勉強時間よりも「勉強の質」が成績に影響する | 塾サーチ

いつも塾サーチをご利用くださりまして誠にありがとうございます。
2012年より運営してまいりました塾サーチですが、サービスの利用状況を鑑みて 2022年5月31日(火)をもちましてサービスを終了させていただきました。
ご登録いただいた皆様の個人情報につきましてはサービス終了後、弊社が責任を持って消去させていただきます。
サービス開始から多くのお客様のご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。

なお、インターエデュのサービスは引き続きご利用いただけます。
今後ともインターエデュをご愛顧賜りますようよろしくお願いいたします。

≫ インターエデュTOP
≫ 塾・予備校・通信教育に関する掲示版

塾サーチ|エデュママの塾選びを応援します!

官民の調査報告から知っ得情報をピックアップ データで知る「塾・受験・教育現場」

変化が激しい教育界。受験、塾、教育全般から知っ得調査データをお知らせ。

第30回勉強時間よりも「勉強の質」が成績に影響する2014年12月04日 公開

前回に引き続き、ベネッセ教育総合研究所「小中学生の学びに関する実態調査」(速報板 2014年)から、興味深いデータをご紹介しましょう。

pic-chousa-01

上は、平日の勉強時間を、成績別に調べたグラフです。勉強時間には、学習塾に通ったり家庭教師についたりした時間も含まれます。

小学生も中学生も、成績が高い子ほど、1日あたりの勉強時間が長くなっていることがわかります。ただ、グラフ右端の平均値をみると、意外にその差が小さい。学習塾で勉強する時間も含めた数値ですからもっと差があってもよさそうなものですが、小学生では「成績上位」の子と「成績下位」の子でその差は30分程度、中学生では20分程度でしかありません。

成績に勉強時間が影響しているのは確かでしょうが、平均値で20~30分くらいしか差がないということは、成績上位の子でも、一日の勉強時間が短い子が相当数いるということ。成績への勉強時間の影響力は、我々が想像しているよりも小さいのかもしれません。では、何が成績に影響しているのでしょうか。

下のグラフをご覧ください。

pic-chousa-01

中学生で、成績が上位で勉強時間が平均より短い集団と、成績が下位で勉強時間が平均より長い集団で、勉強方法がどう違うのかを比較したグラフです。

グラフを見ておわかりのとおり、すべての項目で、「成績上位・勉強時間が短い」集団のほうが上回っています。

中でも、「何が分かっていないか確かめながら勉強する」「○つけをした後に解き方や考え方を確かめる」「問題を解いた後にほかの解き方がないかを考える」という項目で、「成績上位・勉強時間が短い」集団が、「成績下位・勉強時間が長い」集団を20ポイント前後も上回っているのが印象的です。勉強時間よりも、勉強の質を上げることのほうが重要なんですね。自発的に考えながら勉強する子ということができるでしょう。

では、自発的に考えながら勉強する子にするには、どうしたらいいのでしょうか。ヒントとなるデータもありました。そのことについては、次回ご紹介します。

データで知る 「塾・受験・教育現場」 アーカイブ