エデュ : 瀧野川女子学園に入学したきっかけを教えてください。
川畑さん : もともと効率学校への進学を志望しており、塾には中3の夏から通っていました。併願校として瀧野川女子学園に訪れた際、制服がかわいく、施設がキレイなうえに、日本文化を学べたり、ゼミ活動があったり、iPadで勉強したりと、今まで受けたことがない授業がたくさんあって……。高校では、たくさんのことに挑戦できることを望んでいた私にとってまさに理想的な環境でした。知れば知るほど、この学校を第一志望にしたいと思うようになり、推薦入試(単願)に切り替えることに。入試に向けて、主に苦手科目の数学や理系の勉強に励みました。
エデュ : 実際に入学してみていかがですか。挑戦できていますか。
川畑さん : はい。想像以上に挑戦できています。大きく変われるきっかけになったのは、所属している演劇部の顧問の先生との出会い。先生に「演じる側が恥ずかしがっていたら、見ている方が面白くないよ」と言われて、ハッとしました。相手を楽しませたいと思っているのに、その邪魔をしていたのが自分の「恥ずかしさ」だったことに気づいたからです。そこから恥ずかしいという気持ちが消え、文化祭の司会や模擬会社の社長などに立候補するようになりました。今年のクラブプレゼンでは、ピンク色のアフロウィッグをかぶって司会を担当。演劇部の公演で演じたのが「桜」だったのですが、その時に使ったアフロウィッグを司会でもかぶったら盛り上がるのではないかと生徒会に提案しました。予想通り、アフロの姿で登場すると、会場が一気に大盛りあがり。相手を楽しませるために、恥ずかしさを捨てる。先生の言葉を心から理解できた瞬間でした。とはいえ、校内を歩いていたら「あ、桜の人だ!」と他学年の人に何度も気づかれたのは、ちょっと恥ずかしかったです。
エデュ : 特進コースに所属していると聞きました。
川畑さん : はい。この学校は英語に力を入れていて、ネイティブの先生も気軽に「ハロー」と声をかけてくれる環境です。入学前から、特進コースの英語についていけるのか不安がありましたが、実際に入ってみたら、先生が丁寧に指導し てくださるので、楽しみな授業の一つになっています。ネイティブの先生が教えてくれた「現地で実際に使う言い回し」は、修学旅行で行ったハワイで役に立ちました!
エデュ : この学校ならではだと感じる授業はありますか。
川畑さん : 「創造性×起業家精神×エンジニアリングデザイン」をテーマに行われる「創造性教育」の中の「事業化実習」です。1年の時に考えた「自分たちが欲しいと思う商品」を、実際に「事業化」するのが2年で行う「事業化実習」のプログラム。学園祭で販売した後、事業化の集大成として、修学旅行先のハワイでチャリティーバザーも行います。私はシーグラスを使ったアクセサリーを販売する模擬会社の社長に就任したのですが、難しかったのは、一人ひとりの意見を尊重しながら、意見をまとめて意思決定していく過程。会社には20名弱のメンバーがいて、経営、マーケティング、制作、財務の業務に分かれて担当するため、その立場ならではの意見が出てくることも。この経験を通して、話し合いの大切さを実感すると同時に、人前で話すことを楽しめている自分にも気づきました。この経験は、間違いなく授業内での話し合いの場でも役に立っていると感じます。
エデュ : 今後の進路について教えてください。
川畑さん : 国際系の勉強ができる4年制大学への進学を希望しています。私はもともと世界史が好きなのですが、ハワイに修学旅行で行き、実際に自分の目で確かめることがいかに大事かを痛感しました。現地の方のお話は、本や授業で教えられる表向きの歴史とは異なっていたからです。それだけではなく、現地の文化も、調べていった内容と異なる点が多く、衝撃を受けました。将来は、今まで常識だと思っていた歴史や文化と違う別の側面を解明できるようになりたいと思っています。そのために、世界中にある歴史の文献や遺産を自分で読み解く力を身につけたいです。今の時点で、行ってみたい国はイタリアやギリシャ。世界史の中でも、古代文明に興味があり、その時代の歴史の真実に迫ってみたいです。