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投稿者: アトム (ID:LCMTjPwTTls) 投稿日時:2011年 05月 30日 13:39
「子供の年間放射線許容量が20ミリシーベルト???」というスレッドで、情報・意見交換をするなかで、
“子どもを守りたい親として、今何をすべきか”多くの方々と共に考え、見えてきたものが多くありました。
(スレッドに集まった有益な情報・意見などをまとめたブログも、参加して下さった方のご厚意により始まりました!:http://takopunch.blog27.f c 2.com/:間をつめて下さい)
是非、さらに多くの皆様の御意見・御協力をいただきたく、新スレッドに移行しております。
どうか宜しくお願いいたします。
4月19日の文部科学省からの通知により始まった、「子供の年間放射線許容量が20ミリシーベルト」問題に関連して、4月29日、原子力災害対策における全ての関係機関の活動を把握し、提言する立場にあった内閣官房参与・小佐古東大大学院教授が、抗議の辞任をされました。
その際、小佐古教授は、その辞意表明文書を通して、私達に重大なメッセージ(参照:http://takopunch.blog27.f c 2.com/b l o g-entry-56.html :間をつめて下さい。)を伝えられていました。
それは、今現在、“関東・東北全域の子ども達”が、“過去の重大な被ばくの事実”を知らされることもなく、さらなる被ばくに晒され続けているという現実でした。
5月27日、文部科学省は、“学校で子ども達が受ける放射線量”について「当面、年間1ミリシーベルト以下を目指す。」と目標を示しました。福島のみならず、国内外から批判の声が上がったことが背景にあったと思われます。
(参照:http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1306590.htm)
しかし、これはあくまでも目標値であって、高木大臣が「これまで申し上げたことの、より安心感を持っていただくための措置」と述べたように、今年度という曖昧な表現のもと、当初の予定どおり、夏期休業終了まで最大20ミリシーベルトまでという基準値は撤回しないという、“これまで申し上げたこと”に変更はない立場を固持したものです。
小佐古教授が、”未公開の被ばくの事実”を踏まえて、「基準値を年間1ミリシーベルトにすべき」と提言されたのは4月からの基準としてであり、文科省の予定している夏期休業終了の基準見直し時期など遅すぎることを前提にした提言であったことは明らかです。
今や、福島では、政府・専門家が”直ちに健康に影響ありません。安心して下さい。”と言い続けてきた“低線量放射線被ばく”を対象とした長期的疫学調査を行う方針が固まっています。
その疫学調査メンバーでもある、長崎大学大学院・山下教授は、“政府は責任をとれない。命の選択は個人の選択。今は放射能との静かな戦争だ。”と発言されました。
この“放射能との静かな戦争”において、政府を初めとする行政機関は、日本の未来を支える子ども達を全力で守ってくれるどころか、責任すら取ろうとしない現実が、日々報道され続けています。
今や、子どもを守れるのは、私達「親」しかいないと感じるほどの現実が目の前にあります。
どうか、皆様、一緒に声を上げ、「子どもを守る」「日本の未来を守る」ために、立ち上がってはいただけないでしょうか。
関東・東北の子ども達は、収束の見えない原発により、長期にわたる被ばくリスクに晒されています。特に、福島の子ども達にとって、夏期休業終了まで、基準値見直しを待っていられるような被ばく状況ではないことは、小佐古教授の涙、そして辞意表明文書に書かれた“未公開の過去の被ばくの事実”からも明らかです。
皆様と一緒に上げる声こそが、この“放射能との静かな戦争”において、「子供を守る」最大の力となるはずです。
以下に、議論の対象となり得る問題点も挙げてみました。
皆様、御意見・御協力の程、どうか、宜しくお願いいたします。
* 年間20ミリシーベルトまでという基準値設定の意味と問題
* 集団疎開の必要性・可能性
* 避難を躊躇させている原発震災の被害者の方々の補償問題
* 食品の暫定的基準値および給食問題
* 政府・行政機関・専門家による放射能における啓蒙活動の問題点
* 国民を被ばくに晒してきた政府・行政機関の責任の所在問題
