あらゆる体験から真の教養を身につける「フィールドワーク」

あらゆる体験から真の教養を身につける「フィールドワーク」

inter-edu’s eye

校内外で実施するさまざまなフィールドワークによって本物に触れる体験を繰り返すことで、座学だけでは得られない「豊かな教養を愛する心」を育む武南中学校(以下、武南)。大切な学習過程となる事前学習・事後学習にも焦点を当て、充実した取り組みの数々をご紹介します。

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国内外への多様な視点から育まれる教養

めまぐるしいスピード感で多様化が進むグローバル・情報化社会の中で、自分なりに情報を収集しながら問題に立ち向かう視点を「真の教養」として身につけるために実施される体験学習。国内への関心や幅広い知識が、やがて世界に目を向けた探究心や知性へと昇華していきます。

鎌倉散策(中1)

社会科授業と併せて、班ごとにテーマを設定して鎌倉・北鎌倉地域の歴史を学び、授業で習う鎌倉幕府や仏教の大衆化を身をもって感じます。事前学習でテーマに沿った下調べと訪問地の決定、移動計画を立て、当日は、事前に決めた行動計画のもと、各班で行動します。事後学習では班ごとにテーマに関する新聞を作成します。中学入学後の初めての班別行動であり、計画的で協力的な行動の重要性を実感できるほか、各種フィールドワークの中でも生徒が主体的に進める事項が多くなっています。

鎌倉の大仏を見学する生徒たち
鶴岡八幡宮
鎌倉フィールドワークの様子 ≫

理科フィールドワーク(中1)

埼玉県立自然の博物館で岩石・鉱物・化石・動物に関する展示品を見学したり、地質学的に特徴のある長瀞で岩畳を学芸員の解説のもと、本物の自然物を歩きながら観察することで、理科への関心を高め、地質学への理解を深めます。また、事後学習として調べてきたことを班ごとにまとめ、KeyNoteを用いた発表を行います。聞き手もワークシートを用いて、発表のポイントをチェックしながら、発表を聞く姿勢を養います。自分たちの興味のあることについて時間をかけて調べることができ、また生徒たちにとっては新しい学習デバイスであるiPadを多く活用するため、高い意欲で取り組んでいます。

長瀞の岩畳
埼玉県立自然の博物館にて
長瀞フィールドワークの様子 ≫

ベトナム・カンボジア アジア研修(中2)

アジアの一員として多様なアジア文化に触れながら、グローバルリーダーとしての基礎教養を育てる一大イベントとなっています。1年以上かけて訪問国の基本情報や文化、歴史について学習し、約1週間の研修旅行中は、現地の中学校(ベトナム国立レクイドン中学校)との交流や、史跡(アンコール遺跡群)の修復体験、学校に通えない子どもの教育施設(世界寺子屋運動)の視察などを行いつつ、英語をグローバルイングリッシュとして使用することを体感します。帰国後は原則英語によるプレゼンテーションで保護者や他学年の生徒に向けた報告会を実施します。

カンボジア アンコール遺跡群
ベトナム レクイドン中学校との交流
アジア研修の様子 ≫

アメリカ研修(高1)

異文化交流を通して国際的な見識とリーダーシップを養うためのダイバーシティー教育として、ニューヨーク、ウッドストック、ボストンの高校に通い、授業を受ける研修です。国連ツアーやブロードウェイでのオペラ鑑賞、ホームステイも行います。さらに、メトロポリタン美術館とボストン美術館の鑑賞、ハーバード大とMITのキャンパス見学と講義も行う充実した内容となっています。

アメリカ 国連本部議場
ボストン研修に参加した生徒たち
アメリカ研修の様子 ≫

京都・奈良 古都研修(高2)

日本の伝統文化を世界に発信しながら、グローバル社会に貢献できる人材の育成を目的として、京都・奈良を海外からの留学生と一緒に観光しながら日本文化の再確認を行います。比叡山延暦寺での特別法話や東寺の特別拝観、能楽鑑賞や京都大学への訪問など、他校では実施していない特別な体験をすることができます。事後学習として、文献資料のまとめや在校生へのプレゼンテーションも実施しています。

在日留学生との京都研修
古都研修の様子 ≫

アートや古典芸能から知ることのできる文化のルーツ

理科・社会科にとどまらず、美術科の分野までも網羅する点が、武南で実施するフィールドワークの大きな特長となっています。異文化や多様な価値観を学びつつ、日本人としてのアイデンティティを意識することが、国際理解の礎につながっています。

博物館/美術館巡検(中1~3)

東京国立博物館、東京都美術館、西洋美術館などを訪問し、本物の芸術に触れることにより感性を養いつつ興味関心を高めていきます。事前学習として、それぞれの博物館の展覧会についての歴史的な背景や作者の人物史などを調べ、事後学習として展示品を取り上げたレポートを作成します。中1年次には、博物館や美術館を見学する際のルールやマナーを知り、展示品をみるときのポイントを知ることができるほか、中3年次には自身の感性で展示品を鑑賞することができるようになります。

ゴッホ展の見学の様子
東京国立博物館を見学する生徒たち
博物館/美術館巡検の様子 ≫

日本の古典芸能(能・歌舞伎・狂言・文楽・箏)

無形文化財としての古典芸能に触れることにより、自国文化を知り感性を養うための鑑賞教室に参加することで、歌舞伎、能・狂言、文楽の見所や奥深さを知ります。また、上演作品に関するレポートや、古典芸能の継承を考えるレポートを作成し、国際社会に向けた紹介ができるようになります。箏については、音楽の授業で演奏を行うとともに、プロの箏演奏者が来校して鑑賞教室を行います。

歌舞伎鑑賞の様子
能楽について学ぶ生徒の様子
歌舞伎鑑賞教室の様子 ≫

オペラ鑑賞

本格的な舞台芸術であるオペラを通して、豊かな教養を愛する心や豊かな感性を育成し、グローバルリーダーとして必要な確固たる人間性と知性を育みます。オペラとは何か、歴史、役割、歌い方などの紹介の動画を視聴し、ワークシートを記入しながらオペラの基本知識について習得するとともに、上演作品のあらすじや見所を知ったうえで鑑賞します。事後学習として、上演作品や、上演作品の時代背景に関連したレポートの作成を行います。なかなか鑑賞する機会のないこれらの古典芸能を知り、紹介できるようになるほか、3年間で別々の作品を鑑賞することで、演目そのものや作者、演出家による違いを実感できます。

オペラについて学ぶ生徒たち
日生劇場
オペラ鑑賞の様子 ≫

編集後記

「本物を体験し、実感する。」事前・事後の取り組みを通して学習するこれらの行事は、実際に学び続けてきた在校生の満足度も高く、武南の大きな魅力となっています。生きた知識を蓄積し、真の教養を身につける新しい形の授業を実践する武南の最新情報にご注目ください。

イベント日程

イベント名 日時
授業公開&学校説明会 2022年10月1日(土) 10:00~12:00
学校説明会 2022年10月30日(日) 10:00~12:00
イブニング説明会 2022年11月11日(金) 18:30~20:00
入試体験会 2022年11月27日(日) 8:30~12:30
イブニング説明会 2022年12月9日(金) 18:30~20:00
入試体験会 2022年12月18日(日) 8:30~12:30
2022年度の中学校説明会・公開行事 ≫

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