同じ中高一貫校でも、私立と公立では違いがあります。まずは私立校のメリットを、学費面・進学面・教育面・生活面に分けて具体的に見ていきましょう。
私立校のメリット
公立校は私立校とココが違う!
第一に、公立校は進学時に入試による選抜がありませんが、私立校には入試があります。
第二に、公立校は原則通学区域が決められた、地域密着型の学校であるのに対して、私立校は一部を除き通学範囲の制限はありません。私立校のほうがそれだけ自由度が高いといえます。
第三は学費の違いです。公立校はあまり学費がかかりませんが、私立校は平均して、年間100万円程度の学費がかかります。
私立校の学費をグッと抑える制度
右の図は、私立校と公立中高一貫校に6年間通った場合の学費イメージですが、数倍の違いがあります。しかし、私立校も「特待生制度」「奨学金制度」を利用すれば、公立中高一貫校並みの学費で通うことが可能になります。
特待生制度とは、各学校が自校の基準に則り、条件を満たした入学生に対して、授業料の減免や全額免除などをして経済的負担を減らす制度のことです。一方、奨学金制度は、学力のある入学生に対して学費の給付・貸与をする制度です。
どちらの制度も、経済的な理由から学費の支払いが困難になった生徒を援助することを目的としています。誰もが受給できるわけではありませんが、「私立校に進学させたいけれど、学費が心配…」と感じているご家庭は、視野に入れてみるのもいいのではないでしょうか。