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投稿者: 失笑 (ID:UOpGQQ6Jofo) 投稿日時:2005年 07月 31日 20:11
旧聞になりますが、来年誕生する一貫校も扶桑社教科書を採用するそうですね。
なんて取り返しの付かないことを....
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【146248】 投稿者: とみん? (ID:STg07LvhLDI) 投稿日時:2005年 08月 04日 23:34
都民の眼 さんへ:
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> 杉並騒動さん
> ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>
> 勝共、必死だな(藁
>
> 杉並区の社会科教科書選定は12日(金)にずれこんだそうです。
> これは杉並親の会を先頭とする良識ある区民の運動の一定の勝利であります。
> 戦争を賛美する「作る会」教科書を教育現場から一掃するまでがんばりましょう。
お仲間も頑張ってますよ。朝鮮日報の見出しです。
「つくる会の教科書、採択率1%台の見込み」 2005/08/03
「歴史歪曲教科書採択阻止」 ソウル市が支援金伝達 2005/08/03 16:24
東京都教育委員会、扶桑社の歪曲教科書採択に合意 2005/07/28 14:07 -
【146264】 投稿者: 本当に・・ (ID:K9QnALt0q/A) 投稿日時:2005年 08月 04日 23:49
歴史ファン さんへ:
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> 本当に・・ さんへ
>
> 遅レスになってしまいすみません。
> お返事ありがとうございます。
> お話できてうれしいです。
> (投稿の多いスレッドなので、話題からズレてしまうのはご勘弁ください)
ありがとうございます。
私もうれしいです。
> 事実を伝えるというのは、原因と結果の関係のみなわけですし、
> 誰しも戦争礼賛を子供に伝えようとは思っていないのが、まず普通なのではないでしょうか。
そうだったら何も懸念する必要がないのですが、「戦争礼賛」する人も、条件付で「戦争礼賛」する人もいるという不安が私には常にあります。
> 戦争がなくても必要なことならいずれは「進歩」したかもしれません。
>
> これは歴史のIfに相当しますね。
> 確かに必要なことは進歩します。しかし、戦争という究極の状況が進歩を早めるのは事実ではないでしょうか?
「進歩」を早めるのは事実だと思います。
でも個人的には早まる必要もないし早まることがいいこととも思いませんが・・・。
戦争とは別にしても進歩するゆえの弊害というのも同時に起こるわけですから。
> 戦争がなかったら「進歩」がなかったなら、それはそれほど人類に必要なことではなかったのでしょう。
>
> これは問題のポイントが違うと思います。
> 戦争という極端な状況の中でさまざまな技術が生まれた結果、
> その後いろいろなことに応用されるわけですから。
> 人類に必要だったから、その時に生まれた技術が応用されるのではないですか?
>
はい。
> 副産物はあくまで結果であって、それを強調することに反対の立場です。
>
> 多面性を副産物に言い替えてしまっては、結果、多面性は認めないということになるのでは?
「多面性」という言葉をいろいろな立場、角度から見たときの正義や影響という風に捉えています。副産物は「もたらされたいいこと」という意味です。
両者は違うものと思って書きました。
「進歩」はそれを享受した国にとっての「副産物」です。
多面性とは概念が違いますでしょう?
> 便利さなど、戦争の恩恵でしょうか?思っても見ませんでした。
>
> 確かインターネットも元々は軍部が開発したものだと聞いたことがあります。
> 定かでなくて申し訳がないのですが、現在のような形の元を作ったのはアメリカ軍だったような…。
> どなたか詳しい方がフォローしてくださるとありがたいです。
> なにもインターネットに限りませんが、
> 現在の我々が享受している便利な生活というのは、戦争を抜きにしては語れないと思うのです。
> もちろん、戦争を良しとしているのではないですよ。
> しかし、科学に限って考えても、そういう面は存在すると思います。
>
事実としてならそうかもしれませんね。
> 戦争の恩恵がたった一つあるとすれば、それはそのあとに平和がもたらされた場合だけだと思います。
>
> どのように国が混乱していたとしても、通常は戦争がない状態から戦争に突入していくわけですから
> 終戦後、平和がもたらされるのが恩恵というのは、なんとなく?です。
> どのような状態を良しとしているのかがわからないので、反論するのもなんですが、
> たとえば第二次大戦後の日本は平和になったから、それはそれで良しということでしょうか?
