私立校で実施される「適性検査型入試」は、公立校で行われる適性検査によく似ています。また、適性検査型入試を導入する私立校は年々増えています。では具体的に何校あり、なぜ増えてきたのかを見ていきましょう。
適性検査型入試実施校の推移
2年前と比べて2倍以上に!
2016年度入試では、2015年度の43校より大幅に多い86の私立校(一都三県)が「適性検査型入試」を実施しました。2年前に比べるとその数は2倍以上ですので、大きな変化といえます。なぜここまで導入校が増えてきたのでしょうか。
2020年大学入試改革が大きな影響?
もっと知りたい!
大学入学希望者学力評価テスト(仮称)
知識や技能を単独で評価するのではなく、知識や技能を活用する「思考力・判断力・表現力」を評価するテストです。中でも英語は「読む・聞く・書く・話す」の4技能の評価が重視されます。今まで暗記型で点数が取れていたものから、より幅広い力が求められるようになります。
ココも押さえたい!
適性検査型入試以外の呼び名もある!
学校によっては、呼び方が「思考力型テスト」・「PISA型入試」などそれぞれ違います。本誌の11月号には、試験を実施する学校の日程一覧を掲載する予定です。気になる学校が見つかりましたら、ぜひご確認ください。
教育業界に大きな影響を与え、たびたびメディアでも取り上げられている2020年大学入試改革が、適性検査型入試の導入校が増えている理由のひとつです。
2020年大学入試改革では「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」と呼ばれる新テストが導入され、センター試験が廃止される予定です。
実はこの新テストが適性検査型入試に似ていると言われており、適性検査型入試を受けて入学した生徒は、新しい試験にも、対応できる力を身につける素養があるということになります。
このような背景もあり、近年は先を見据え、適性検査型入試を導入する私立校が増えてきているのです。