学校長メッセージ
変えぬ力、変える力
小俣 力 校長
「変えぬ力」とは75年に及ぶ城北教育の歴史と伝統をしっかり守ることの大切さのことです。それは教育目標の「人間形成と大学進学」であり、それは「社会に有為な人間の育成」「社会を支え、社会を導くリーダーとして活躍する人間の育成」です。このことは、これからこの先社会がどのように変化しようと、変わることのない、私学としての存在意義でもあります。
一方の「変える力」とは。これは「社会の有為」の内容が時代や社会状況に応じて変わっていくため、具体的な対応は常に必要となります。「20世紀は成長の時代、21世紀は成熟の時代」と言われ、21世紀社会はグローバル化の一層の進展と少子化、人工知能の進化による国全体の経済や産業構造の変化、個人の意識や価値の多様化はさらに進むでしょう。それに伴い、「人間形成」の「人間力」に求められるであろう内容にも
1. 優れたコミュニケーション能力と豊かな教養、グローバルな視野を持ち、世界を舞台に活躍できる人間の育成
2. 問題解決力に秀で、「逞しく生きる力」を備えた人間の育成
3. 他者との共存意識、思いやりと優しさ、価値の多様化を受け入れられる広い心を持つ人間の育成
を加えました。
これらは、国が進めている高大接続とそれに伴う新大学入試が行おうとしている「アクティブラーニング」に対しても今まで以上に十分な対応力となりますし、大学側が求めている個性豊かでグローバル力に秀でた人間を育成することにもつながります。
また、「大学進学」には、従来からの3期指導体制と生徒の自主性を喚起する独自のカリキュラムに加えて、国内大学に限らず、海外の大学に進学することを支援する姿勢も、留学制度の整備とともに加えています。
本学園の誇りである、広いキャンパス、緑豊かな恵まれた環境の中で、充実した学園生活を送ってください。自分の未来を自分の力で切り開く、意欲あふれる君を待っています。