戦争があったから、平和のありがたさがわかったという意味です。
戦争を続けていて、いまだに平和を味わえない国もあります。その意味では私たちは幸運でした。
> 「普遍的な善」である「美」というのは、実際的にはどんなことなのでしょう?
> 日本に限らず、戦争という究極の場面で人間のしたことには、美しさもあり、
> また醜さもあります。同時に存在していると思いますよ。
> しかし、美点を発揮しようとして戦争をしたわけではありません。
戦争で人間のしたことの中に「美しい行為」があるのは否定しません。
でもそれはその極限状況においてもそういう行動のできたその人の「美」であって、
「戦争の美」ではないでしょう。
戦争があったゆえにクローズアップされた人間の尊さは、戦争の普通の状態の悲惨さと対比されるからこそドラマになるのです。
あくまで、戦争は悲惨だということが先にあると思います。
下にかかれていらっしゃるような、
「戦争のような究極の状況下にあっても、人間らしさを失わずにいた人々の勇気を美しいものとして・・・・・」という説明なしでは、
戦争に美があるという表現は、誤解を生むと思いますよ。
> とくに単純な子どもにとっては危険だと思いませんか?
> > あくまで教育という観点から考えています。
>
> 私自身は子供が4、5歳の時から、物事の多面性を叩き込んでいますので
> 危険というお考えがピンとはきませんが、
> 戦争のような究極の状況下にあっても、人間らしさを失わずにいた人々の勇気を美しいものとして
> 伝えるのは、そんなに危険なことでしょうか?
>
> もちろん、先ほども書きましたが、美点を強調せんがために戦争をしたのではないのですから、
> これほどまでに勇気のある素晴らしい人間たちなのに、
> なぜ戦争などという愚かな行為が起きてしまうのかという論点を、子供に教えるのは大事だと思うのですが。
歴史ファンさんのご家庭のように日頃物事の多面性を教えていらっしゃるのなら、危険ではないでしょうね。
なぜ戦争というおろかな行為が起きてしまうのかを伝えるというご意見には全面的に賛成です。
> 我が家には、日本国籍を持たない者もいますので、
> 常に多面的に見ることを教えないと、家族親族の中で、結果として「人間(国)の格付け」をすることになります。
> 戦争という悲しい現実の中で、たとえ敵味方に別れた事があったとしても、
> 人間個人の本質(ある意味では美)になんら変わりはないのだという視点を持たないと
> 正直、やっていけなくなると思います。
素晴らしいことだとおもいます。 ご家庭に民族的偏見のない証拠ですし、
双方にそれぞれの「正義」があるということがお子さんは身をもって考えることができますね。でもそれだからこそ、身内が敵と見方に別れるような、悲しいおろかな戦争は絶対やってはいけないことでしょう?
> もちろん、ウチが極端なケースなのはわかっていますが、
> 戦争「も」あって現代の我々が居るわけなので、
> 子供に教える事柄から、「人間の不条理」のようなものを意図的に抜いてしまうのは
> あまり賛成できないです。
「人間の不条理」を教える材料として確かに戦争は適していると思います。
過去の歴史の中の「戦争」を否定してみても始まりません。
でも、そこから今の私たちが学び、子どもたちに伝えるべきメッセージと言うのはなんでしょうか?
戦争の多面性を伝えて、「世の中にはわかっていてもどうしようもないことがあるんだよ」とおっしゃるのですか?
私は、「戦争は絶対にしてはいけないことなのよ」というメッセージ以外は伝える必要がないとさえ思っているのです。
過去の歴史を語るときに起きたことを否定するべきではありません。多面性を語るのも必要です。
でもこれから起きてほしくないことを「多面性」と共に語るって何か矛盾していませんか?