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【2174762】 投稿者: 参考までに (ID:/E.B.gB03nc) 投稿日時:2011年 06月 21日 00:57
>講演Ⅳ「小児について考えてみよう」
長崎大学大学院 医歯薬総合研究科 教授 山下俊一
どのような内容なのか気になりますし、最後の「その他」に書かれている1と3が興味深いです。特に1の内容は重ねて書かなければいけないほどの注意事項のようです。
放射線放射能を正しく理解するための市民公開講座
日時
平成23年7月10日(日) 13:00受付 13:30開場 14:00開始 17:50終了
会場
コラッセふくしま(福島駅西口駅前)
本会場: 4階多目的ホール(事前予約が必要)
スクリーンライブ会場: 3階企画展示室(当日先着順にて参加可能)
無料 予約受付先着340名 当日先着160名
①本会場でご参加頂くには事前予約が
必要です。
先着順340名(4階多目的ホール)
申し訳ございません。6月10日(金)10:20 事前予約の応募は締め切りました。
②当日先着順160名(スクリーンライブ会場)
当日先着受付けの詳細はこちら
お問い合わせはこちら
内容
【テーマ1】放射線・放射能に関する基礎知識 ~シーベルトやベクレルってなに?~
【テーマ2】身体(からだ)と放射線 ~放射線の影響について考えよう~
主催
公益社団法人日本放射線技術学会・東北部会・放射線防護分科会・計測分科会
後援
福島県医師会・福島県放射線技師会
*日本放射線技術学会は、市民に身近な医療用放射線を取扱う技術者(約1万6千名)が加盟する公益社団法人の学術団体です (診療放射線技師・放射線科学専攻医師・医学物理士など)
*この公開講座は、医学的・学術的な観点から正しい知識を皆様に提供する趣旨の講座であり、福島県の現状や放射線・放射能の“安全と安心”を議論する趣旨の公開講座ではありません。また、政府・行政の指針を論ずる場ではないことを十分にご理解のうえ、ご参加をお願いいたします。
http://www.jinsenkai.or.jp/jsrt.html
内容詳細
【テーマ1】
放射線・放射能に関する基礎知識 ~シーベルトやベクレルってなに?~
座長 山形大学医学部附属病院 放射線部 江口陽一
講演Ⅰ「放射線の単位と測定方法を学ぼう」
東北大学大学院 医学系研究科保健学専攻 教授 千田浩一
【テーマ2】
身体(からだ)と放射線 ~放射線の影響について考えよう~
座長 福島県立医科大学 放射線科教授 宍戸文男
講演Ⅱ「“外部被ばく”を理解しよう」
広島大学 放射線災害医療研究センター 教授 細井義夫
講演Ⅲ「“内部被ばく”を理解しよう」
福島県立医科大学 放射線科 助手 宮崎 真
講演Ⅳ「小児について考えてみよう」
長崎大学大学院 医歯薬総合研究科 教授 山下俊一
【総合討論】
MC 福島県立医科大学放射線科 宍戸文男
MC 総合病院国保旭中央病院放射線科 五十嵐隆元
コメンテータ 東北大学大学院 医学系研究科保健学専攻 千田浩一
コメンテータ 広島大学 放射線災害医療研究センター 細井義夫
コメンテータ 福島県立医科大学 放射線科 宮崎 真
コメンテータ 長崎大学大学院 医歯薬総合研究科 山下俊一
*会場ロビーに「放射能・放射線に関する質問受付け窓口」も設置しております。お気軽にご利用ください。(質問受付窓口の詳細はこちら)
その他
【公開講座への参加にあたり、下記の点にご注意ください】
1、 この公開講座は、医学的・学術的な観点から正しい知識を皆様に提供する趣旨の講座であり、福島県の現状や放射線・放射能の“安全と安心”を議論する趣旨の公 開講座ではありません。また、政府・行政の指針を論ずる場ではないことを十分にご理解のうえ、ご参加をお願いいたします。
2、この公開講座は主催学会の規定に則り、無許可での録音・写真撮影・ビデオ撮影を禁止しております。予めご了承ください。
3、医療行為等の写真を掲載したスライドによる学術催事ですので、15歳未満の方の入場はご遠慮ください。 -
【2174784】 投稿者: たこぱんち (ID:zSs1v1kK/Jk) 投稿日時:2011年 06月 21日 01:54
今更ですが【インタビュー】元放射線医学総合研究所・主任研究官の崎山比早子先生
http://mscr2011.jugem.jp/?eid=75
