数多くの名門校が集まる東京都文京区には、受験生の注目の的となってきた3校の男子校があります。それは、京華中学・高等学校(以下、京華)、獨協中学校・高等学校(以下、獨協)、日本大学豊山高等学校・中学校(以下、豊山)。今年も高い人気が見込まれる受験先です。そこで、インターエデュは各校のOBによる座談会を開催。男子校でしか味わえない6年間を振り返っていただきました。
座談会に参加したのはこちらの方々。在学時の思い出を聞くと、3校に共通する長所が見えてきました。
五十公野さん
京華は自由度がとても高い学校だと思います。校内でも校外でも制限を感じる場面は少なかったです。でも、「遊ぶときは遊ぶ。勉強するときは勉強する」という空気感がありましたね。
奥定さん
豊山もそれは同じでした。広いエリアから、いろんな生徒が通っているけど、オンオフの切り替えはみんなできていましたね。テストが近くなると、すごく集中力を発揮しだす生徒もいました。
土橋さん
クラス全体が勉強モードになったとき、仲間の普段は見えないところに気づけますよね。でも、本気になれるのはいつもの積み重ねがあるからなんでしょうね。獨協では、先生方の個別指導がとても充実していました。分かるまで丁寧に教えてくれました。
奥定さん
豊山の先生も個別にプリントを出してくれたりしましたね。豊山は先生にOBが結構いるので、授業の進め方も一味違うんです。親しみやすいトピックの雑談を交えながら、要点はしっかり掴んで説明するという流れになることが多かったです。
五十公野さん
ICTを効果的に使う先生、グループワークをサポートしてくれる先生、京華にいた頃を振り返ると、バラエティー豊かで楽しい授業ばかりでした。
土橋さん
ICTという点で、獨協を選んで正解だったなと改めて思います。コロナ禍の休校のとき、すぐにオンデマンドの授業、双方向のライブ授業をやってくださいました。
学習についてだけでなく、人間関係や行事のお話も。男子校の学校生活は想像以上に楽しいようです。
五十公野さん
京華ではソフトボールの授業で「ピッチャーびびってる!ヘイヘイヘイ」という声が上がることもありました。
奥定さん
それも男子校ならではかもしれませんよね。豊山に入学して、女子に気を遣わないからこそできたことがいっぱいあると思います。
土橋さん
男子校の長所を考えてみると、獨協で言えば、趣味が同じ人が見つかりやすいところですかね。マニアックなことでも共有できる仲間と出会える。そんな学校でした。
五十公野さん
「クラスメイトと波長がすぐ合う」部分はありますよね。学校の近くに美味しいラーメン屋さんができると、いつの間にかみんな知っている。京華ではそんなこともありました。
奥定さん
お互いに分かり合える部分があると、直球のコミュニケーションが取れますよね。豊山は自分の考えていることを素直に伝えられる環境でした。そこでちょっとしたイザコザがあったとしても、最終的に笑いに変わっていきました。
五十公野さん
京華の生徒は一緒にいるなかで、「ここまでは言っていい」「ここはいじっちゃだめ」というラインが分かるようになってくるのを感じましたね。
土橋さん
6年間一緒だと何かあっても自然に仲直りできるようになりますよね。男子校はそうした人間関係の面以外に、行事の盛り上がりもすごいと思います。獨協の合唱コンクールは生徒が一人だけで歌うソロパートがあって面白いです。そして、体育祭も本気でした。
奥定さん
豊山の体育祭もかっこつけたりせずに無我夢中で勝ちに行く。そんな熱気がある行事でした。
五十公野さん
体育祭の代わりに開催された球技大会が思い出に残っています。修学旅行の夜もすごく楽しかったです。
奥定さん
学校に「女子がいないこと」はマイナスではなくて、プラスに働くことも多いと考えています。社会に出たら、男性だけで過ごす環境はあまりないでしょうし。
土橋さん
むしろ貴重な経験がたくさんできますよね。女子が苦手という受験生はもちろん、そうでない方にも男子校をおすすめしたいです。
学習環境、人間関係に恵まれた3校で充実の男子校ライフを送ってきた皆さん。在籍中の大学に合格するまでの過程でも、手厚いサポートがあったようです。
土橋さん
僕の進路選択は獨協のイベントから大きな影響を受けました。それは中学3年生のドイツ研修旅行。異文化、環境問題への取り組みなどに触れて、大学ではドイツ語を学ぼうと思ったんです。
五十公野さん
京華は高校2年生までに進路選択を終えている生徒が多かったです。でも僕はなかなか進路が決められないほうでした。二者面談、三者面談の場で、将来就きたい仕事、進みたい大学をじっくり考えて、情報系の進路に進もうという意志が固まりました。
奥定さん
僕の場合は、日本大学に進学することを早い段階から決めていました。建築を学びたいという強い気持ちがあったので、学部・学科を選べる進学制度は本当にありがたかったです。日本大学に進む生徒が大多数だったので、みんなで一丸となってがんばっている感覚がありましたね。
五十公野さん
一般受験する京華の生徒も、まとまって勉強していました。友達とどれくらいの時間勉強したかアプリでお互いに確認したり、放課後に問題を出し合ったり……そうやって受験シーズンを乗り越えました。
土橋さん
推薦入試も志望理由書にどんなことを書くかでかなり悩むので、友達に相談することもありました。先生も親身になって添削してくださいましたし、周りに支えられて希望進路を実現できたと思います。
中高6年間を経て、確かな目標を見つけた皆さん。これからの展望も話してくださいました。
五十公野さん
京華で個性ある人と接してきたのがすごく楽しかったので、大学でもたくさんの人との出会いを大切にしたいです。プログラミングの勉強をしながら、何かのチャンスにつながるような人脈が築ければと考えています。
土橋さん
僕はドイツ語を学びたくて選んだ大学なので、しっかりとレベルを上げていきたいです。目標はドイツ語教員の免許取得です。ただ、卒業後は企業に入ることも含めて検討中です。獨協のドイツ研修旅行でビビッと来た気持ちを忘れずにいたいです。
奥定さん
僕は建築の実務ができるように資格を取ることを目指しています。現在所属しているアメリカンフットボール部も卒業までやり遂げたいです。豊山に入ってから、想像以上に楽しい学校生活を送ることができて、今があります。受験生の皆さんにもぜひ入学してほしいです。
五十公野さん
京華も本当に先生が近い距離で見てくれる学校です。将来に対して抱えている不安が解消できると思います。ぜひ挑戦してみてください。
土橋さん
獨協は英語以外の言語を学べるカリキュラムが面白いです。世界に出たいという方は、ぜひ学校情報をチェックしてみてください。
男子校ならではの自由で飾らない生活。その中で磨かれるバイタリティーは一生モノです。今回、お話をうかがった卒業生の皆さんからは将来に対する強い意志を感じました。受験生の皆さんも、男子校をスタートラインに熱い人生の第一歩を踏み出せるかもしれません!
取材協力
-
京華中学・高等学校
〒112-8612
東京都文京区白山5-6-6
TEL:03-3946-4451 -
獨協中学校・高等学校
〒112-0014
東京都文京区関口3-8-1
TEL:03-3943-3651 -
日本大学豊山高等学校・
中学校〒112-0012
東京都文京区大塚5-40-10
TEL:03-3943-2161
土橋さん
獨協の授業について振り返るなかで思い出したのですが、体育の盛り上がりはすごかったです。サッカーやバスケはワイワイガヤガヤした雰囲気でした。