私が言わんとする意図を理解していただけたらうれしいのですが・・・・。
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【146269】 投稿者: ホークス (ID:x6UmeJNjsMQ) 投稿日時:2005年 08月 05日 00:09
歴史ファン様
ご発言にまことに賛成ですね。
戦後60年は、単純で表層的な見方しか出来ない子供を育て、今やその子供世代が
親となっているようです。
アメリカの行った(ドイツでは行われなかった)教育法への徹底的な壊滅だろうと、
思います。でも、それに唯々諾々と従い、途中で軌道修正する気力を持たなかった、
その面を見る事を拒否した私たち日本人自身の問題ですが。
元来、人間は善悪の彼岸の中を漂っているようなもので、ひとつの善事からも、
また悪事からも何かを学び取る敏感さとその複雑性から学ぶ知性を持つものでしょう。
戦争から全く何事も学ぶべきではない、という考えからは極めて薄っぺらい、
自分の手は汚さず、貴方の手は汚い!と叫ぶだけの似非・ヒューマニストを産んだ
ようです。
私の子供時代は、競争は良くない事だから、運動会はみんな一着、通信簿はみんな
オール3という似非・教師の時代でした。日本人から思想(イデオロギー闘争では
ありません)や哲学、本当の美学が失われ始めた頃でしょうね。
曽野綾子さんが書いていらっしゃいますけど、ご自身は戦争体験から多くを学んだ。
人生を深く観る眼を養った。
どこの誰だって、戦争なんて嫌ですよ。自分が傷つけられ、明日が来る事が当たり前
だった生活を失い、大切な人々を失う。
ただその極限の中からも人間は何かを学ぶし、学ばねばならないと思います。
口先だけで、戦争なんて嫌!子供にそんな事教えないで!汚い事を知らせなければ、
汚い事をしなくなるわ!軍備なんてとんでもない!(国防ならOK.?わからない。
この、言葉のすり替えで、ごまかすのも私たち日本人、得意でしたね)
冷静に普遍的な人間の愚かさを見据える姿勢が無ければ、それは動物と同じでは
ないでしょうかね。愚かだと知りながらも、愚かな事に流されてしまう瞬間、
瞬間がある事を子供たちには教えるべきでしょうね。
だって、今でも人間の愚かな時間はあちらこちらで過ごされているのです。
誰が為に鐘は鳴る…。大陸は海中深いところで繋がっています。
歴史、そして主人公たる人間たちの複雑さを子供たちに教えなければ、
知性はうまれませんよ。
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【146283】 投稿者: 杉並区民(元祖) (ID:iu6l6823mSc) 投稿日時:2005年 08月 05日 00:21
1勝5敗さん、
私の他に杉並の方がおられるようなので、元祖とさせていただきますね。
>>もし、中学受験に関わられていると言いたいなら、あなたが
>>嫌いな教科書について勉強されている程度に中学受験の情報
>>収集をされた必要があるんじゃないですか?
