白梅学園清修中学校・中高一貫部
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inter-edu’s eye
武蔵野の緑豊かな地域にある白梅学園清修中学校・中高一貫部(以下白梅清修)。女の子が心地よく過ごせる空間を意識したというアトリウムでは、先生と生徒の明るく弾んだ会話が聞かれます。そんな白梅清修に今年4月、都立武蔵高等学校・附属中学校の統括校長を務めた南和男氏が新校長に就任。わずか半年で次々と新たな改革を果たしています。今回は南校長に注目の25年度入試や同校で計画されている取り組みについて、さらに中学2年生の2名に白梅学園のスクールライフについてうかがいました。
01
放課後が忙しい!? 中学2年生に聞いた
白梅清修のスクールライフ
お話しをうかがったS.Y.さん(写真左)、K.M.さん(写真右)
PROFILE
K.M.さん
【所属クラブ】
鉄道模型部、ダンス部、茶道部、演劇同好会
【委員会活動】
清修フェスタ(文化祭)実行委員
通っていた塾へ白梅清修に入学した先輩が制服を着て来た際に、その制服のかわいさで同校を志望。説明会での先輩の人柄にも惹かれ同校の受験を決めた。
S.Y.さん
【所属クラブ】
鉄道模型部、ダンス部、チットチャット部(英会話クラブ)、演劇同好会
【委員会活動】
PL(体育委員)
中学受験をする気はなかったが、テレビで紹介された白梅清修を見て、少人数で先生に相談しやすそうな校風に惹かれる。さらに説明会での先輩の優しさに触れ白梅清修一本に絞って受験。
入学して「白梅清修ならでは」と感じたところを教えてください。
K.M.さん
イベントが多く、毎月なにかしら学校行事があります。イベントを通して先輩や先生とも仲良くなれます。
S.Y.さん
部活動が週1回と決まっているので、習い事感覚で入部するような感じです。そのため興味のあるところへ入部したり、またネイティブの先生に質問やお話をしたりするので結構放課後が忙しいです。
学校行事が多いということですが、印象深い行事は?
K.M.さん
清修フェスタ(文化祭)です。昨年はクラス企画で「海」をテーマにした装飾を担当したのですが、仲間5人とどんなデザインにするかいろいろ調べながら頑張ったところ、先生や先輩たちからも「すごい!」と褒めてもらえました。嬉しかったですし、制作中も話し合いながら楽しく作業できたのでとても印象深いです。
S.Y.さん
私はスポーツフェアです。昨年は雨で順延、今年は高等部で風邪が流行し学級閉鎖で順延と、予定通りできたことがありませんでした。私は今年実行委員会で準備をしていたので直前の予定変更はいろいろと大変でしたが、先輩方の力を借りて臨機応変に対応できたことが良かったですし、楽しくもありました。
02
いつでも先生に質問できる環境で
苦手教科も克服
今、一番頑張っている教科はありますか。
K.M.さん
理科が小学校の頃から苦手でした。でも白梅清修の授業は実験が多く、授業にまつわる先生の雑談も楽しいので、以前より理解が進んだと思います。最近では物理の単元も楽しくなってきたので、頑張りたいと思っています。
S.Y.さん
私は英語です。中学までまったく英語の勉強をしていなかったので、入学したときは不安でしたが、この学校にはネイティブの先生が5人、日本人の先生も4人いらして、いつでも質問できるという環境なので、分からないこともよく先生に質問しています。おかげでどんどん分かるようになりました。
入学後、成長したと思うところはありますか。
K.M.さん
入学してから2週間後に1泊2日で英語宿泊研修があり、宿泊施設まで現地集合でした。小学校だったらバスを使って学年ごとに移動していましたが、今回、自分で電車の乗り継ぎを調べて行くということが初めての経験だったので、ドキドキでした。何事もなく無事着いたことが学校に入って感じた初めての成長です。今ではもう慣れました!
