消費支出は12か月連続で減少する中、教育費は増加 | 塾サーチ

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第54回消費支出は12か月連続で減少する中、教育費は増加2015年05月28日 公開

総務省から、2人以上の世帯を対象とした「家計調査報告」の平成27年3月分の速報が発表されました。それによると、1世帯当たりの消費支出は31万7579円で、対前年同月比(実質)10.6%のマイナスでした。これで消費支出は12か月連続で減少。2014年4月の消費税8%へのアップの影響がモロに出たかたちです。

また、勤労者世帯の実収入は1世帯当たり44万9243円で、名目では前年同月比2.5%の増加でしたが実質では0.3%の減少。2013年10月から18か月連続でマイナスが続いています。

その一方、教育費は1万2273円と、対前年同月比3.1%の増加で、2か月ぶりにプラスに転じました。食費、住居費、光熱費、衣服、交通・通信など、軒並み前年同月比マイナスとなりましたが、教育費のみ増加しています。

収入が減り続け、消費支出の減少が続く中、教育費も2月までずっとマイナスが続いていたのでしょうか。この1年間の対前年同月実質増減率を拾い出してグラフにしてみました。

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グラフの青線が消費支出、茶色の線が教育費です。昨年4月以降、消費支出はずっとマイナスのままですが、教育費はプラスになったりマイナスになったりと、振幅が大きい。昨年9月に前年同月比30.2%のマイナスと大きく落ち込みましたが、11月から今年1月までは3か月連続の増加しています。

この1年でプラスになった月を数えてみると、7回もあります。消費税増税で食費や服飾費、通信費などはできる限り抑えても、教育費は節約対象にしない、という家庭が多かったということでしょう。実収入もマイナスが続いているとはいえ、昨年10月以降、マイナスの幅が徐々に小さくなっています。今後、景気がさらによくなれば、教育費の支出もある程度楽になる可能性がありそうですね。

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