>
>同じことばをあなたにもお返ししたい。
>教科書なんかどうでもいいと思ってらっしゃるなら、こんなところに
>書き込みしていないで中学受験の情報収集をなさってください。
なんか、このスレッドで感じるのは、
右翼っぽい人は人が何を言おうと自分の言いたいことを勝手に言っている感じ。
左翼っぽい人は人のいっている話を都合良く解釈しつつ詭弁を弄して論点をずらしている感じ。
あなたも、論点ずらしのプロといった感じですね。
私は前の方の言行と動機を不自然さを指摘したのですよ。
私立全落ちした場合に行くことにある公立の歴史教科書が許せないと。
今からそんなくだらないことを気にするぐらいなら、全落ちしないでどこかの私立に合格するよう考えればいいじゃないかと。
そもそも子供が受験だということも嘘っぽいと指摘したのです。
もし、嘘だとすると、この掲示板を使って、中学受験を騙りつつ特定イデオロギーを宣伝していることも疑われますよね。
掲示板で受験生の親を装って、特定イデオロギーの宣伝をこの掲示板でするのは好ましくないですよね。
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【146291】 投稿者: 本当に・・ (ID:K9QnALt0q/A) 投稿日時:2005年 08月 05日 00:22
ホークス さんへ:
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>
> 元来、人間は善悪の彼岸の中を漂っているようなもので、ひとつの善事からも、
> また悪事からも何かを学び取る敏感さとその複雑性から学ぶ知性を持つものでしょう。
> 戦争から全く何事も学ぶべきではない、という考えからは極めて薄っぺらい、
> 自分の手は汚さず、貴方の手は汚い!と叫ぶだけの似非・ヒューマニストを産んだ
> ようです。
> >・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>
)曽野綾子さんが書いていらっしゃいますけど、ご自身は戦争体験から多くを学んだ。
> 人生を深く観る眼を養った。
> どこの誰だって、戦争なんて嫌ですよ。自分が傷つけられ、明日が来る事が当たり前
> だった生活を失い、大切な人々を失う。
> ただその極限の中からも人間は何かを学ぶし、学ばねばならないと思います。
>
> 口先だけで、戦争なんて嫌!子供にそんな事教えないで!汚い事を知らせなければ、
> 汚い事をしなくなるわ!軍備なんてとんでもない!(国防ならOK.?わからない。
> この、言葉のすり替えで、ごまかすのも私たち日本人、得意でしたね)
>
> 冷静に普遍的な人間の愚かさを見据える姿勢が無ければ、それは動物と同じでは
> ないでしょうかね。愚かだと知りながらも、愚かな事に流されてしまう瞬間、
> 瞬間がある事を子供たちには教えるべきでしょうね。
>
> 歴史、そして主人公たる人間たちの複雑さを子供たちに教えなければ、
> 知性はうまれませんよ。
>
ご意見に賛同いたします。
最初のころよりずいぶん穏やかになられましたね。
とくに「冷静に人間の愚かさを見据える姿勢がなければ・・・・」のくだりは,そもそも私が一番初めのころに書いた考えと同じです。
ただ、「戦争から多くを学ぶ」ということと、
「戦争の必要性を説く」ことは違いますね。
普通はそんなことあたりまえと思うでしょうが、
このモラルハザードはふとしたきっかけでありえると不安に思っています。
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【146296】 投稿者: ホークス (ID:x6UmeJNjsMQ) 投稿日時:2005年 08月 05日 00:32
本当に・・サン
最初から、誰が、戦争を賛美しましたか?
私は偽善を嫌っているのですよ。
日本が大東亜戦争に突入したその当時の状況を理解しないまま、ただ
平和のこの今にあって(・・・様の仰るとおり、いつまで続くかわから
ないけど)、つまり、自分の手はきれいなまま、あんな戦争をして!と
全てを否定するその浅はかさを言っているのですよ。
アジアにおける日本のとった当時の行動についての賛否、善悪を今の
私たちの於かれている状況からのみ判断するその姿勢を言っているのです。
わからんかなあ?
あなたがその当時に生きていたら、どうしましたか?