S.Y.さん
放課後忙しいということや、生徒の人数が少ないので誰かしら何かの役割があります。自分の担当が滞ると困る人が出る可能性もあるので、優先順位をつけるなど計画を持って行動するようになりました。
03
25年度は3タイプの適性検査型入試、
1科選択入試を実施
新年度の入試や今学校で進めている取り組みについて南校長にうかがいました。
25年度、3タイプの適性検査型入試を実施されるそうですね。
南校長
都立中の入試はいまだ難関であり、多くの受験生が希望を叶えられず私立に入学します。そうであれば入り口を多様化し、本校への併願がしやすいようにしようと考えました。そこで2月1日の適性検査型入試は、立川国際型・南多摩型のAタイプ、三鷹型のBタイプ、武蔵型・大泉型のCタイプの3タイプから選べるようにし、都立中も目指す受験生のために、ストレスのかからない入試を目指します。さらにこれまで適性検査型入試の作成に携わっていた経験から、本校の入試問題は私が監修します。2月1日は本校で適性検査型を受験し、本番への弾みをつけていただきたいです。
教科型入試はいかがでしょうか。
南校長
本校は通常の4科、2科、英語入試のほか2科選択入試がありますが、25年度は新たに1科選択入試を実施します。2科、1科選択入試は、事前に選ぶのではなく、国算理社の中から当日、問題を見てから選択できるので、自信のある教科・問題に取り組むことで、これまで勉強してきた力を十分に発揮してほしいと考えています。
適性検査型入試で入学される生徒に期待されていることは?
南校長
適性検査型の特徴は正解が一つではないことです。自分が出した答えにたどりつくまでどのように考えたか、それを説明する力を見るものです。知識だけでなく論理的に説明できるお子さんが本校でさらに活躍できるようにと思います。
04
25年度は3タイプの適性検査型入試、
1科選択入試を実施
英語教育も新たな取り組みがあるそうですね。
南校長
海外研修ではこれまで高校1年生でカナダに行っていました。しかし、次年度からは中学3年生でセブ島(フィリピン)、高校2年生でオーストラリアに行くなど語学研修の機会を増やしました。
セブ島研修に向け、中学1年生ではイングリッシュキャンプ(写真参照)をはじめ、週7時間の英語授業のうち、5時間はネイティブ教師が担当。またミッションカードに書かれたテーマに基づいて、ネイティブの教師と話をするという、積極的に英語に親しむ機会をつくっています。2年生からはフィリピンの講師とのオンライン英会話があります。
高校では探究学習としての5000字論文を作成し、それを要約して英語のサマリーとし、オーストラリアの高校とディスカッションをします。3年次には英語で自己PRができるようにするなど、英語を主力にした大学受験にも対応できるようにしていきます。
進路指導はいかがですか。
南校長
今年度から模試分析会という取り組みをスタートしました。全教員が携わり、中学1年生から高校3年生までの生徒達の成績推移に応じて、どの教科を集中的に取り組めばよいか生徒指導に活用します。高校3年次は志望校検討会を行い生徒一人ひとりに焦点を当てて全教員が把握することで個別指導に役立ててます。こうした手厚い指導は少人数だからこそできることです。
受験生や保護者の方へのメッセージをお願いします。
南校長
生徒の学校満足度を高めたいと常に考えています。9月から「ホッとするね白梅清修」と題し、2時間目の終わりに「Tea Time」を導入しました。朝早いと、昼休みまでおなかが空いてしまいますよね。リフレッシュ、そして集中力を保つためにもちょっと小腹を満足せる休憩時間を設けました。あわせて校内にミニコンビニもオープンしました。パンやチョコなどちょっとした軽食も販売しています。
さらに保護者向けもあるんです。お弁当の用意で毎日大変な保護者様にもホッと一息ついていただけるよう、前日にランチボックスをアプリで注文し、翌日学校に配達されるシステムを導入しました。
本校では「みんなが輝く清修」、略して「MKS」をテーマに大規模校ではできない生徒一人ひとりをバックアップする体制を充実させています。お子さまが6年間を通して大きく成長できる本校に期待していただきたいです。
編集後記録
生徒たちからは先輩や先生方との仲の良さ、校長先生からは生徒のためにできることを学校が全力で考えている姿勢を感じた取材でした。
12月7日には適性検査型入試体験会が行われ、お子さまが問題を解いている間に、南校長がここでしか聞けない適性検査対策法を教えてくださるとのこと。ぜひ体験会にもご参加ください。
イベント情報
2科4科・英語・適性検査型・自己表現力 入試説明会
2024年11月2日(土) 10:00〜12:00
適性検査型入試個別相談会
2024年11月11日(月)〜16日(土)
第9回 学校説明会
2024年11月17日(日) 10:00〜12:00
適性検査型入試体験会
2024年12月7日(土) 8:30〜12:30
2科4科入試体験会
2024年12月8日(日) 8:30〜12:30