    イタイイタイ病の際の水銀汚染された水脈の除洗と異なり、木も葉も土も屋根も屋内も、とにかく”あらゆるもの”の除洗を徹底しないと、
    1箇所除洗しても、雨や風で放射性物質が移動することで、除洗の効果が相殺されることすら考えられる状況であり、
    洗い流したり削ったりしたものの処理なしには、二次汚染にもつながること、「除洗」とは壮大なプロジェクトになるようです。

    この汚泥処理に関して、田嶋氏は、東北大学の挑戦として紹介されていました。
    http://www.k-tajima.net/diary/110721.html
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    放射性セシウムが粘土に吸着し易い性質であることを利用し、校庭の表土を5ミリだけ削ぎ取るわけですが、
    ユニークなのはその後の汚染土の圧縮化です。
    汚染土に水を加え、かき回し、荒い粒子が沈殿した後(約30秒前)、粘土が沈殿する前に、
    上澄み液を取り去ることで、粘土と荒い土を分離。
    これを三回繰り返すことで、分離された放射能を多く含んだ粘土の体積は、元々の汚染土の8%までになり、
    かつ粘土以外の部分は元に戻すことが可能となります。
    ちょうど今日、東北大学は福島市に事故対策本部の分室を設置し、今後この除染手法を広げていく活動をしてくださるそうです。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    一方、恒久的除洗技術の開発は、いまだに汚染問題に悩むチェルノブイリ25年の歴史を見ても分かるように、
    一朝一夕で成し遂げられるわけもなく、それこそ児玉氏が指摘されたように、国がプラットフォームを作った上で、
    官民一体となって、かつ若いベストアンドブライテストの力を活用して取り組む必要があります。
    汚泥肥料問題に関する投稿でご紹介したとおり、飯舘村の田畑を使った除洗技術の実証実験がすでに行政主導で始まっていますが、
    「今、子どもを守るために」すべきこととしては、とにかく緊急避難的にでも、まず安全な「除洗」を始めなければなりません。
    特に子ども達が生活する民家の除洗をどういう計画に基づいて開始していくか、各自治体毎に、住民主導で今後話し合っていく必要があるようです。
    この住民・各自治体主導問題について、前回の投稿で触れましたWSJ記事を中心に、次の投稿で考えてみたいと思っております。

    「ROMer 」様、ブログ記事のご紹介有り難うございました。
    山下氏が21日に福島市で行った講演の100マイクロシーベルト・hの訂正の話は、数ヶ月前に話題に上ったように記憶しておりましたが、
    ブログ記事に紹介されている福島県のサイトでは、講演翌日の22日に訂正記事を掲載していたのでしょうか。
    当時の福島市の空間線量実測値を文科省のサイトにて確認できますが、5マイクロシーベルト・h程度だったようです。
    100マイクロシーベルト・hの言い間違いによって、被ばくさせられたからと、
    「福島県知事は、山下氏を罷免するのが当然ではありませんか」と訴えるのなら、
    今回の原発事故による被ばくの大部分を占めた初期の10日間の被ばくの責任は、SPEEDI情報を活用しなかった国と県にあるのですから、
    国の責任や県知事のリコールを何故訴えないのか、理解に苦しみます。
    (尚、洗濯物や雨の話は、講演内容読めば、何故そう話したか理解できることと思います。
     また、35mSvという甲状腺等価線量と文科省の20mSvという実効線量の違いをブログの方は理解されていないのでしょうか。)

    山下氏が、郡山市で行った医師会向け講演にて、以下のように話されています。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    3月13日長崎から部下を派遣し14日から彼らは自衛隊とともに被曝医療の対応をしています。
    その彼らが15日の夜電話をしてきました。
    先生今福島雪が降っているけどガイガーカウンターがガーガー言っている
    原発から60kmはなれた福島でも放射性物質が降り注いでいるという一報が入りました。
    福島県立医大のスタッフも相当あわてたようです。
    収拾がつかんと是非先生来てパニックを抑えるため来てくれ、
    と菊池理事長と知事に言われ18日にとるものもとりあえずすぐ福島に入りました。
    それが始まりです。最初の事故から数日間で大半の放射性物質がたぶん大気中に出たというのが現実。
    中略ー
    この間、国からはガイドラインもなにもなかった。
    本来ならば国がいち早く種々の提案や掲示をすべきであったが、非常時であるためマニュアルどおりには行かない。
    福島県知事の英断で私たちを現地入りさせ健康管理のアドバイザーにした。
    大学の教授が矢面に立ち自ら仕事をすることはなかったと思います。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    「子どもを守るために」、「福島県民を守るために」、第一線で働くべき医療関係者や県職員が逃げ出さないよう事態収拾に尽くすことを、
    県知事から依頼されたのです。
    (どういう理由で「大丈夫」「心配要らない」と発言する決意をしたかは、すでに投稿してきたとおりです。)
    こうしたクライシスコミュニケーションをやるべきは、すでにご紹介したように、公権力執行機関の人間であるべきでした。
    しかし、とにかく責任を取りたくないリーダーしか存在しなかった当時、”地方の一大学教授”がその任務を任された異常さを、知っておくべきだと思います。