という命題を常に抱えながら、歴史を見るべきだという事ですよ。
だから、日本人てビジネスの時も政治でも、戦略思考が生まれないのですよ。 -
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【146306】 投稿者: 反対者の実態 (ID:q0fCdlt85pY) 投稿日時:2005年 08月 05日 00:52
中核派の別組織であることがばれちゃった
「つくる会」の教科書採択に反対する杉並親の会が、
扶桑社の教科書反対集会で、杉並区役所を包囲する
「人間の鎖」イベントを行ったのですが、
夏は「祭り」がつきものでして、かなり盛り上がったようですね。
暴行容疑で参加の男逮捕 東京の教科書採択反対集会
> 警視庁は4日朝、東京都杉並区の中学校用教科書の採択をめぐる
>反対集会に参加しようとしていた男を暴行の疑いで現行犯逮捕した。
>男は黙秘しているが、警視庁は政治団体「都政を革新する会」
>事務局長(45)で、中核派の活動家とみている。
> 杉並区ではこの日午後に区教委が教科書採択をする予定で、
>区役所前では午前中に、「新しい歴史教科書をつくる会」の主導で
>編集された扶桑社版の歴史・公民教科書の採択に
>反対する集会が予定されていた。
> 公安部の調べでは、男は4日午前8時50分ごろ、
>集会参加者をビデオで撮影していた男性(39)に「何を撮っているんだ」などと
>言って持っていたバッグのひもを引っ張り、男性をのけぞらせるなどした疑い。
> 都政を革新する会は「男性が執拗(しつよう)に撮影していたので
>やめさせようとしたが、逃げようとしたのでバッグをつかんだだけだ」と話している。
>警視庁杉並署によると、区役所周辺では選定に反対する過激派・中核派の関係者約130人がビラを配るなどし、
>午前9時過ぎには、男1人が暴行の現行犯で逮捕された。(Yahooニュース - 8月4日(木)11時50分)
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【146317】 投稿者: ミラボー橋 (ID:AjWe5iNUgdY) 投稿日時:2005年 08月 05日 01:12
歴史ファン さんへ:
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>日本に限らず、戦争という究極の場面で人間のしたことには、美しさもあり、
>また醜さもあります。同時に存在していると思いますよ。
戦争を含む圧倒的な危機に直面したときに、人間の善悪の本質が際立つことは
理解できます。しかし、それは、前提として、戦争は自然災害のような無色透明の
「Act of God」ではなく、人間の意志により作為的に作られた、避けられたはずの
危機によることも忘れてはならないと思うのです。
>戦争のような究極の状況下にあっても、人間らしさを失わずにいた人々の勇気を美しいものとして
>伝えるのは、そんなに危険なことでしょうか?
学徒兵の手記等を読むと、自己の役割に懸命に誠実であり続けようと努力し、
生死の意味に真摯に対峙する心のありように人間の尊厳を感じ、率直に
美しいと感じますが、個々人の崇高さの文学的修辞ゆえに何かを見失うことに
ならないかには危険を感じます。
>戦争「も」あって現代の我々が居るわけなので、
>子供に教える事柄から、「人間の不条理」のようなものを意図的に抜いてしまうのは
>あまり賛成できないです
戦争と平和、成功と失敗を積み重ねが歴史です。
おそらくこれからも多くの失敗があるでしょう。
その中で、戦争は政治の失敗、人間の愚かさゆえの最大の失敗であり
個々人の個別具体的な美しさをすべて飲み込んでも糊塗出来ない醜さが
あることをまずもって子供たちに理解させるべきだと考えるのです。
人間は失敗する愚かで不条理なもの。
しかし、人間の唯一の賢さは、失敗を失敗として総括することを通じて、
失敗を情緒的でなく冷静に分析し、同様の失敗を管理する知恵を身につけ
同世代と共有し、次世代に託すことが(たぶん)できる点でしょう。
人間はいつになれば本当の知恵をもって危機管理の術を手にすることが
できるのか、今の子供たちの世代でしょうか。
私は教科書の採択は冷静な市場の選択に任せるべきと考えます。
特定の意思を持って押し広げることも排除することも、そこには
ためにする卑しさがついてまわります。
この教科書が公器として知の世界に受け入れられ成長していくか、
キワモノのまま消えていくか、もう暫く時間をかけて見届けること
が必要でしょう。
教科書や学校がどうあれ、私が子供に教え続けているのは、多様性を
受け入れる寛容さと他者を尊重する想像力を失わないことです。
また、ぶれてはならない普遍的な価値観を持つことと、独善や異質な
ものを排除する偏狭な自己陶酔の違いを自覚すること、何が正しいのか
を外部に求めて安心するのではなく、正しいことを見極めるために考え続け、
そのような努力に畏敬の念を抱くことも、常に教えているつもりです。
個々の人間模様の美醜にかかわらず、人間の愚かさすばらしさの両面に
ついて常に内省的であり続けたいものです。
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