inter-edu’s eye
八王子学園八王子中学校・高等学校では、「八王子イノベーション」と銘打ち、生徒の力を伸ばすさまざまな取り組みが行われています。そのひとつが、全教室に導入されている電子黒板と、1人1台のタブレット端末を使用したICT教育です。一体どのような授業が行われているのでしょうか。生徒からの評判も良い、英語の授業を見学してきました。
先生に聞く! ICTの導入で授業はここまで進化した!
授業を担当するのは、ネイティブ教員のグレゴリー・ヒューズ先生。なんと学級担任もしている、生徒からの人気も高い先生です。ICTを活用した授業では、どのようなことを心がけているのか教えてもらいました。
電子黒板には授業に集中させる仕掛けがいっぱい
インターエデュ(以下、エデュ):授業では、電子黒板が大活躍しているそうですね。
ヒューズ先生:授業では、教科書をスキャンしたものを表示させていきます。取り上げている部分をその都度表示できるのがいいですよね。今、どの場面について話しているのか生徒も分かるので、授業に集中させることができるんですよ。
エデュ:電子黒板を導入したことで、どんなことができるようになりましたか?
ヒューズ先生:スキャンした教科書は、パソコンを使って加工できるので、会話文の単語を入れ替えることができます。だから、会話のパターンを増やせるようになりましたね。あと、「教科書のこの部分を見てください」というように、ペンを使ってしるしやメモを書くことができるのも、電子黒板のいいところだと思います。生徒を注目させることができますから。
課題はオンラインで! すぐに採点→復習ができる
エデュ:タブレット端末はどのように活用していますか?
ヒューズ先生:2週間に1回程度の頻度で、生徒にタブレット端末を渡し、応用問題を練習させています。夏休みなど長期休暇の講習も、授業を動画で配信して、生徒は家で学習できるようにしました。すべてオンラインでできるようにしているので、生徒は課題の答えを入力して送信ボタンを押せば、すぐに採点されて結果を見ることができます。
エデュ:それは便利ですね。
ヒューズ先生:生徒が問題に関心を一番持っているのは、課題を解いたすぐ後なんです。答え合わせが翌日だと、もう興味を失っているんですよ。だから、すぐに答えが分かるのがいいですよね。あと、教員も採点の時間を短縮できる分、教材づくりに時間をかけることができます。ICTの導入でできることが増えたので、ますます教材作りも楽しくなりました!
授業で実践! 分かりやすさも楽しさもグンと広がる!
生徒が積極的になるというヒューズ先生の授業。どのような授業なのか、中学2年生の授業を覗いてきました!
電子黒板に生徒の視線が集中!
まず、映されたのはキッチンの写真。何があるのか、ヒューズ先生は生徒に質問します。単語で答える生徒たち。すると、「ものがある、いる」という表現方法を伝えるヒューズ先生。生徒たちは、ヒューズ先生のまねをしながら、使い方を覚えていきます。
続いては、教科書で文法をチェック。ヒューズ先生は、教科書を電子黒板に映し、しるしをつけたり、メモを書いたりして、ポイントとなる部分を解説していました。
増える! 例文のバリエーション
音読では、なんと全員が立ち、ヒューズ先生の「ターン!」の掛け声に、右向き、左向きになりながら読み上げていきます。ヒューズ先生によれば、座ったままだと生徒が飽きてくるので、体を動かすことも取り入れているそう。
音読が終わると、ヒューズ先生がお気に入りだという会話文の単語の入れ替えが。「ベンチの下に蛇がいる」が「椅子の下にゴキブリがいる」になったり、「ほうきでたたく」が「スリッパでたたく」になったり。単語を変えることで、生徒たちは表現の使い方をさらに覚えていました。
編集者が見たポイント
英語の授業でどのようにICTを活用するのか、取材前はなかなか想像しにくいところがありました。しかし、テキストの単語の入れ替えなど、教科書を自由にアレンジできることで、生徒の学習の幅が大きく広がることが分かった今回。中でも、生徒の目線が常に正面に向いていたことが印象的でした。生徒を集中させ、テンポよく授業を進めることができるのが、ICT導入のメリットといえるでしょう。生徒たちから評判の良い授業というのも納得しました。
学校説明会・イベント一覧
イベント名 | 日程 | 時間 | 定員 |
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保護者対象説明会 | 6月6日(月) | 10:00~ | 20組 |
オープンキャンパス・説明会 | 6月25日(土) | 10:00~ | 35組 |
保護者対象説明会 | 6月30日(木) | 10:00~ | 20組 |
オープンキャンパス・説明会 | 7月17日(日) | 10:00~ | 35組 |