東大生の母親は専業主婦が有利ってホント? | 塾サーチ

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第48回東大生の母親は専業主婦が有利ってホント?2015年04月16日 公開

東大生の母親には専業主婦が多い--こんな話をときどき耳にします。週刊誌などで取り上げられることもあるせいか、インターエデュの掲示板でもスレッドが立ち、活発な議論が行われています。これって本当なのでしょうか。

東京大学が毎年実施している「学生生活実態調査」に、母親の職業も掲載されていたので、それを一覧表にしてみました。学部生が調査対象だった2012年版です。

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前回の父親の職業と比較すると、ずいぶん様相が違いますね。「専門職・技術職」や「教育的職業」はそこそこ高い割合を示していますが、「管理的職業」になると2.5%しかいません。圧倒的に多いのは「無職」で39.5%。この「無職」は、専業主婦とみなしていいでしょう。家計収入が多いので、無職が増えるのは当たり前でしょうが、この4割弱という数字。日本の世帯全体と比べて、多いのでしょうか?

国勢調査のデータを調べてみると、国勢調査では「専業主婦」を定義していないとのこと。ただし、「調査期間中に妻が主に家事に従事していた世帯」がありました。少し古いのですが、平成22年度調査の結果からその数字を抜き出し、割合を調べて比較してみましょう。

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比較対象としたのは、夫が45~59歳の家庭と、日本の全世帯です。参考のため、「学生生活実態調査」(2013)から、東大大学院生の母親の「無職」の割合も入れてみました。

大学生がいるであろう夫の年齢が45~59歳の夫婦の場合、妻が家事に従事している世帯の割合は30.2%。これと比べると、東大生の母親の「無職」39.5%は確かに高いですが、その差は1割もありません。世帯全体でみると38.5%ですから、東大生の母親のケースとほとんど一緒になります。

大学院生になると17ポイント以上の差となりますが、大学院生の場合、父親の「無職」も激増しますから、母親も定年で無職となるケースが多いためだと思われます。

いかがでしょうか。東大生の母親には、想像していたほど「無職」(専業主婦)が多くはないようですね。これでは「子どもを東大に進学させるためには専業主婦のほうが有利」とは断定できそうにありません。みなさんはどう感じられますか?

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