    長崎大学学長の命のもと、山下氏初めとする被ばく医療チームは、福島入りしています。
    責任とりたくないからと”避難指示”出さなかったどころか”現場”でクライシスコミュニケーションすら行わなかった行政責任者・当事者の代わりに、
    山下氏初めとする”現場で共に被ばくした「被ばく医療の専門家」”が、”目の前で大丈夫”と言ったからと、
    被ばくに関わる全ての責任の矢面に立たされていること、私自身は非常に残念なことと感じています。
    山下氏のついたとされる「嘘」「矛盾」とは一体、何だったのか、それは本当に「嘘」「単なる矛盾」だったのか、
    山下氏が反省しなければならないと自ら語ったことは何のことだったのか、
    「子どもを守りたい」御母様方にも、今一度、冷静に考えてみていただきたい問題です。

    今回の山下氏への解任・告発騒動、そして児玉氏の登場を通して、
    「子どもを守る」ということは、どういうことなのか、どう考えるべきなのか、
    私自身、改めて立ち止まって、色々考えさせられる経験となっております。

  7. 【2241134】 投稿者: 質問  (ID:1bjcUG4HsJ6) 投稿日時:2011年 08月 20日 09:03

    ものすごく久しぶりに覗きました。
    福島の関係者と直接話す機会がありましたが、
    みなさん、よく勉強されて冷静に判断・行動されていました。
    ネットでのやり取りより、現場はよっぽど良く理解しているということがわかって、
    ずいぶん安心して、このスレッドを開ける必要も感じなかったというのが正直なところです。


    しばらく見ない間に、アトムさん、ずいぶん、考え方が変わられたのでしょうか。


    >また、35mSvという甲状腺等価線量と文科省の20mSvという実効線量の違いをブログの方は理解されていないのでしょうか。


    以前、甲状腺に対する100mSv以下の被曝で癌の危険性が増える、とおっしゃっていたことに対して、
    全力でそんなエビデンスはないと説明しているつもりだったのですが、
    いつの間にか、ちゃんと理解されるようになったのですか?
    それともそれはまだ信じていらっしゃるのかな。


    また、山下先生に対する評価も変わったのですか?
    震災前からの山下先生の活動を知っている私には嬉しい限りです。
    言葉は足りないかもしれない、
    細かい表現の間違いはあるかもしれない、
    でも、ご自身のこれまでの人生をかけて活動されているとずっと思っています。
    これは東大の中川先生も同じです。
    放射線医療に携わる者が、みんな面倒なことにはかかわりたくないと避けている中、
    一人火中の栗を拾ってくれていると思っています。
    本当に頭が下がります。
    上の方で、猿橋先生にも言及されているのですね。
    私自身は大学生のころからずっと尊敬している方です。


    久しぶりののぞいたら、風向きがちょっと変わっているようだったので、
    思わず書き込みました。

  8. 【2241406】 投稿者: アトム  (ID:doqYqSgogxc) 投稿日時:2011年 08月 20日 13:43

    「質問」様

    山下氏に関する考えは、「質問」様が”質問”され続けておられる前から、同じスタンスで取り上げておりました。
    お気付きになっていなかっただけだと思います。
    (その点は、「ROMer」様が「質問」様宛に書かれた以前のレスでも触れられていたはずです。)

    >ネットでのやり取りより、現場はよっぽど良く理解しているということがわかって、
    >ずいぶん安心して、このスレッドを開ける必要も感じなかった

    このスレッドで、「質問」様が何を求められていたのか、
    「質問」様の”質問”に付き合ってくださっていた方々にとっても甚だ疑問のようでしたが、
    「安心」されておられたとのこと、何よりでした。

    >甲状腺に対する100mSv以下の被曝で癌の危険性が増える、とおっしゃっていたことに対して、
    >全力でそんなエビデンスはないと説明しているつもりだったのですが、
    >いつの間にか、ちゃんと理解されるようになったのですか?

    ”ちゃんと理解”ーーーどういう意味でしょうか?

    【2196351】 投稿者: アトム(甲状腺ブロック)
    【2209486】 投稿者: アトム(チェルノブイリの2倍)

    が「質問」様が”質問”を終了宣言された後の投稿になりますので、よく読まれてみてください。
    (そもそも、等価線量と実効線量を当初より混同されたとしか思えない記載をされていたのは、
    「質問」様の方でしたが、その点、指摘させていただいたことお忘れでしょうか。)

    山下氏の件ですが、山下氏を全面的に擁護しているわけではなく、
    山下氏の「甲状腺被ばく」における第一人者としての責務において片手落ちのままであることは、
    いまだに問題であると考えています。
    (【2226895】 投稿者: アトム(削除・・・でしたか) を参照ください。)
    ただ、山下氏の解任・告発騒動における、その根拠というものについて考えてみたとき、
    事実あるいは発言の内容を理解しているとは思えない内容であったこと、
    そして何よりも、共に被ばくしながら”福島のために”尽力された「事実」を、
    解任・告発されている方々が一言も触れないことについて、非常に残念に感じている次第です。

    「子どもを守るため」に、声を上げ、出来る事をやろうとするならば、
    その目的の達成において、その行動・言動の信憑性・信頼性は、当然のことながら、非常に重要な問題であり、
    例え「子どもを守る」という目的は同じであっても、その行動・言動に問題あると判断される場合には、
    いくら世間的に受け入れられている行動・言動であったとしても、長いものに巻かれることなく、
    確かな事実に基づいて異議を唱えることこそが、本当の意味で「子どもを守る」目的の達成において、
    最も大切な、あるべきスタンスだと信じています。

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