inter-edu’s eye
郁文館中学校の3大イベントのひとつ、郁秋祭では、合唱コンクールも行われています。今年は中学校全学年のクラスが参加ということもあり、生徒たちはこの日のためにたくさんの練習を重ねてきました。今回は、中学合唱コンクールを中心に、郁秋祭の様子をお届けします。
初参加の1年生を追う!合唱コンクールまでの道のり
合唱コンクールでは、各クラスが自分たちで選んだ楽曲を合唱します。それだけに、生徒たちも練習に余念がありません。
初めての参加となる中学1年生は、2学期に入るなり、芸術鑑賞会で「プロの声楽家による合唱」を鑑賞して、イメージトレーニング。「大きく口を開け、大きな声で合唱をしているのを見て心が震えました。」と感銘を受ける生徒たち。ハーモニーの美しさ、音楽が与える感動を学んだようです。
放課後には、練習している中学3年生の教室をのぞく1年生の姿も。「ハーモニーの美しさに驚きました。3年生に負けないよう、一生懸命、練習します!」と、ますます練習に身が入ったようでした。
会場を包む一体感!生徒の達成感が伝わる合唱コンクール
日々の練習が自信につながる
郁秋祭当日。合唱コンクールは、体育館に特設されたステージで行われました。学校行事の番組制作を手掛けるIBS委員会の生徒たちが何台ものカメラを向ける中、1年生は緊張しながらも、毎日遅くまで練習した成果を発揮。堂々と歌っていました。男子生徒も誰一人として恥ずかしがらず、しっかりと正面を見据えて歌う様子からは、郁文生が大事にするスローガン「一生懸命はカッコイイ」という学校文化が肌身を通して伝わってきました。
ステージと観客が生む一体感
会場には在校生や保護者だけでなく、見学に来た来校者の方々も集まり、満員御礼。鑑賞する在校生からは、ステージに立つ仲間を応援する声が上がります。そして、特に3年間培ってきた自信をみせる3年生のステージでは、その美しいハーモニーに酔いしれる受験生とそのお母さまの姿がたくさんみられました。
今年から合唱コンクールに初参加となった1年生たちも、上級生の姿に刺激を受けて、来年はパワーアップしたステージをみせることでしょう。
達成感が伝わる生徒たちの姿
歌唱後、まるで音楽番組さながらに、司会者によるクラス代表者へのインタビューがあるのも、郁文館の合唱コンクールの特徴です。練習の苦労をうかがえるコメントも多く、生徒たちの“やりきった”という満足げな表情にも納得。
そして、理事長や学校長をはじめとする審査員による講評では、先生方からコメントが。「クラス全員が一丸となって、観客席を巻き込む素晴らしいステージでした!」
一部の生徒だけが前面に出るのではなく、各クラスの一人ひとりが主人公として活躍した合唱コンクール。生徒はもちろん、ステージを影からサポートする学校の運営メンバーの努力や工夫が見事に実った、貴重な一瞬の数々でした。
郁秋祭で分かる学び!生徒の成果が光る展示と模擬店
郁秋祭は、もちろん合唱コンクールだけではありません。生徒たちの日ごろの学びの成果もみることができます。
ゼミ発表で分かるグローバル力の高さ
グローバル高校で行われている協働ゼミの展示では、バングラデシュの姉妹校と連携して国際貢献を学ぶアジアゼミが、現地の人々が作った織物のフェアトレードについて発表していました。アジアゼミの生徒の一部は、実際にバングラデシュに渡り、現地の文化や社会問題を学習しています。日本にいて学ぶだけでなく、海外に出て生きた学習をするところは、グローバル力の育成に力を入れる郁文館のレベルの高さを感じました。
達成感が伝わる生徒たちの姿
また、多くの来校者でにぎわっていた模擬店も、一味違うのが郁文館。実は、高校での起業体験プログラムの一環なのです。模擬店に出資しているのは“投資家”として参加する保護者や卒業生。生徒は“企業”として、模擬店の事業計画をプレゼンテーションし、資本金を募ります。そして、郁秋祭では利益もきちんと考えて模擬店を運営しているのです。活気あふれる模擬店には、こうした背景があったのですね。
来校者インタビュー!受験生の保護者が期待する郁文館
今年もたくさんの受験生と保護者が見学に来ていた郁秋祭。郁文館のどのようなところに魅力を感じているのか、保護者の方々にお話をうかがいました。
小学5年生のお母さま
今年から学校見学をはじめました。郁文館の英語教育に注目しています。元気な生徒が多いのも気に入りました。通学の便がよいのはうれしいです。
小学6年生のお母さま・お父さま
理事長説明会が目的で見学に来ました。これからの時代に英語力は不可欠だと思い、国際教育に力を入れている中高一貫校を検討しています。
小学校6年生のお母さま
長男と二男が郁文館に通っており、三男を連れて郁秋祭を見に来ました。家では楽しい学校生活の話題が途切れないので、三男も受験する気満々です。
編集者が見たポイント
来校した受験生のお母さま、お父さまが「楽しそうな学校」と口々に話していたのが印象的だった郁秋祭。取材の最中も、全生徒が主役となり、生き生きと学校生活を送っている姿が伝わってきました。目を輝かせている生徒たちを、ぜひその目で確かめてみてください。