inter-edu’s eye

中学校新設から4年目を迎え、1期生が高校1年生となった八王子学園八王子中学校・高等学校。今期初回は、今春より就任された校長の小山先生に、今後の教育指針や意気込み、教頭として3年間接して感じた生徒たちの成長、今後の新たな取り組みについてお話をうかがいました。

「校長になっても授業を受け持つ」というポリシー

「本学園のモットーである『人格を尊重しよう』『平和を心につちかおう』に基づき、自立した生徒を育てていくことが目標です。『何のために勉強するのか』をいつも生徒に問いかけていますが、それは自ら学習し、価値判断ができる人間になってほしいと願うからです。
私は校長になってからも2クラスの授業を受け持っています。現場に出て生徒の変化を見ておかないと“気づき”がなく、自分自身の発言にも説得力がなくなると思うからです。生徒を育てていくための私のポリシーですね。

新校長先生

また、生徒だけでなく、先生方にも学びや自身の力を存分に発揮してほしいと思っています。八王子学園ではここ3年間で25名の新卒の先生を採用していますが、前向きに取り組む若い先生たちをベテランの先生方がサポートしているようすを見ていると、お互いに切磋琢磨してよい影響が及んでいると感じます」(小山先生)

多彩な学校行事を通じて、大きく成長した1期生

今年高校1年生となった1期生。「肉体的な成長はもちろん、精神的な成長にアッと驚かされた」と小山先生は語ります。特に3年かけてじっくりと行ったキャリア教育『キミが主役プロジェクト』の一環である『たたみ文化体験』や、校内の事務や用務などの仕事を体験する『校内仕事体験プロジェクト』、『オーストラリア語学研修』などを通して、生徒の目が社会、世界に向くようになったと感じたそう。

多彩な学校行事

また、特別な行事だけでなく、毎日の朝読書もいい学びを与えているようで、「読書によって論理的構造や、多様な価値観を学び、そのすべてが血になっていると感じます」と、その成果を振り返ります。
1期生と高校から入学する生徒たちとの関係も良好のようすです。「例えば、女子バスケットボール部には内進生が1名、高校入学者が9名の入部でしたが、すぐに打ち解けて仲良くやっていますよ。皆が雑用も率先して行っており、とてもいい雰囲気です」

新たに始まる4つの取り組み

1期生の成長に大きな手ごたえを感じている八王子学園では、今後、新たな取り組みがスタートします。
「『グローバル社会で生き抜く人材の育成』が私立学校の時流ですが、本校でも『グローバル社会の全体像を把握し、そのうえで自分の生きる指針を立てられる強い人物』を育てていきたいと考えています。そのために行う新たな取り組みは、大きく分けて4つあります。1つ目がクラス分け。東大や医学部受験に対応できる力を身につける『東大・医進クラス』と、早慶などの難関大学を目指す『一貫特進クラス』の準備を進めています。

新たに始まる4つの取り組み

2つ目は電子黒板、タブレットを導入したICT教育です。学習効果を高めると同時に、ツールを使った発信力も養っていきたいですね。3つ目はアクティブ・ラーニング。少人数のテーマ学習『探究ゼミ』などを行い、自ら学ぶ姿勢を育てます。そして4つ目が、2科試験や適性検査型入試の導入です。このほかにも、保護者の方々の求めるものに本校の教育理念を注入し、ブラッシュアップして、よりよいカリキュラムを提供していきたいと思っています」(小山先生)

編集者が見たポイント

ゴールデンウィークは、毎日女子バスケットボール部の試合の応援に足を運んでいたという小山先生。また、実際に授業を受け持つなど、生徒たちと積極的にコミュニケーションを取る姿にとても熱意を感じました。「頑張っているね」の、小山先生のひと声は、生徒たちのやる気を大いに引き出すに違いありません。新・校長と共に、新たな一歩を踏み出した学校の意気込みを、ぜひ学校説明会に参加して、直接感じていただきたいと思います。

学校説明会 内容 時間
06/13(土) 2016 八王子中学校新構想発表会 10:00~11:30
06/22(月) 保護者対象 premium 説明会 10:00~11:30
07/02(木) 保護者対象 premium 説明会 10:00~11:30
07/19 (日) 第1回オープンキャンパス&新構想説明会 10:00~11:30