元放射線医学総合研究所・主任研究官の崎山比早子先生が、MSCRの取材に回答。
以下、一部抜粋いたします。1ページで決して長くもなく、話し言葉で非常にわかりやすいので、リンク先で直接全文ご覧になることをお勧めします。
-----------------------------------------------------------------
MSCRスタッフ:今、福島の父母たちが、「子どもの年間被ばく限度量20ミリシーベルト」撤回を文科省に求めていますが、いまだ改善されていません。先生は、「年間被ばく限度量20ミリシーベルト」が子どもに与える影響をどうお考えですか。
崎山先生:
現在の状態が長期間に及ぶと、残念ながら健康被害が出る可能性が高まります。
国際放射線防護委員会(ICRP)のモデルで計算すると、年間20ミリシーベルト浴びたら「1万人に20人がガンになることになります。しかし、子どもは大人より何倍も放射線に対する感受性が強いため、少なく試算しても「1万人に40人の子どもがガンになる」かもしれません。
専門家の中には、「もともと日本人は、ふたりに1人がガンで死ぬのだから、年間100ミリシーベルト浴びても0.5%死亡率が高まるだけだ」といった人がいます。原子力安全委員会も同様な見解を発表しました。しかし、これはとんでもないことです。何度も言うように、子どもは大人より何倍も放射線に対する感受性が高いので、ガン死のリスクを背負うのは多くは子どもであるということを忘れてはなりません。もちろん、誰もがガンになるわけではありません。あくまでも“確率論”です。
しかし、放射線に「ここまでなら浴びても安全」という“しきい値”がないことは、国際的な合意事項になっていますから「20ミリシーベルトまでなら浴びても安全」というわけではないのです。
浴びた放射線値に比例して、ガンのリスクは高まります。ですから政府は、福島に住む人々の被ばく量をできるだけ軽減するように何らかの対策をとる必要があると思います。
図表:発ガンの「しきい値なし直線説を採用している機関」
米国科学アカデミー(BEIR V11)
国連科学委員会(UNSCEAR)
国際放射線防護委員会(ICRP)
欧州放射線リスク委員会(ECRR)
<放射線に安全量はない は 国際的合意事項 その前提に立って防護を行う>
と出ています。
さらに
MSCRスタッフ:
・長期間にわたる低線量被ばくの影響は、ガンだけではないそうですね。
・私たちはすでに、3月の水素爆発で「被ばくしてしまった」と思いますが、
今後の生活で少しでもリセットすることはできるのでしょうか。
・もう一つ心配なことがあります。食品の暫定基準値です。
現在設定されている暫定基準値は、特に子どもには高すぎると思うのですが、
食べても大丈夫なのでしょうか。
と質問が続き、チェルノブイリのお話から、今後の過ごし方、
食品の暫定基準値についてのお話で気をつけるべき食材の話もあり。
そして最後に崎山先生は
-------------------------------------------------------------
そもそも、あの暫定基準値は、「この数値までなら食べても安全」だから設定されたわけではないのです。原発事故を起こしてしまって仕方がないから原子力安全委員会が「ここまでは我慢させよう」ということで決めた“ガマン値”なのです。でも、私たちがそれを我慢する必要があるでしょうか? 私たちは望んで被ばくしているわけではないのですから、汚染の原因を作った政府や東電に「責任をとってください!」と、もっと声をあげるべきだと思います。
汚染された食物を食べるのが心配ならば、きちんと国民ひとりひとりが声を上げ、責任を追及して、改善してもらうよう働きかけましょう。
------------------------------------------------------------
と結んでいます。
崎山比早子氏(プロフィール)
医学博士 元放射線医学総合研究所主任研究員 高木学校
マサチューセッツ工科大学研究員、放射線医学総合研究所主任研究官をへて、高木学校のメンバーに
*文中の「図表」や先生のお話が何を元にそういってるか?というご質問のある方は恐れ入りますが、崎山先生に直接お問い合わせください。 -
【2174796】 投稿者: アトム(確認) (ID:gJABbpY1M1g) 投稿日時:2011年 06月 21日 03:39
