エデュ : 受験勉強はいつ頃から始めましたか。
五嶋さん : 中2の夏休み前に塾に通い始めました。きっかけは、自身の定期テストの点数に危機感を抱いたから。「目指すならトップ校!」と目標を定め、大学附属の難関校への進学に向けて、遅れを取り戻すところから必死に勉強に励みました。その結果、入塾時は一番下のクラスでのスタートだったのに、1年後の中3の夏休み前には一番上のクラスに入れるぐらい学力が上がっていました。
エデュ : 保善高校を選ばれた理由を教えてください。
五嶋さん : 目指していた難関校への入学が叶わず、絶望している時に、父が探してくれたのが保善高校でした。難関大学を目指す特別進学クラスの存在を知り、受験してみることに。面接で特進部長の先生と話した際、素直に自分の思いを吐き出せました。面接はもっと堅苦しい場だと思っていたので、先生の親しみやすい人柄に衝撃を受けました。そして、こんな先生のもとで3年間過ごして、大学受験に向けてリベンジしたいと思うようになりました。
エデュ : 入学してみて感じる保善高校の良さを教えてください。
五嶋さん : クラスに応じた過ごし方を自分で選べるところです。私は特別進学クラスなので勉強の比重が大きいですが、だからといって勉強だけにならず、学校行事なども楽しめています。全国大会レベルの部活が多く、部活と勉強を両立している人など、多様な価値観に触れられるのが、保善高校ならでは。皆が難関大学を目指している環境よりも、逆に良かったかもしれません。また、男子校の良さも実感しています。異性の目を気にしなくて良いので、カッコつけている人がいません。自分自身、中学時代よりも自分を出せるようになってきたと感じます。男子校において、大事なのは、皆で盛り上がれるかどうか。だから、クラスでは常に笑いが絶えません。
エデュ : 好きな授業はありますか。
五嶋さん : 入学のきっかけになった特進部長の先生の授業です。とても気さくで話しかけやすい先生なので面白いです。たとえば、突然「ニャーオ」と猫の真似をしながら教室に入ってきたり……。先生の誕生日に、クラスの皆と相談して、猫じゃらしをプレゼントしたところ、笑いながら喜んでくれました。男子校ノリを理解してくれて、冗談が通じる先生が多いと思います。反面、授業では妥協をゆるさない一面や、怒る時は真剣に怒ってくれるのも、保善高校の先生方の魅力です。
エデュ : この学校ならではの授業を教えてください。
五嶋さん : 1〜2年生の夏に3泊4日の勉強合宿があることです。特別進学クラスは全員参加で、場所もほかのクラスとは別のところで開催します。規則正しい生活を送ること、正しい学習習慣を身につけること、早めに弱点を克服することを主な目的としています。4日間、驚くぐらい勉強漬けの時間を過ごすのですが、最終日の夜は恒例の花火大会があって、夏を感じることもできます。そのほか、特別進学クラス向けに開講されている「未来考動塾」も面白いです。教科の枠組みを超えた科目横断型の探究学習を行うのですが、「Amazonはなぜ売れ続けているのか」「なぜクジラやイルカは漂流や座礁 をするのか」など、各々の興味関心を掘り下げて発表します。
エデュ : 楽しみにしている行事はありますか。
五嶋さん : 文化祭(保善祭)が楽しいです。例年、2日間で2000名近くの来場者が訪れる盛況な行事です。そのため、秋の開催なのに、1学期から準備を始めるほど気合を入れているクラスもあるぐらい!高2の時はクラスで「脱出ゲーム」を出展しました。段ボールを使って、脱出しにくいように設計を考えたり、ゲーム内のクイズを考えたりしました。最初は並んでる人はいなかったのですが、呼び込みを強化したところ、最終日には行列になっていたのは驚きました。
エデュ : 卒業後の進路は決まっていますか。
五嶋さん : 難関大学への進学です!今のところ、日本最高峰の大学を狙っています。そのために、一層のレベルアップを目指して、塾に通っています。私はよく「めげないタイプ」と言われますが、勉強においてはこの性格に助けられている部分があります。中学時代も、周りの優秀な仲間に圧倒されず、自分の成績をいかに上げるかだけ考えて邁進しました。今、私の課題は理系科目の強化です。大学では理系に進みたいと思っているため、英・国・数だけではなく、物理と化学を学べる塾にも通っています。将来の仕事については、まだ固まっていませんが、海外と関われる仕事には絶対就きたいと思っています。そのために、まずは大学に入ったら留学したいです。