新部活「勉強部」とメンターシステムが相乗効果を生む!大東一高
inter-edu’s eye
貴重な「高校から入学できる大学付属校」として知られる大東文化大学第一高等学校(以下、大東一高)。大東文化大学への内部進学が特色となっていますが、他大学への進学にも力を入れていることをご存じでしょうか。その熱意が現れているのが、近年発足した新部活「勉強部」や、現役大学生が学習指導をする「メンターシステム」です。この二大トピックから学校環境をチェックしてみましょう!
進路指導部全員が顧問!「教え合い、成果を実感できる」勉強部
勉強部は2020年度に発足。コロナ禍で対面での交流が減る中、生徒同士で声をかけ合いながら勉強する環境をつくることを目指してきました。それでは、勉強部がどのような部活動なのか生徒たちにうかがいます。
勉強部はどのような部活動ですか。
神出さん進路指導部の先生方全員が顧問で、学習履歴のチェックを受けながら自学自習を進めることを活動内容としています。活動場所は自習用に開放されている第二理科室で、自習室・進路指導室と一続きなので、メンターへの質問がしやすいです。加入生徒は高2・3年生で35人。毎日が活動日ですが参加自由となっています。
勉強部で勉強するときと家庭学習の違いを教えてください。
若月くん席に着いてから、少しだけ部員同士で雑談してリラックスできる時間があります。一人で学習していると、なかなか気分が乗らないときも、寂しいときもあるので、そこは大きな違いです。本当に集中できますし、生徒同士で教え合うのもモチベーションが上がります!
大学受験への着実なスモールステップを
勉強部に入って、学習に対する意識は変わりましたか。
若月くん理解が甘いところをメンターにすぐ質問できるからか、「苦手から逃げない」ようになりました。大学受験に対しても、以前とは向き合い方が違います。捉えどころのない不安を、少しずつ具体的なタスクに置き換えていくことで、ゴールを見据えて真っすぐな気持ちで進めるようになりました。
神出さん私も具体的な大学受験のイメージを持てました。それに、周りの生徒の意欲を強く感じられるのもプラスになったと思います。勉強部に入っていない生徒から相談を受けて、メンターに取り次いだりすることも多くなりました。ほかの生徒の背中を一押しできると充実感がありますし、自分もやる気をもらえます。
「メンターの存在感が強く」勉強部立ち上げで変わる学校の姿
勉強部の生徒たちは、生徒とメンターの橋渡し役を務めることもあるとのこと。学校全体への影響力を持っていることがうかがえます。その点について進路指導部長の黒滝光先生にうかがいました。
黒滝先生勉強部立ち上げ以降、生徒全体の学習意欲が高まりました。メンターに指導を受けるのを躊躇する生徒を、自習室に連れて来てくれる姿をよく見かけますが、そうしたことが影響しているのでしょう。当初、メンターの活躍の場は個別指導に限られていましたが、今では文理選択のガイダンスや多数の生徒に向けた講演などにも広がっています。勉強部の影響で、メンターがさらに親しみやすい存在になってきたと思います。
「等身大だからこそできる指導」メンターの強みは?
先生方とともに生徒に向き合うメンター。勉強部との相乗効果で、今後もさらに存在感を増すことが見込まれます。そこで、田中遥さん(早稲田大学教育学部)からどのような思いで指導に当たっているのかをうかがいました。
指導に関して大切にしていることを教えてください。
田中さん一番は「生徒にとって安心できる存在」になることです。放課後に集まった生徒一人ひとりに声をかけますし、細かくほめることを心がけています。進路選択については、たくさんの問いかけをすることで、本人の目標意識に気づけるようにサポートしています。
メンターのやりがいを教えてください。
田中さん「塾講師にはできないことができる」ところです。たとえば、自分自身が受験生時代にした失敗を素直に話すことも「先生」ではなく「等身大の大学生」のメンターだからできることです。生徒も心を開いてくれて、素直に相談に来てくれます。
生徒とのやりとりで印象に残っていることはありますか。
田中さんいつも生徒たちは「勉強が楽しい」「自分で思うよりもできるんだ」といった気持ちを伝えてくれます。この前は、授業で出る小テストの対策として、予想問題を作成して解いてもらったのですが、その後で「小テスト満点でした!」と報告してくれました。
高校からの成長が期待できる大東一高
最後に、学習意欲の高い生徒たちをどのような思いで見守っているかについて、第3学年主任の下園裕美先生にうかがいました。
下園先生大東一高では、たくさんの教員とメンターが協力して、「勉強させる」のではなく、主体性を大切にしながら学習をサポートしています。近い距離感で温かみのある指導を行いますので、「高校入学後、勉強を頑張りたい」という方にぜひご期待いただきたいです。大学受験は人を弱くするものですが、直前期の個別対応にも力を入れています。一緒に希望の進路を実現しましょう!
編集後記
大学の付設校は、内部進学ができるというだけでなく、「大学進学が身近に感じられる」というメリットがあります。つまり、卒業後の進路を真剣に考えるのにもベストな環境だということです。さらに、先生方とメンターによる多角的なサポートがある大東一高は、高校からの大きな成長が見込めます。
イベント情報
イベント名 | 日時 |
---|---|
第一回学校説明会 | 2022年6月18日(土) 14:00〜 |
第二回学校説明会 | 2022年9月3日(土) 14:00〜 |
第三回学校説明会 | 2022年9月10日(土) 14:00〜 |
連載コンテンツ
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