皆様、私用で、しばらくサイトにアクセスできる時間が取れない間に、随分御意見いただいていたようで、有り難うございます。
「たこぱんち」様も投稿してくださったように、
この「小児の甲状腺被ばくにおける甲状腺癌リスクにおいては国際的合意がある」というのは、
現在、スレッド・ブログを通して、皆様に最も知っていただきたい「事実」です。
何故なら、これこそが、小佐古教授が辞任表明文書で、
「とりわけ小児の甲状腺被ばくによる甲状腺等価線量、その数値の公開」を訴え、
先日明らかになった「報告書」内にて、
「小児甲状腺がんの発症が予測されるので福島県と近県の疫学調査が必須。 」と総理及び関係者に”改めて報告”できた、
最も重要かつ根本的背景となる「事実」だからです。
これがあるからこそ、ブログにもまとめました「小佐古教授辞任の重大な意味」が成り立つのであり、
ここにある「意味」は、私独自の考えを披露したものではなく、
「小佐古教授が訴えた内容」について、背景となる「事実」とともに、お伝えしたにすぎません。
私自身は、「たこぱんち」様も書いてくださったように、専門家ではありません。
「結論・解答」を出すのは、その分野の専門家の仕事です。
単に、そうした政府の認める専門家・国際機関が一般に公開している情報について、
「専門家・国際機関が明らかにしたこと」としてお伝えしているだけなのです。
その伝え方において、疑問があれば、当然、このスレッドなり、ブログなりで、聞いていただくことは大歓迎です。
しかし、少なくとも、正しく読み、理解する努力はしていただきたいと思っております。
「正確には」様、スレ汚しなどとは思っていませんが、私が書いたこと、「参考までに」様初め皆様が書いてくださったこと、
ご理解されておられますか?
ご自身の書かれている文章の中にある矛盾、お気付きですか?
>「低線量被ばくの影響はわからないとはいえ、甲状腺被ばくによる小児の甲状腺癌リスクにおいては国際的合意がある。」
わけです。
最初に私が引っ掛かったアトムさんの文章です。
アトムさんは、100mSv以上のことを言っていらっしゃるのですか?
それであれば、私は全く異論はありません。
この部分ですが、既に最初のお返事でお答えしていること、お忘れでしょうか?
”実効線量”100mSv以上のことなど言っておりません。
低線量被ばくとは、実効線量100mSv以下、
甲状腺癌リスクのICRPの勧告する安全基準は小児においては甲状腺等価線量20mSv(実効線量1mSv)です。
(これは、当然100mSv以下の実効線量ですから、100mSv以上のことを言っているわけでないこと明らかです。)
「参考までに」様もご指摘の「例外」の意味、おわかりでしょうか。
私自身、何度もこのこと書いておりますし、前回の私の投稿の後、ご自身も今回初めて書いておられますよね?
書いておられるのに、上記のような文章も同時に書かれているとしたら、
本当の意味でご理解されていないのではないかと思われる状況です。
建設的な議論であれば、私も有意義なものとして、いくらでもお付き合いいたしますので、
「参考までに」様もご指摘のように、もう少し、「正確に対処」する努力をしていただけましたら幸いです。
皆様、本当に真摯に「正確には」様の疑問等に答えてくださっていますので、どうか、宜しくお願いいたします。
最後に(何度も繰り返すことになりますが、敢えて)、改めて現時点において、
「政府の認める専門家・国際機関」が明らかにしたこととして確認させていただきます。
*低線量の被ばくの影響については、科学的にわかっていない(国際的合意はない)。(文科省ヒアリング参照:ブログにもあります)
根拠:「科学的合意は国連科学委員会(UNSCEAR)、防護の原則と体系に関する勧告は国際放射線防護委員 (ICRP)が代表的である。」
UNSCEAR:100mSv以下の影響は不明。
ICRP:100mSv以下も影響があるという仮説(LNT仮説)。
つまり、これらいずれの科学的合意における重要な国際機関が「不明」とするか「仮説」しか示していない現在、
「科学的にはわかっていないー国際的合意はない」。
かつ、「この合意に反対できる研究結果を持つ個人の研究者、あるいは合意に反対できる科学的な論拠を持つ専門家はいない」。
注)ECRRは日本政府にとって、”国際機関”として歴史的に認識されてこなかった背景があるとのこと。(文科省担当者より)
*甲状腺被ばくにおける小児の甲状腺癌リスクには、国際的合意がある。
根拠:内閣府原子力委員会内資料:
「1996年4月の事故後10周年では、IAEA(国際原子力機関)/EC(欧州委員会)/WHO(世界保健機関)の国際共同会議での報告どおり
「チェルノブイリ周辺では1990年から激増している小児甲状腺がんのみが、唯一事故による放射線被ばくの影響である」、
と世界中の科学者が合意している。
注)この合意については、チェルノブイリ事故後25年現在、否定されていない。
*小児の甲状腺被ばくにおける甲状腺癌リスクの安全基準は、”甲状腺等価線量20mSv”(実効線量1mSv)
根拠:ICRP Pub94 (今回の福島原発事故を受けて、日本核医学会のサイトで伝えられた=現時点の安全基準。)
「安全な甲状腺への放射能の基準は甲状腺線量0.020Gy以下とされており、
この線量以下では小児に甲状腺癌が増加することはない」
注)しかし、所謂放射線防護の”介入基準”として、政府は甲状腺等価線量「50mSv」を選択し、食品の暫定規制値を決めているのが現状。
このことだけは、混乱なく、皆様とともに理解している「事実」として、共有できましたら幸いです。
(無論、この内容に問題あると指摘できる「事実」がありましたら、是非ご教授下さい。)
「参考までに」様
放射線放射能を正しく理解するための市民公開講座 についてのご紹介、有り難うございます。
>1、 この公開講座は、医学的・学術的な観点から正しい知識を皆様に提供する趣旨の講座であり、
福島県の現状や放射線・放射能の“安全と安心”を議論する趣旨の公開講座ではありません。
また、政府・行政の指針を論ずる場ではないことを十分にご理解のうえ、ご参加をお願いいたします。
ご指摘のように、これは、今までの”スタンス”とは異なる講演内容であることを「宣言」したものと思います。
今までのスタンスのような、
「福島県放射線健康リスク管理アドバイザー」として「政府・行政の指針を」背景に、
「福島県の現状や放射線・放射能の“安全と安心”を」伝えるリスクコミュニケーションとしてでなく、
「防護されなかった被害者の治療あるいは調査研究に携わった専門家」として「医学的・学術的な観点から」話すという意味だと思います。
おそらく、山下教授自ら、世界に知らしめた
「小児の甲状腺被ばくにおける甲状腺癌リスク」が、唯一の「小児について考えて」みるべき癌リスクであること、
チェルノブイリの教訓として、「精神的な影響が公衆衛生上の最大の被害である」
=「保護者の精神状態が最も子供に影響する」ことなど
話されるのではないでしょうか。
あくまでも推測ですが・・・。
(医療行為等の写真も、子供の甲状腺癌の写真も含むのかもしれません。。。)
それこそ、先の投稿(【2172763】 投稿者: アトム(一才児甲状腺内部被曝量様へ))で紹介したように、
放射性ヨウ素による甲状腺被ばくのリスク評価についてのみ述べられるとしたら、
科学的合意が行われる代表的国際機関である国連科学委員会(UNSCEAR)の報告として、ブログにも紹介した
ー原子力安全委員会 被ばく医療分科会 ヨウ素剤検討会第4回会合 議事次第ーにある
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「UNSCEARの94年の報告では、ヨウ素131による甲状腺がんは外部被ばくよりも3~5ファクタで低いようであると。
この議論は前からあるんですけれども、外部被ばくと放射性ヨウ素の吸入による内部被ばくのリスクを比較した場合に、
外部被ばくの方が高いという報告があります。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この「報告」の存在を声高に訴えなくてはなりません。
ちなみに、小佐古教授は、内部被ばくより「外部被ばくを重視する立場であるICRP委員を12年務めた防護の専門家」です。
だからこそ、「希ガスによる甲状腺被ばく=外部被ばく」を重視することを忘れなかったのでしょう。
その小佐古教授が「報告書要旨」として記載した、
「「小児甲状腺がんの発症が予測されるので福島県と近県の疫学調査が必須。 」である現在、
希ガス(キセノン133がメイン)による甲状腺被ばく、”その数値”を知らずして、疫学調査など成り立つわけもありませんし、
何より、子ども達が抱えてしまった「甲状腺癌リスク」の”正しい評価と対策”などできるわけもありません。
http://takopunch.b log27.f c2.com/blo g-entry-71.html (間つめてください)でご紹介した
