部活動・保健室を通して6年間の成長を見守る先生たち

部活動・保健室を通して6年間の成長を見守る先生たち

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日本大学豊山高等学校・中学校(以下、日大豊山)では、クラス担任や教科担当の教員のほかにも、さまざまな先生が生徒の学校生活をサポートしています。そこで、今回は、部活動のコーチと保健室の養護教諭(兼看護師)に注目。それぞれの立場から普段の豊山生の姿や豊山生ならではの成長ぶりについて聞きました。

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生徒の心身ともに成長させる部活動

まずは、部活動で指導を行う先生に普段の豊山生の姿や指導で心掛けていることなどについてインタビューを実施。英語科教諭であり日大豊山卒業生でもある水泳部コーチの野本泰揮先生からお話を聞きました。

英語科教諭であり日大豊山卒業生でもある水泳部コーチの野本泰揮先生
中学生の頃から教師になることを目指していたという野本泰揮先生。豊山生として水泳部で活動しているうちに、夢を目指す気持ちがますます強くなったそうです。

水泳部の概要について教えてください。

野本先生:水泳部は中学生70人と高校生130人で活動しています。豊山生の手本として品位を保ち「応援されるような選手になれ!」と声をかけています。高校はインターハイで3連覇をしており、これまでに計10回優勝しています。中学は全国中学で昨年まで2連覇をしていました。今年は準優勝でした。

豊山生についてどのような印象を持っていますか。

野本先生:豊山生は明るく面白いですね。そして、頭の回転が速い生徒が多いという印象です。社会に出てからもかわいがられる素直さもあると感じます。

普段、部活動で指導する際に心掛けていることは何でしょうか。

野本先生:水泳部全体のモットーは「礼儀良く、挨拶をしっかり」です。挨拶をはじめとする礼儀を指導することで人格形成を図り、人間関係の構築をすることが大切です。スポーツは結果や実績に目がいきがちですが、その結果を得るまでにどのようなことを経験してきたかが大切であると個人的には思います。そのため、良い時も悪い時も生徒自身に「よく考えさせること」を心掛けています。

生徒には部活動を通してどのように成長してほしいですか。

野本先生:社会に出て周囲に認められる人物になってほしいと思います。社会に出た時には競技者としてではなく、人としてどうかが見られます。そのため部活動を通して礼儀を学び、社会性を育み、人間力を高めてほしいです。

日大豊山の校舎最上階に設置された屋内プールで活動する水泳部
日本を代表する選手を多数輩出してきた歴史を持つ水泳部。日大豊山の校舎最上階に設置された屋内プールは10コースを備えています。
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男子の悩みを聞き続けてきた女性養護教諭から見た豊山生

続いて、保健室から30年以上、豊山生の健康を見守ってきた養護教諭で看護師の佐藤恵子先生からお話を聞きました。

病院での看護師勤務を経て、昭和63(1988)年から日大豊山に勤める佐藤恵子先生
病院での看護師勤務を経て、昭和63(1988)年から日大豊山に勤める佐藤恵子先生。30回も卒業生を送り出してきた佐藤先生は、豊山生の母代わりと呼んでも過言はありません。

普段、生徒に接するうえで心掛けていることは何でしょうか。

佐藤先生:中高6年間を通して男子生徒を見ていますが、学年ごとの発達段階に応じて接し方は変わってくるかと思います。例えば中学生の場合は、不調の理由を言葉でうまく表せられないことが多いので、自分の言葉で体調を伝えられるように時間をかけています。また、生徒が自分で健康管理できるようにアドバイスを送るようにしています。

悩みごとやメンタル面でのケアについてはいかがですか。

佐藤先生:頭やおなかが痛いと不調を訴えてきても、話を聞いているうちに実はメンタル面で不調だったケースもあります。生徒の些細なサインを見落とさないように注意しています。そのためにも先生と保護者、学校医などと連携し、情報をしっかり共有しています。

豊山生についてどのような印象を持っていますか。

佐藤先生:とても大らかで優しいのが「豊山生っぽさ」かもしれないですね。長年勤めているので数多くの生徒を見守ってきましたが、この気質はずっと変わらないと思います。また、保健室では甘えたり、弱いところを見せたりしてくれていると感じます。

男子校ならではの特徴はありますか。

佐藤先生:男子は分かりやすいなと感じます。表裏がないという印象がありますね。部活動に打ち込む生徒が多いので、健康や安全を一番に考えてほしいと思います。

養護教諭をしていて一番のやりがいは何ですか。

佐藤先生:豊山生の6年間の成長を見られることですね。悩みを抱えていた生徒が成長して乗り越えていく姿を見るとうれしくなります。

日大豊山で過ごす生徒たち
最大6年間を日大豊山で過ごす生徒たち。貴重な青春時代を健やかに過ごせるように、学校全体が環境づくりを重視しています。
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成長段階にある豊山生へと注がれる愛情

豊山生に頑張ってもらいたいと思っていることはありますか。

野本先生:何事にも全力で取り組んでもらいたいです。その取り組んだ中で失敗も成功もたくさん経験して、多くのことを学んで欲しいです。その中で自分が夢中になれるものを見つけてください。それがこの先の自分が頑張る理由になると思いますから。

佐藤先生:中高6年間は、心身ともに大きく成長する時期です。今できないことがあっても可能性を信じて挑戦してほしいです。

受験生に向けて健康管理の面でメッセージをお願いします。

佐藤先生:日大豊山には、どんなことでも相談できる保健室がありますので安心して入学してください。そして、これから受験本番に向けて体調を崩さないように気をつけてください。朝ごはんをしっかり取ることが大切ですが、食欲の無いときは味噌汁だけでも食べて体を温めたり、手洗いうがいといった基本をしっかり守ってくださいね。

和気あいあいと話す生徒たち
いつ学校を訪れても印象的なのは、生徒たちの和気あいあいとした明るい雰囲気です。日大豊山の教育目標「強く 正しく 大らかに」が体現されていることを感じさせます。
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編集者から見たポイント

日大豊山出身で若手の野本先生と、豊山生を長年見てきた佐藤先生。どちらの先生からも豊山生を学校の主役として最大限に尊重し、愛情を注いで指導している様子が伝わってきました。素直で明るくて大らかだという「豊山生らしさ」は、こうした先生方の手厚いサポートで作られているのではないでしょうか。

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