エデュ : 学校まで自転車で通学されているのだとか!
佐藤さん : 電車よりも早いですし、通学路に図書館があるので、下校時に立ち寄れるのも便利です。
エデュ : 白梅学園を志望した理由を教えてください。
佐藤さん : もともと公立を目指して勉強していたのですが、白梅学園の説明会で、私の入学年度から「特別選抜コース・特選国公立系」が新設されると聞いて興味を持ちました。学習面の手厚さ、制服の可愛さ、学校の雰囲気など、知れば知るほど好きになっていきました。
エデュ : 入学してみていかがでしょう。
佐藤さん : 想像以上に学習面の手厚さを実感しています。特に私が在籍している「特別選抜コース・特選国公立系」は生徒数も少ないため、余計に手厚いのだと思います。職員室にも気軽に聞きにいくことができますし分かるまで、先生が長い時間ずっと付き合ってくれたこともありました。1年生の頃、よくお世話になったのは放課後に開放されている「学習支援ルーム」。ずっといてくださる先生がいて、分からないところを聞いたり、プリントをもらって取り組んだりすることができます。高3の今は、自分である程度、勉強の仕方が分かってきたこともあり通うことは滅多にないですが、困った時にいつでも聞きに行ける環境があるのはありがたいです。
エデュ : 女子校ならではと感じることは?
佐藤さん : 性別を意識しなくていいのが楽です。女子がいるというよりも、人がいるという感覚に近いです。中学までは重いものは男子に持ってもらっていましたが、本校ではピアノを移動する時も自分たちで力を合わせて運ばなければいけません。女子校に入ったことで、自分が無意識に抱いていた「男女の役割分担」に気づきました。なんでも自分たちでやらざるを得ない本校での経験は、精神的にも自分を成長させてくれていると思います。
エデュ : 部活は何をやっていますか。
佐藤さん : 書道部に所属しています。文化祭、新入生歓迎会、3年生を送る会などで発表する「書道パフォーマンス」に部員全員で取り組んでいる時が特に楽しいです。音楽と踊りを取り入れたパフォーマンスだからか、新入生歓迎会で発表を見た1年生が興味を持ってくれることが多く、年々部員が増えています。毎回、部員みんなで選曲して、その尺に合わせた文章や振り付けを一から考える難しさがある一方で、うまくできた時は大きな達成感が得られます。
エデュ : 学校で一番気に入っている場所は?
佐藤さん : 各フロアにあるカウンターです。全面ガラス張りで光が差し込み、本当に気持ちが良いんです。部活がない放課後に、2〜3時間ほど、ここで勉強することが多いです。カウンターの反対側は教室なので、先生と雑談することもあります。生徒のことを考えてくれる先生が多く、あまり関わりのない先生が私のことをよく覚えていてくれていたのは驚きました。勉強法や参考書の相談にも乗ってくださるのも助かっています。
エデュ : 好きな教科を教えてください。
佐藤さん : 世界史が好きです。「特別選抜コース・特選国公立系」の中で世界史を専攻しているのはわずか7名。そのため、板書に書かれた出来事をただ暗記するような授業スタイルではなく、対話型で授業が進んでいきます。「なぜ、この出来事が起きたと思う?」など、因果関係を話し合う時間が、一番好奇心が刺激されます。そのほか、2年生で行った探究の授業も面白かったです。各自グループに分かれて自分たちで決めたテーマを探究するのですが、私は世界史が好きなので「難民の受け入れについて」探究しました。
エデュ : 大学ではどんなことを学びたいですか。
佐藤さん : 探究の授業で「難民の受け入れ」をテーマに深く調べたのが面白く、大学では国際関係について学びたいと思うようになりました。志望する大学のオープンキャンパスで、国際関係の学部の模擬授業を受ける機会があった際、ロシアのウクライナ侵攻をテーマに、模擬国連のようなスタイルで授業が進められていたのにワクワクしました。思えば、小さい頃から、祖父がさまざまなジャンルの本をプレゼントしてくれていたのですが、面白いと思う本は国際問題を扱ったものばかり。正解が一つではないと言われる国際問題に、今後も向き合っていきたいです。
エデュ : その強い好奇心はどこからくるのでしょう。
佐藤さん : 私はさまざまな経験から、自分が興味を持って一歩踏み出せば、チャンスはたくさんあるのだと知ることができました。大事なのは、好奇心に蓋をせず、行動に移すこと。そうすると、おのずと好奇心が育っていくように感じています。