文科省の原子力発電施設等放射線業務従事者等に係る疫学的調査ー「希ガスによる肺癌リスク」ですが、
大人対象の疫学調査ゆえ、子供のリスクについて結果はないものの、
「大人だけ希ガスによって肺癌になる」などと安易に考えるべき内容でないことは、
子供の放射線感受性の高さを考慮しても留意すべきことと思います。
しかも有意差が出たのは、「肺癌になるリスク」ではなく、「肺癌によって死亡するリスク」であることも重要な点です。
食品の暫定規制値を決める審議会において、松本市長/医師・菅谷昭が驚いた・・・
http://www.toyokeizai.net/business/interview/detail/AC/87adf82c8e8e79c78d307293e4538587/
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委員の中には「甲状腺がんはたちがいいがんだから、大したことはない」と言う人もいたので、
思わず「ちょっと待ってください」と。5歳、10歳で手術を受けた子どもたちを考えてみてほしい。
家族も「なぜ汚染された野菜を食べさせてしまったのか」と後悔が付きまとう。そんな現実を委員たちは知らない。
私がいなかったら、「甲状腺がんは大したことはない」で通ってしまったのではないか。
放射線の専門家は個々の被害者のケースを考えない。
みんな統計で集団として扱ってしまう。国民一人ひとりのレベルで考えてもらわないと困る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という現状があるようです。
また、菅谷氏も長瀧氏も、この小児の甲状腺癌における「肺への転移」症例がチェルノブイリの小児例に多かったことも言われています。
これは一般の甲状腺癌(被ばくによらない)とは異なる、
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”普通で起こりえない「肺転移を伴った甲状腺癌が小児に次から次とみられた」”
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放射線被ばくによって発症した甲状腺癌に特徴的な現象だったようです。
参照:http://www.ishiyaku.co.jp/pickup/20110322_info/ayumi_23104_306.p df (間つめてください)
長瀧氏インタビュー記事(医歯薬出版)
要は、
*ヨウ素のみならず希ガスによる「小児甲状腺癌リスク」(すでに国際的合意あり)、
*希ガスによる「肺癌死亡リスク」(文科省の疫学調査より)、
*放射線被ばくによって発症した「小児甲状腺癌の転移による肺癌リスク」(チェルノブイリ事故の経験より)、
が想定される状況だと考えられます。
「参考までに」様、文科省資料として、ヒアリング時に専門家の方々が配った資料も公開されていたのですね。
ご紹介いただき、有り難うございました。早速ブログの記事にも参照として紹介させていただきます。
次のブログ記事では、「食品の暫定規制値の中身」と「補償問題」についてまとめたいと思っております。
皆様より、改めて御意見・情報お寄せいただけましたら幸いです。
皆様、引き続き、宜しくお願いいたします。 -
【2174908】 投稿者: おしえてください (ID:aRe6EwKJYIE) 投稿日時:2011年 06月 21日 08:59
閾値ありきの原発擁護派の論旨を仮にそのまま認めるとして、ガンなど健康への影響が出てくるのは、
100mSからで、0.5%にガンが発生するということですね。
ここで注意したいのは「院長の独り言」
http://onodekita.sblo.jp/article/46094821.html
にもあるように、
この100mSvというのは100mSv/生涯のことであって
100mSv/年ではないということですよね。
(マスコミなどはこのあたりをわざと曖昧にしようとしている気がします)
つまり20mSv/年がOKなら5年で100mSv/生涯に達します。
そうするとこの環境に30代以下の人口が20万人いるとすると
5年後からこれらの若者(44才以下)の1000人にガンが発生する
ということになるのでしょうか。
その後も被曝量は0ではないので増えていくということでしょうか?
10mSvの環境なら10年後には同じことになりますね。
放射線被曝の影響は蓄積量に比例して増えて行くと考えてよいのですか? -
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【2174918】 投稿者: 自分も知りたい (ID:HvyeGp8Xc4Q) 投稿日時:2011年 06月 21日 09:05
おしえてください さま
>ガンなど健康への影響が出てくるのは、 100mSからで、0.5%にガンが発生するということですね。
そうなんですか。だいたい自分の勤め先あたりも、0.1mS/hのようですので(民間計測)、通勤2時間として、
もうそろそろその限度に近づいてるのかなと思います。そういう感じはします。
子供達は、被曝量の多かった3月15日前後は家にこもっていたので、あまり被曝した感じを受けません。
(下の子が、昨日も鼻血を出していたぐらい。)
長くいればいるほど、蓄積し、比例して、癌などの症状になるのかどうか。自分はもう諦めていますけどね。
小さな子供達には、無意味な被曝はさせたくありません。 -
【2174946】 投稿者: とおりすがり (ID:UZL6FEKjNGk) 投稿日時:2011年 06月 21日 09:30
自分も知りたい様
o.1msv/hなのですか?μsvではないでしょうか?
1000倍違います。 -
【2175071】 投稿者: なずな (ID:BoAlaPYLDcg) 投稿日時:2011年 06月 21日 11:10
すごく勇気を出して書きますよ~~。
「何?当たり前の常識」と思われるレベルかもしれないですけど、
今まで数字アレルギーの自分が色々と複雑なものを頑張って読んできた結果、
生活のレベルでシンプルに理解する為の整理、そぎ落としが必要でした。
数字を使わずに書きます。
ここに正確なデータが入ってきて初めて今起きている事が理解できるのだと思います。
私の誤解、過不足ご教示ください。勉強します。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・
今起きている事を知るために
『スパン』
・瞬間的に浴びた場合
・ある一定期間浴びた場合 ★一般的には今はここで、これが収束しない
・一生涯で考えた場合 ☆一生で考えたらどう計算するの?と言う疑問が出てきたところ。
『強さ』がどれくらいなのか ★ここが発表されない
『量』がどのくらいなのか ★これも発表されない
(たとえ低線量であっても長期にわたれば影響がある事はデータと言うよりも、事実状況として、
被曝を受けた地域とそうではない地域との比較等を通しても傾向として明らかである。)
『放射線源』
「放射性物質の存在する場所」の考慮。外部被曝なのか内部被曝なのかによっても違う。
代謝や排泄による生物学的半減期の考慮を入れることができるとしても、環境の中の放射性物質が減らなければ影響は続く。
★将来の長い子ども達の内部被曝を考慮した具体的な政策が為されない事に対して母たちはお願いしている。
『対象の違い、内容の違い』
性別、年齢によってダメージを受ける細胞のあり方が違う。
★子どもへの影響が大きい事は専門家の先生方も異口同音。だから母達はお願いしている。
「元素の種類が何か」によっても、「放射性物質が体内のどこをとおって蓄積したのか」によっても違う。
つまり同じ数値でも内容によって影響も違う。
ここに、ダメージを修復する力がどのくらいあるかという個人差がさらに加味される。
-
【2175149】 投稿者: なずな 自問自答 (ID:BoAlaPYLDcg) 投稿日時:2011年 06月 21日 12:15
>たとえ低線量であっても長期にわたれば影響がある事はデータと言うよりも、事実状況として、
>被曝を受けた地域とそうではない地域との比較等を通しても傾向として明らかである。
ごちゃごちゃ・・・ここ良くないですね。
「たとえ低線量であっても長期にわたれば影響がある事」は、
被曝を受けた地域とそうではない地域との比較等を通しても傾向として明らかである。
かな。
根拠を問われれば、広島市と岡山市の比較の研究の文献や。
東北地方における厚生省の乳がん死亡率の推移がチェルノブイリの事故10年後に明らかに上昇している事への考察だとか
沢山だせそうです。勿論原爆症の認定の訴訟の内容も。
仮に断言できないとしても、否定できないと言う事で・・・。
で、
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110621k0000m040125000c.html
放射線量:首都圏にも広がる不安…「わが子が心配」 先日の毎日JP
子どもの不安を書いている記事なのに、最後は「がん」の影響のみ、「死亡率」のみ、「大人と子どもの区別なく」終わる。変わってない。
でも、
どのような対策があるのか。首都大学東京・加藤洋准教授(放射線計測学)は「草を植えれば粉じんが舞うのを防げるし、草を刈り取れば土壌の放射性物質の濃度が低下する」と話す。野口邦和・日本大専任講師(放射線防護学)は「自治体が住民の求めに応じて計測し、不安を解消する仕組みを整えるべきだ」としている。
こういう具体策が書かれるようになったんですね。
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